エジプトがえらい事になっています。
長く続いたムバラク政権に対して、大多数の国民がノーを突きつけました。
チュニジアと同様ツイッターやフェイスブックが大きな役割を果たしています。
この様を見ていると、20年前の東欧革命を思い出します。
1989年秋、東西に分かれていたベルリンの壁が壊され、ブランデンブルグ門が開いた時の
あの歓喜の様子は私には忘れられません。
これをきっかけに民主化の勢いが東欧各国に広がっていきました。
あの時はパラボラアンテナが大きな役割を果たし、瞬く間に民主化運動が国境を越えたのでした。
中東を考える時、
名画「アラビアのロレンス」の時代まで遡らねばなりません。
イギリスの軍人、トーマス・エドワード・ローレンスの物語です。
映画「アラビアのロレンス」は
第1次世界大戦当時(1916年)、あの辺りは、まだオスマントルコが支配していました。
そのトルコからアラブを解放するためにアラブ人を支えたT・E・ローレンスの物語です。
この物語を見ると、今の中東の起源がよく解るはずです。
実は私が初めて観た洋画なんです。
小学校の時に近所の大学生のお兄ちゃんに映画館に連れて行ってもらったのですが、
何せ小学校の低学年ですから、画面の壮大さに目を見張るばかりで、内容はチンプンカンプンでした。
でも、砂漠でアラブ人の服装でロレンスが佇む姿など忘れられないシーンが脳裏に焼きついて・・・・。
大人になってから、あの映画は「アラビアのロレンス」だったんだということに気が付いたのです。
NHKのハイビジョンで明日放送されるようです。
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie.html
浜村淳さんが一番好きな映画だとおっしゃってました。
見てらっしゃらない方は御覧になるといいですよ。
中東の地図って、定規で線を引いたような国境ですよね。
あれって本当に不自然極まりないのですが、そのあたりのことも欧米列強の思惑だと
いうことが理解できると思います。
映画って本当にいいですね。
多恵子