Jリーガー GK朴一圭選手 44 (朴一圭と高丘陽平「実質トレード」のGK2人が交わした抱擁) | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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(引用元:写真朴一圭と高丘陽平の抱擁 撮影/原壮史)
 
 
 

【J1分析】「横浜FM対鳥栖」朴一圭と高丘陽平(2)「実質トレード」のGK2人が交わした万感の抱擁

 
 

 

 
 
 
 
↑引用元:サッカー批評より
 
 
 

【明治安田生命J1リーグ 第19節 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 2021年6月23日 19:01キックオフ】

 朴一圭が移籍する2日前、マリノスは高丘陽平を鳥栖から獲得していた。こちらは初めから完全移籍。玉突き人事になることが多いゴールキーパーの移籍だが、シーズン中の正ゴールキーパーを実質トレードするという珍しいパターンになった。

 

 

 ただし、契約上2日間は所属クラブが重なっていた彼らは1試合だけ共に戦っている。昨年の10月24日、FC東京とのアウェイゲームだ。

 

 

選手たちはこの試合が最後だということを知っていたのだろう。試合終了間際にゴールを決めたエリキが朴のもとまで走って抱きつくと、そこからは感傷的な時間が流れた。

 

 

実質トレードなのに2日のタイムラグがあった意味は、今思えば大きかった。2019年に優勝を果たしたマリノスにおいて多大な貢献を果たした朴のチームでの存在の大きさ、チームメイトにもサポーターにもどれほど慕われている人間なのかということを、高丘は実際にその場で肌で感じたのだから。

 

 

■縁の深い二人組

 朴は移籍してからもマリノス時代に磨いた最後方からのビルドアップを特長としている。松岡大起らにポジショニングを指示しながらリズムを作っていくその姿は、今やピッチ内の監督のようだ。自らのスタイルを崩さずに格上にも戦いを挑むことで好調を維持している鳥栖にとって、朴は欠かせない選手の筆頭だ。

 高丘は、もともとの安定したセービングに加え、マリノスでプレーするようになってすぐにチームのスタイルに合わせてみせた。相手フォワードのプレッシャーがあってもやみくもに大きく蹴り出さないプレーにそれまで以上に取り組み、総合力で正ゴールキーパーの座を掴んでいる。

 

 

そんな彼らの再会が特別なものになったのは、もともとの人間性、移籍の経緯、移籍前・移籍後のプレーと振る舞い、といったものがあったからだが、最後のピースとしてやはりこの試合でのハイパフォーマンスは欠かせないものだった。

 

 

■素晴らしい試合だった

 朴はビルドアップだけでなく、マリノスにボールを持たれ続ける中、12分にオナイウ阿道との1vs1を制したのを皮切りに再三のビッグセーブを見せた。奪われた2ゴールはマルコス・ジュニオールのシュートがディフレクトしたものと、和田拓也が「狙ったということにしておいてください」と言うもので、どちらも偶然逆を突かれた形だった。

 高丘は守備機会そのものが少なかったものの、二田理央のシュートを好セーブするなど安定のプレーを披露、チームの勝利を堅いものにした。

 

今の自分のベストを示す、それがあったからこそ見ているものの胸を熱くさせる要素が詰まった特別な瞬間は、ただ感傷的なものなのではなくスポーツの一場面として清々しいものだった。この試合を経て、2人のゴールキーパーはどちらのサポーターにとってもますます愛すべき存在になったことは間違いないだろう。

 

 

こういう素晴らしい瞬間に心が震わされる。

 選手のことを知っていくことや試合を見続けること、そういう見る側の努力ともいえる部分は、こういう瞬間にそれよりも遥かに大きいエモーションとなって報われる。

■試合結果

横浜F・マリノス 2-0 サガン鳥栖

■得点

63分 マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス)
87分 和田拓也(横浜F・マリノス)

 

 

 

 

※今後の活躍を期待してます。