鳩がとびたつ公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ
薄れ日に 微笑ながら 季節の歌を
ラララン ラララン ラララン 唄っているよ
貸してあげよか アコーディオン
銀杏は手品師 老いたピエロ
作詞 宮川哲史 作曲 吉田正
歌唱フランク永井
(昭和33年)
フランク永井さんが亡くなりました。
「有楽町で逢いましょう」をはじめ、たくさんのヒットのあるフランクさんです。
ちょうど亡くなった日に録音した「歌謡大全集」でも「有楽町で逢いましょう」を昭和の名曲としてご紹介をし、お掛けいたしましたので、何か不思議な気がしてなりません。
私が一番好きなフランクさんの歌が、上にあげた公園の手品師
です。
素敵な歌ですよね。毎年、この時期になると思い出しますし、綺麗な紅葉をを見るにつけ、口ずさんでしまう歌です。
フランクさんの大阪を歌ったヒット曲が今日の朝日新聞の3面に大きく載っていました。
大野正雄先生の談話も載ってましたよね。(お元気にしてらっしゃるんだと嬉しく思いました)
「なんで泣きはる 泣いてはる~~~」
「紅い夕映え 通天閣の~~」
こいさんのラブコール
大阪ぐらし
両方とも作詞が石浜恒夫さん 作曲が大野正雄さんの作品です。
「こいさんのラブコール」はABCのホームソングでした。
大野先生とは昭和50年代ABCのお昼の番組で毎日ご一緒させていただきました。いつもピアノの前に座って
話にあわせてピアノを弾いて下さいましたし、当時、番組内で歌を習ったりもしました。
フランクさんの歌を大野先生が自ら歌ってくださったり・・・・・・・
フランクさんの歌はいつも大野先生を通して歌ったり聞いたりと懐かしいなあ~~と思い出しています。
因みに、私の「京都雪模様」という曲も大野先生の作曲です。
それから、私が初めて映画館で見た映画が「有楽町で逢いましょう」です。
昔よく歌謡曲のヒット曲と映画がリンクして創られていましたよね。
小学校の低学年だったのですが、近所のお姉さんに連れてもらったのです。
また亡くなった父が、京都のナイトクラブでショーを見た時の話も印象に残っています。
「歌った後、フランク永井は、ポケットからキャンディーを出して客席のお客さんに投げるんだよ~~!!」と
嬉しそうに言っていたなあ~~~と・・・・・・・・
多分父はフランクさんのファンだったのでは??と・・・・
「フランク永井は低音の魅力」
昭和30年代の歌謡曲の世界って、とてもロマンティックだし、歌詞もすごく詩的で、歌を聴く人それぞれに、
それぞれの世界が広がって・・・・・・
今の曲にはそれがないんだよなあ~~。みんな直接的で・・・・・・・・
フランクさんが活躍された頃が、一番歌謡曲が華やかな時代だったことは間違いありません。
ご冥福をお祈りいたします。
多恵子