高校の時の同級生と電話していた。
今自分が興味を持ってる家庭菜園の話しを。
「家庭菜園をやって楽しい。けど、色々買い揃える物が増えて。あまりコスパ悪いようなら、野菜は買って食べた方がいいよね。」
と私が話すと、彼女は、「コスパ」という言葉に反応した。ほー、コスパなんてカタカナ言葉をあまり使った事が無いと。
私は少し得意になって、「コストパフォーマン」の略だよと言った。
……。そういえば、今の時代、昔に比べてかなりカタカナ言葉が増えたなと思う。ちょっと前まで、時代に遅れまいと無理して覚えようとしていた。ちゃんとした英語でなくて、日本独特のカタカナ言葉も沢山ある。
最近頻繁に聞く言葉がある。日本語が話せる外国人も言う。
【エモい】
いまいち分からない。emotional(エモーショナル)というのが語源らしいが、日本語にすると、
「えもいわれぬ」
となるらしい。
「キモい」は分かる。気持ち悪いを、
「キモっ。」
と言うだけで伝わる(英語関係ないけど)。分からない言葉は、日常で自分の口から自然に出てこないのである。
か。
け。
く。
は言う。「ほら、食べて」「はい、食べます」とは言わない。か、け、くでちゃんと伝わるから。それは私には生きた言葉であるが、分からない人には、どんなに考えても分からない難しい言葉になるのでしょう。
ついでに、
うめ。
んだ。
で、会話は成立する。
カタカナ言葉をいっぱい話すと、なんだか賢くなったような気がするが、間違って使うととても恥ずかしい。
今都知事選の真っ只中だが、カタカナ言葉を沢山話している現知事の隣りで、???という顔をして聞いてる候補者がいた。
外国で日常的に英語で話してビジネスをしていた候補者が、何を言おうとしてるのかさっぱり分からないというような顔をしたのである。
知ってるカタカナ言葉を羅列してるが、文章として成り立たない、という事かなと思う。
コンドラチェフって、何?
知らないカタカナ言葉は、話すまい。知ったかぶりしまい。恥かくから。
と思った場面である。
取り敢えず、【エモい】を理解しよう。
これは自分が撮ったもの。近所の夕暮れ。
これを見て、
「あー、エモいわー。」
合ってる?
なんてね。