去勢された雄犬 | Sanoth From Hell

Sanoth From Hell

一児の父親となったSanothが社会問題を理屈っぽく斬る!

「草食系男子と言えば聞こえは良いけど実際の所その実態は去勢された雄犬で、これは非常に恥ずべき存在である」みたいな事を菊池凛子が言ってました。
ドラマ版モテキの第六話だったかな。

土曜日レイトショーで「モテキ」を見に行きました。
テンポ良くありえない展開何でもありのドタバタラブコメディみたいな類の内容で、仕事帰りの疲れ切った状態には持って来いの映画でした。
本来はその感想とか書こうかなと思ってたんですが、すっかりのめり込んだ僕はドラマ版の方も見たくなりGE○で全巻大人借りして一晩中見ていたというわけです。
どっちも見て分かった事は映画版にはドラマ版の印象的なシーンが焼き直されて散在しているという事。
これは決して手抜きではなく、ドラマ及び原作からのファンへのサービスカットでしょう。
あぁいうのは嬉しいもんです(僕は順序が逆ですがw)ニコニコ
二つ比べてしまうとドラマ版の方が好みですね(・∀・)
映画の方は前半がドタバタハイテンションだっただけに、後半テンポダウンするの(まぁあのテンションを持続するのも如何なものかという視点では堅実な構成)と主人公の言動が逐一共感出来ないものだったのに対し、ドラマ版は何とも言えない「前向きなバッドエンド」が非常に、その、「人生甘くないぞ!」っていう厳しい部分と「これからの人生も捨てたもんじゃない、腐らず頑張ろう」みたいな希望に溢れた部分とで、出来過ぎてない現実を映す出す感じがしっくり来ました。
映画版はカメラの手ぶれが酷かったのもかなりマイナスですねダウン
しかしどちらにも言える事ですが、全体的に見れば、突如繰り出されるダンスや、歌詞で心情を表し且つそれをカラオケ風テロップにする所、過去の主人公が出てきて現在の主人公の一挙手一投足を見守る演出等、シュールな突っ込み所満載でコメディとして割とクオリティ高いなと感じました。
というか個人的に好きな部類の笑い。
あと主人公の脳内セリフの喋り方が逐一面白い(≧▽≦)
森山未来扮する藤本幸世はどう見ても現代風の駄目人間、社会の底辺ですが、観終わった後妙に愛おしいというか抱きしめたくなるキャラですね(僕はゲイじゃないっすよ!)。

で、ストーリーや演出も良いんですが、脚本(原作?)が現在の若者のサブカルチャーを上手く捉えてるなぁと思いました。
サブカル自体が多分都会特有のものだと思うんです。
僕は地方を転々としていますが、大学四年間東京に住んでいた妹がこんな事言ってました。
「東京はとにかく情報量が多い、だから選択肢も豊富だし、それを選ぶ自由がある」
つまり逆に地方とか田舎とかって、一つブームが訪れると皆一斉にそっちの方を向くんですよね。
だって人口も情報も少ないから、自分だけの世界や価値観を築こうと思ったら本当に自分だけになってしまう。
マイノリティにもある程度の頭数は必要なんです。
あと、首都圏在住の大学の後輩もこんな事言ってました。
「何かを成立させるために1000人必要だとする。首都圏では0.003%の人を集めれば成立するけど、地元(山形のどっか)だと0.1%の人が必要なんだ。だから地方じゃ育たない文化でも都会では実現出来る可能性がある」
これ非常に印象的で、凄く良い事言うなぁって感心した記憶があるんです\(゜□゜)/
新しい事に限らず、昔からの文化や伝統を守るのにもむしろ都会の方が適所である的な事も言ってました、彼。

このモテキ、挿入歌には'90J-popとロキノン系が使われています。
勝手な個人的解釈(且つ失礼な表現)なんですが、
「ロキノン系=顔も悪い、歌も演奏も下手、何の取り柄も無い僕だけど、一生懸命バンドやってるって事だけは事実で、そんな格好悪い僕の全てをさらけ出すから、どうかそれを見て何かを感じてくれ!流行のポップスとか知らないけどさ、今風のオシャレとかも分かんないけどさ、これが現代を生きてるありのままの僕なんだよ!的な音楽」
なんですよ。
それに共感するのも社会から抑圧されてプライドも無くした卑屈な負け組と呼ばれる若者。
多分流行のど真ん中よりちょっと一癖あって自分を含めた少数派しか理解出来ないものを好む(孤独も辛いが流行を必死に追っている自分程格好悪い者はない)他人との適度な距離感に快感を覚えるコミュ能力不足の若者。
実際大学の頃所属していたメタル専門じゃない方のバンドサークルがこんな人間がこんな音楽を好む所でした。
これぞサブカルって感じですね。
漫画もアニメも小説もネットも精通してない僕ですが、音楽においてはこのアングラ感に一体感を覚えるという経験は割と多かったな。
ドラマ版でも湘南乃風を歌う島田に対していつかちゃんが顕著に嫌悪感を示し、神聖かまってちゃんを大絶叫するシーンがあるんですが、これぞマイノリティのマジョリティに対する反撃!って感じでした(その場ではどん引きされてますが)。
ただ、そういう若者が増えすぎて今はマジョリティを獲得しているので、上記のような屈折した人間像というのは多分間違いで、普通のリア充も好んで聞くはず。
だって大型フェスと言ったらロキノン系バンドの巨大集団ツアーみたいなもんだし(どのフェスもラインナップ同じやないか!って思った事何度もあります)、そんだけ集客があるって事はもはやサブなのか?とすら思ってしまう事も。。。
まぁアンチがいつの間にか主流になるっていう、'90前半のオルタナ・グランジブームみたいな感じですかね(・ω・)b

ってなわけで長々書きましたが、要はサブカル好きの若者はどこか屈折していて、でもそのアングラ感を楽しんでいる(人が多い)。
それこそが現代の都会の若者文化なんだ!っていう主張が恋愛云々より伝わってきました。

恋愛に関してはあれです。
普通に生きてれば数人の女の子と同時に友達以上の関係になる事もありますし、女の子から手繋いできたり、ちょっと酔ってキスした位で「これモテキなんじゃね!?」とか言ってる時点で童貞の発想だなって感じwww
とは言え、ここで手握ってもいいかな?キスしたって事はおっぱい触ってもいいんだよね?あれ、この雰囲気、H出来るんじゃね?っていう主人公の初なドキドキ感には殆ど共感しましたがwww

しかし森山未来の演技は素晴らしい!逆に真木よう子は本当に大根!


今日の一曲。

ロックンロールは鳴り止まないっ / 神聖かまってちゃん

昔彼女に教えてもらったバンド。
この曲だけはちょっと良いと思ってしまった僕は若かったw