悲しくてやりきれない!! | 土谷多恵子のRADIO DAYS

土谷多恵子のRADIO DAYS

業界歴ン十年の(笑)土谷多恵子が、目にし耳にした放送裏話や、古今東西洋邦問わず、音楽についてのウンチクをご披露します。ついでにABC「ドキハキ」のことも・・・・

敬愛する加藤和彦さん死亡というニュースに、

「何故??」と声をあげたまま呆然とした私です。


涙が止まりません。


加藤さんの周辺の人たちの顔が頭の中でグルグル周ります。

きたやまさんをはじめ、フォーク・クルセダーズにかかわったみなさん、サディスティック・ミカ・バンドにかかわったあの顔この顔、そして坂崎さん、猿之助さん・・・・・・。


先日のこうせつさんのつま恋のサマー・ピクニックには和幸として出演されていたのですよね。

明日の午後NHKで総集編が放送されるので、見るのを楽しみにしていた矢先のできごとです。


1960年代、まだ私が高校生だった頃、フォークルが色々なことを私たちに教えてくれました。


彼らから学んだものが今も私の生き方を支配していると言っても過言でないというところがあります。

「文化とは・・・」ということを、彼らは音楽とその行動を通して教えてくれました。

それらは坂崎さんが参加した新結成フォークルの時に、もう一度私に再確認させてくれたのでした。


「{生きていく上で無駄なこと}が文化を生む」のだということを彼らを通して知りました。


「遊びながら(楽しみながら)学ぶ」ということも彼らを通して知りました。

彼らはそれをビートルズから学んだときたやまさんは言ってます。

彼らの曲、彼らがカバーする外国の曲で私は戦争を考えました。


日本において、ビートルズに匹敵するグループは、グループが数多ある中で、彼らのフォーク・クルセダーズをおいて他にはありません。


加藤さんときたやまさんのフォークルは日本のビートルズです。


加藤さんはポール、きたやまさんはジョン・・・・・。


また、サディスティック・ミカ・バンドは日本初のロックバンドです。

「黒船」は名盤です。


加藤さんがどうしてこのようなことを自ら選んだのかということは我々には解りかねることですが、

1つ言える事は、加藤さん独自の美学があったのだということでしょう。


語りたいことは山ほどありますが、これくらいでお許しください。


加藤和彦さんの死、認めたくはありません。

どうか夢であってほしい。


惜別の想いをこめて・・・・・・


                       星空 多恵子 星空