マクロな世界での
Uncertaintyといえば
ご存じガルブレイスの
「不確実性の時代」。

世界各国の国債信用度が
どんどん低下し、頼る
べきものがなくなって
しまい、わが日本も
円高だというのに、
対岸の火事で済まなく
なるなどと。

要は、金融関係者、
政治家、すべて経済に
かかわるトップの人間
達はグリードが信条で
なくて、身上。

何の定見、知識、理論、
信条も無いがための
こと。

一方ミクロとういうか
ナノの世界ではといえば
「ハイゼンベルグの
不確定性原理」。

これはもう量子力学の
根本原理とされた
もの。

現在は原理から導かれる
「定理」とはなっていますが。

物理学の厳然たる
事実として揺るぎの
ないものかと。

揺るぎのないのに
Uncertaintyという
のもなんとなく面白い。

ところがまあ、この
大原理(定理?)が
修正が必要になっちゃった
というんですから。

世界がひっくり返っちゃう?

量子力学:不確定性原理に欠陥 名古屋大教授ら実証

約80年前に提唱されたミクロな
世界を説明する量子力学の
基本法則「不確定性原理」に
欠陥があることを、小澤正直・
名古屋大教授と長谷川祐司
ウィーン工科大准教授のチームが
世界で初めて実験で発見した。

この原理ってすごく簡単に
いうと、ものごと精密に測定しよう
すると観測しようとする手段に
影響されてちゃんと測定
できなくなってしまうってこと。

観測問題とも言いますが、
実際の世界でも似たような
ことが。

競馬だって、大量に馬券を
買えば配当が変わって
しまいますものね。

それとは違って、ちゃんとした
式で現されているんです。

ε(Q)η(P)≧h/4π

わけわかんないでしょうけど。
hという物理学の基本の
プランク定数で記述されています。

これはおかしいと
2003年に件の小澤教授が
「小澤の不等式」を発表。

ε(Q)η(P)+ε(Q)σ(P)+σ(Q)η(P)≧h/4π

ですね。

ハイゼンベルグの不等式に
修正項を付け加えました。

で、今回の実験により
それが証明されちゃった
んです。

ハイゼンベルが欠陥人間と
いうわけでなく、原理が
修正を余儀なくされるという
ことは。

Uncertaintyが減るんですよ。

実はいいことなんですね。

これによって、

1)より精度の高いナノテクによる新材料・新技術・新発見
2)量子コンピュータの実現
3)量子暗号技術の高度化
4)干渉計によって重力波が発見できる

など、いろんな研究に明るい希望が
与えられ、研究にはずみがつくと
されているんですよ。o(^▽^)o

この成果は15日付の英科学誌
ネイチャー・フィジックス(電子版)に
発表されました。

この物理学の根本のところが
修正されるってことは、今の
世の中の不確実性は減るかも?

残念ながら人間様の所業から
なることについてはあきらめる
しかないでしょうね。o(;△;)o