Jアラート、受け手に困惑も
ホリエモン政府批判「マジこんなんで起こすなクソ」
ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(44)が29日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことで発令されたJアラート(全国瞬時警報システム)が迷惑だと苦情。ネット上で物議をかもしている。
今日午前6時頃、北朝鮮が予告していた米領グアム沖でなく、北海道方面に弾道ミサイルを発射したことでJアラートが発令された。堀江氏はツイッターで「マジでこんなんで起こすなクソ。こんなんで一々出すシステムを入れるクソ政府」と非難。堀江氏はホテル住まいのため、館内で警報が鳴るのだという。
堀江氏のツイートには反論も多数寄せられたが、堀江氏は「だから北朝鮮は本格的な実験しようと思ったら東に撃つしかないんだから、そんなのこっちでどうにもならんやろ。いちいちそんなんでアラート出すべきじゃねーんだよボケ」などと主張した。
↑こう思った方々も多いのでは?
今回のミサイル発射、当局の発表がまだ出ていないが何点か思うところがある。
日本や韓国の発表を見ると飛行距離2,700kmで最高高度は550kmとされている。
ちょうど中間点で北海道と本州の間を通過しているので、この時点が500km前後と予測できる。
高度500kmなら当然宇宙空間で、上空と指摘されるが空(そら)か?という違和感。
宇宙ステーションが高度400kmなのでさらにその上。
万が一、不測の事態が起こってもその物体は大気圏突入時に溶解する。大気圏再突入の技術的課題が難しいとされるわけだが、朝鮮のミサイル破片はその技術を備えているとでもいうのか。
今回の発射は今までの中距離弾道ミサイル(IRBM)以上の発射では初となる通常角度(30〜45度)での発射。今までは飛距離を制限するためのロフテッド軌道と呼ばれる高角度(85〜90度)だった。
日本では脅威とされるが、朝鮮の立場からは米国に対する警告のレベルを高めている。
また三つに分離との報道があるが、多段階分離の情報がないところから、多弾頭ミサイルの発射実験という推測もできる。
飛翔距離が2,700kmなので有事の際、距離約3,000kmのグァムへの報復攻撃能力を示し、かつ迎撃困難な多弾道ミサイル。撃ち落とせるものなら撃ち落としてみろ、ということなのか。
今回のタイミングは21日から始まった米韓合同軍事演習に対する対抗というより、毎年開催されている米韓合同軍事演習や核攻撃可能な兵器を動員した武力挑発がずっと許容されている朝鮮半島の米国による軍事的緊張構図に対する対抗として捉えるべきで、今回の米韓合同軍事演習に関しては規模の縮小と核攻撃可能な戦略爆撃機を動員しなかったことから、グァム周辺へのミサイル発射は回避されたと考えられる。
とにかく緊張と対立が解消されず、意図的に再生産され続けてきた朝鮮半島情勢の現実を改めて再認識すべきだ。
平和が一番、緊張は迷惑と市民たちは考える。
しかし現実は私たちが望まない緊張と対立状態にずっとさらされている。今日の朝鮮半島情勢は歴史的な国際関係学から見なければならず、”勢力均衡論(バランス・オブ・パワー)を言及せずに国際関係を理解しようとするのはバットなしで野球をするようなものだ”とある識者は言う。
永きに渡る停戦状態と周辺国との非正常な関係、世界的にも稀な”軍事密度”が異常なまでに高い現状、その中で戦争と武力衝突を抑制し、平和プロセスを稼動する道筋を作ることが急務である。
この問題の根源は何か、阻害しているものは何かを冷静に見つめなければならない。
北朝鮮・中国→米本土の弾道ミサイルは日本上空を通過しません
※いろんな見方がありますね。