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さのdeスキー倶楽部

子供たちと回った全国各地のスキー場とホテルの情報。
夏は海外のリゾートを中心に紹介するブログです。

(期日)2006年12月 (宿泊)札幌プリンスホテル(3泊4日) (移動手段)JAL
(札幌国際HP) http://www.sapporo-kokusai.co.jp/
(札幌プリンスホテルHP) http://www.princehotels.co.jp/sapporo/


スキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ  麓からゴンドラが二本頂上まで架かっていて左側に降りるとコブ斜面の連続する上級コース。右側に降りると初級~中級の1500mを超す長距離コースが並んでいる。このコースは基本的には大きな違いが無く単調な気もするが、斜度の変化が微妙にあり、何と行っても100mを超える横幅で自由なコース取りをすることが可能なため非常に爽快な気持ちで滑る事ができる。また、ファミリーコースの下部にはキッカーも設置されているので、これにチャレンジする事もできる。
積雪量 AAA  キロロとは朝里岳を挟んでの反対斜面にあるのが札幌国際。豪雪地帯なので北海道でもトップクラスの積雪量を誇る。通常は11月中旬からゴールデンウィークまで営業をしている。
雪質 AA  キロロに匹敵する雪質の良さと豊富な積雪量がこのスキー場の魅力。近年の暖冬傾向から今後日本中から重宝されるスキー場になるだろう。
混雑度 AA  札幌から約1時間というアクセスの良さから週末は客の数も増える。また広い緩斜面が多いので修学旅行やスキー学校等で平日でも人での多い日がある。しかし、二本のゴンドラの輸送能力は高く、広いゲレンデの中で人にぶつかるような心配もない。
雰囲気  多くの木に囲まれたゲレンデの雰囲気は抜群。広々としていて非常に開放感がある。
アフタースキー AA  札幌市内に宿を取れば、観光にショッピング、グルメとアフターの過ごし方に困る事は無い。
旅費  札幌宿泊となるので、ルスツやキロロのリゾートホテルよりは安価。航空運賃も時期を選べば非常に安く上がる。今回12月上旬の出発で宿泊・移動経費込みで4日間6万円程度(2名以上で宿泊の場合5万円台となる)だった。神戸出発の場合はさらに1万円程度安く上がる。
アクセスの良さ AA  空路利用でらくらく移動。徳島発着の場合羽田経由になるが、昨年2月に開港した神戸空港利用の場合は直行で千歳に着く。空港からはバスでわずか2時間足らずの距離で、昼過ぎから滑る事ができる。札幌からもわずか1時間。
総合評価 A  広大なゲレンデで滑りやすく、景色も良い。初心者がスキーの楽しさを味わうには恰好の場所だが、中級以上になると滑走距離や斜度の面でもう一つ物足りなさを感じる。

 普段は目覚ましをかけないでも5時過ぎには目が覚めるのにこの日は起きると時計は6時を回っていた。やはり二日間の疲れがたまってきているのかもしれない。しかし、不思議に筋肉痛はない。今シーズン初めての腕山では身体の痛みが一週間ほど消えなかったが、それだけ板に上手に乗れるようになってきているということか?それとも単純に良い雪質のおかげだろうか?


 朝食をとった後、バスに乗って札幌国際へ移動。朝は吹雪いていたが、移動するうちに雪もやんできた。今日はいい状態のゲレンデに出会えることだろう。スキー場に着き、麓にあった大きな温度計の表示を見ると-5℃となっている。これだけ冷え込めば前日のキロロに負けないぐらいの素晴らしい雪が期待できる。実際、時々空から落ちてくる雪の粒を良く見てみると、下の写真のように見事な結晶の形をしていた。


 

↑札幌国際への往路で見た光景。     ↑雪の結晶がそのまま体に落ちてきた
川が凍りついて上に雪が積もっている

 ゲレンデには麓から頂上まで二本のゴンドラが架かっている。一回一回板を外さなければならないのが面倒だが、輸送能力は抜群だ。これに乗って頂上に出て、まずは中級のスイングコースを滑ってみた。札幌国際は直線距離こそ長くないものの横幅は100m以上あり、非常に広大な印象を受ける。最大斜度は28度の部分もあるが、全体的に平坦で中級以上のスキーヤーには少し物足りないかもしれない。初心者には絶好の環境なので、この日も修学旅行かスキー学校か分からないが、たくさんの高校生が来ていた。



