子どもの記憶 | 塾無し中学受験と発達障害のエピソード こどもたちが私たちを親にしてくれた

塾無し中学受験と発達障害のエピソード こどもたちが私たちを親にしてくれた

発達障害、学習障害に親子でいろいろ試行錯誤してきました。また、公立小中学校の学習カリキュラムなどにおもうところあり、下の子では塾無しで中学受験に挑戦し、第一志望校に合格しました。私たちの経験が誰かの役に立つかもしれません。

今日もご覧いただきありがとうございます。

 

今朝、めざましテレビでふと、赤ちゃんの写真を見て、むかし上の子が言っていたことを思い出しました。

 

今となっては言った本人は覚えていないし、主人は信じてないし。私だけが記憶している話なのですが。

 

上の子が4歳になったばかりのころ。

下の子は双子で一歳になったばかり。まだ夜の授乳はあったし離乳食も作らなくてはならないし、四月からは職場復帰が決まっていたので、なんとなく不安というか、焦っているような気持のころでした。

 

上の子が、何の話の流れだったか話をしてくれました。

 

私が生まれる前、雲の上に三人でお父さんとお母さんを見ていたんだよ。隣には白くて長いおひげのおじいさんがいたんだよ。私が先に行くねって言ったから、私がお姉ちゃんになったんだよ。

 

信じられない人もいらっしゃるでしょうが、私は今も信じています。

 

上の子は生まれるとき、予定日ギリギリ2週間越えで生まれてきました。陣痛が来たのは生まれる二日前の夜、主人のインフルエンザが完治した日の夜でした。この日に陣痛が来なければ促進剤を使うので入院してくださいと言われていました。そして24時間以上断続的に陣痛が続き、ちょうど主人が勤務が終わってから出産となり、立ち合い出産がかないました。

 

双子を妊娠した時から出産するまでの期間も、出産してからも大変でしたが、なんとか仕事を続け、ほぼ同じ体重で下の子は生まれてきました。保育器に入ることもなく元気でしたが、退院してから上の子の赤ちゃん返りと、慣れない双子の育児でへとへとでした。

 

もし、下の子たちが先に生まれてきていたら、きっともう一人ほしいとは思わなかったと思います。先に一人生まれてきてくれたから、この子たち三人そろって我が家の子になってくれたんだと思います。そして、上の子のおかげで三人とも発達障害に気づくことができ、早期の療育を受けることができました。上の子が学習で躓いていてくれたから、どうすればいいかという工夫の引き出しをたくさん作っておくことができました。上の子の不登校があったから、「子どもが生きていてくれること」のありがたさを知ることができました。

 

三人とも生まれてきてくれたから、私たちは親になることができました。

 

今はまだ何が正解かわからないけれど、わたしたちなりに、まずは子どもたちが巣立っていくまで寄り添っていきたいと思います。