Jリーガー GK朴一圭選手 43 (【月間表彰】元日本代表が絶賛する卓越したセービング力) | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

毎日ブログ更新して15年かっちんブログでは全国の朝鮮学校(ウリハッキョ)情報・サッカーの速報・全国の在日同胞達の熱い活動をもっと知ってもらいたいので最新情報をアップしております。青商会時代で培ったネットワークを使って全力で発信しております

 
 
 
 
(引用元:スポーツチャンネルより)
 
 

 

【月間表彰】鳥栖はなぜ失点が少ないのか 
 
元日本代表が絶賛する、GK朴一圭の卓越したセービング力
 
 

 

 
 
 
 
↑スポーツチャンネルより
 
 
 
スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表GKとして活躍した楢﨑正剛氏は4月のJリーグの「月間ベストセーブ」にサガン鳥栖の朴一圭選手を選出。鳥栖は開幕から6試合連続で無失点を記録したが、その理由の一つとして朴選手のGKとしての基礎的なスキルの高さを挙げた。(取材・文=藤井雅彦)
 
 

4月のベストセーブは「レベルの高さを感じる鳥栖・朴一圭のシュートストップ」

 スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表GKとして活躍した楢﨑正剛氏は4月のJリーグの「月間ベストセーブ」にサガン鳥栖の朴一圭選手を選出。鳥栖は開幕から6試合連続で無失点を記録したが、その理由の一つとして朴選手のGKとしての基礎的なスキルの高さを挙げた。(取材・文=藤井雅彦)

 

 

「彼は、攻撃も守備も楽しそうにプレーしますね」

 楢﨑正剛氏はそう言って微笑んだ。

 熟考の末に4月の「月間ベストセーブ」として選んだのは、第9節サガン鳥栖対横浜FC(3-0)の前半32分のワンプレーだ。鳥栖の1点リードで迎えた前半の半ば過ぎ、ボールを奪った横浜FCが攻撃をスピードアップさせる。ハーフウェイライン付近でボールを受けたMF小川慶治朗(横浜FC)はドリブルで持ち上がり、ペナルティーエリア外から右足を鋭く振り抜く。このシュートに反応したGK朴一圭は左手一本でセーブし、CKに逃れた。

 ただのシュートストップにあらず。レベルの高さを感じさせた理由には、朴のプレースタイルが密接に関係していると楢﨑氏は説く。

「朴選手は攻撃に関わるプレーにも特徴があって、マイボール時はフィールドプレーヤーに近いポジショニングを取ります。ただし、この場面のようにボールを奪われた時は自陣ゴールに戻りながら守備をしなければいけません。ゴール前で構えている状態から前へ出るのは視野を確保できていて、身体の向きも作りやすい。反対に、高いポジションから戻りながら対応するのは距離感をつかみにくく、ボールから目線を切ることができないという難しさがあります」

 このシーンに限らず、味方がボールを失った瞬間に朴が自陣ゴールへスプリントする光景は珍しくない。横浜F・マリノス時代には頭上を越されるロングシュートで失点した苦い経験もあり、鳥栖移籍後は攻撃から守備への切り替えが一段と早くなっている。

 前述のシーンは、シューターの小川がフリーに近い状態で、しかもファーサイドではなくニアサイドへ若干ながらスライス気味の軌道を描いていた。バックステップを踏みながらのセービングは簡単ではなかったが、朴は左手を伸ばして難を逃れた。

「インステップで打たれたシュートなので、ファーサイドを狙われる想像はしやすい。でもこの場面のようにニアサイドを突かれると重心が反対になりがちで、戻りながらタイミングを合わせなければいけないのでとても難しい。それでも朴選手はしっかり反応し、難しいセービングではないかのように防ぎました。きっと本人は内心『ホッ』としたと思います」

 GKならではの心理面も解説した楢﨑氏は、類似する場面として第18節鳥栖対ガンバ大阪(0-1)からもシュートセーブをピックアップした。前半11分、バイタルエリアでボールを受けたFW宇佐美貴史(G大阪)が地を這う強烈なシュートを放つ。前述した小川のシュートシーンと反対にファーサイドを狙われたボールに、朴は右手の指先でわずかに触れてゴールを許さなかった。

「最初のシーンと同じようなイメージで選びましたが、これはまだ前半の早い時間というのもポイントでした。このセーブで朴選手自身は恐らくノッたと思いますし、GKが主役になったというポジティブな感覚でプレーできます。ゲーム終盤に1点を争う展開でのビッグセーブは誰の目にも明らかな価値がありますが、まだ試合が動いていない序盤のワンプレーがその後の展開を大きく左右することもあると思います」

 

 

失点が少ないのはGKとしての基礎がしっかりしているからこそ

 
 

 今季、鳥栖は開幕から6試合連続で無失点を記録。これはJリーグにおける開幕からの史上最長タイ記録で、守護神としてゴールマウスを守る朴の存在抜きには語れない偉業だ。ゴールを守りつつもそれだけでは終わらない特異なプレースタイルについて、楢﨑氏はこのように言及した。

「アグレッシブなプレースタイルに目が行きがちですが、GKとしての基礎的なスキルがしっかりしているからこそチームとして失点が少ないのでしょう。現代のGKはさまざまな仕事を求められますが、攻撃への関与に意識が傾き過ぎて失点したら元も子もありません。しっかりゴールを守れるからこそ攻撃面が生きるのです」

 楢﨑氏は他の試合からも朴が窮地を救ったシーンをピックアップ。第11節のFC東京戦でも好セーブを披露し、鳥栖を2-1の勝利に導いた。

「ミドルシュートへの対応だけでなく、至近距離からのシュートをブロックするプレーや、近距離からのヘディングシュートを防いだ場面もありました。4月の朴選手のパフォーマンスは総合的に優れていたと思いますし、試合の勝敗に直結するプレーが多かった。鳥栖の場合、押し込んだ状況からカウンターを受ける場面もあっただけに、最後の最後でしっかりシュートを防いでくれる朴選手の存在はとても大きい」

 元日本代表GKから最大限の賛辞を受け、新時代のGKスタイルがJリーグで輝きを放つ。攻守両面でハイレベルを実践する朴一圭が、鳥栖の快進撃を最後尾から支えている。

■楢﨑正剛
 1976年4月15日生まれ、奈良県出身。1995年に奈良育英高から横浜フリューゲルスに加入。ルーキーながら正GKの座を射止めると、翌年にJリーグベストイレブンに初選出された。98年シーズン限りでの横浜フリューゲルス消滅が決まった後、99年に名古屋グランパスエイトへ移籍。2010年には、初のJ1リーグ優勝を経験し、GK初のMVPに輝いた。日本代表としても活躍し、国際大会では2000年のシドニー五輪(OA枠)、02年日韓W杯などに出場。19年1月に現役引退を発表し、現在は名古屋の「クラブスペシャルフェロー」に加え、「アカデミーダイレクター補佐」および「アカデミーGKコーチ」を兼任。21年からはJFAコーチとしても活躍している。

 

 

 

 

※次もがんばってください。

 

 

 

応援してます。