↑幅100m以上ある広大なゲレンデ。

 数本滑って少し飽きてきたので、上級のダウンヒルコースに入ってみる。最大斜度30度の急斜面が何箇所かあり、深雪のコブ斜面が連続して並んでいる。本州のゲレンデならまずまともに滑れないが、雪が軟らかかったので転ばずに降りてくることができた。ゴンドラで上がっていると崖のような急斜面に何本か滑った跡がある。せり出した木の間を抜けるように滑ったのはエクストリームスキーヤーという命知らずの連中だ。一度滑っている所を見てみたいと思ったが、この日は誰も見かけなかった。



↑こちらは唯一の上級コース。最大斜度30度のコブ斜面。


 この札幌国際スキー場、最初に何本か滑った印象ではすぐに飽きそうな気がしていたが、ここも昼を過ぎて雪が追加され、ゲレンデがいい状態になり、この日も出発ギリギリの時間まで滑っていた。雪質は一日中悪化する事が無かった。実はキロロとも朝里岳を挟んで隣り合わせで、札幌という名前はついているが、雪質は北海道でも指折りのいいゲレンデなのだ。キロロが開発された当時はこの二つのスキー場をつなげるという壮大な計画もあったらしい。バブル崩壊でこの計画は棚上げになったが、これが実現すれば北海道1の素晴らしいスキー場が生まれることだろう。


 ゴンドラは3時半で終了し、一部のリフトだけが運行する。ナイターはスキーヤーの数も減り、広いゲレンデが一層広く感じる。照明に照らされたゲレンデはアンジュレーションもくっきりと見え、非常に滑りやすい。この日もまた出発時間の間際まで滑った。バスの中でフクラハギが張っていることに気づく。いつもは腰や太ももが疲れるのだが、この部分が張るということは昨日のスクールで教えてもらった足首-膝-腰という動きができて来たということか?


 
↑ナイターになって一層滑りやすくなった。  ↑帰る頃には気温はさらに下がった


 夕食後は札幌のスポーツショップを巡る。さすがにスキーの本場だ。四国とは品揃えが違う。一番大きな店は地下1階から地上3階まで全てスキー用品のフロア。地元ではめったに置いていない子ども用レーシングスーツもカタログに載っているようなものは大体揃っていた。そろそろ子ども達の板もレーシング用に変えないといけない。チャンスがあれば来年もう一度ここに戻って来たい。

 四日目 この日は本来の目的である仕事のために札幌開拓記念館に出かけた。雪に覆い尽くされた施設は夏に来た時とは見違えるような光景になっていた。約2時間ほどここで残された仕事をして、家路に着いた。



↑今回の仕事場所の開拓記念館。一面の雪景色。

 さて、午後になってビデオレッスンが始まった。昼頃から雪の降りが激しくなって、スクールからはきちんと撮影できないかもしれないと言われたが、あまりない機会なので撮ってもらうことにした。プライベートのレッスンなので、こちらから何でも注文できる。検定種目の大回り、小回り、中回り一通り見てもらい、次の様なアドバイスをいただいた。


・ 上体は斜面に正対する。ターンの時にも身体が動かないよう気をつける
・ ターンの時に上半身の上下運動で切り替えるのではなく、足の指先→ひざ→腰の順番に下から動くことを意識する
・ ターンの方向は、体を谷側に投げ出す意識で気持ちを持つ
・ 大回りの時、足首・膝・腰は同じ方向に向ける
・ストックが長すぎる
・足の曲げ伸ばしを大きくする


 担当してくれたのはまだ若いコーチだったが、撮影をされているだけあって動作を見る目は的確だ。今までのスクールでは指摘されなかったような所まで見抜いて、分かりやすい言葉で説明してくれた。1時間半の講習の後、センターハウスの一室でビデオを見ながら解説。ポイントで静止画にして説明してくれるので非常に分かりやすい。またこの時のビデオはDVDに焼いて講評とともに自宅まで送付してくれた。レッスンがすごく良かったので、キロロに来ることがあればまた受けてみたい。




↑個人レッスンで教えてもらった


 さて、再びゲレンデに戻ると講習の間から降っていた雪が積もってコースは前面パウダー状態。気温も下がって最高のコンディションだ。雪がいいとずいぶん上手くなった気がする。あまり調子がいいのでバスの発車時刻寸前まで滑っていて時間に遅れそうになった。



 
↑夕方には遠方も見渡せるように      ↑照明に照らされた雪がきれいだ 


 1時間少しバスに乗った後、ホテルに戻る。夜に少し時間があったので街中を歩いてみる。夕食は夏に食べて気に入ったスープカレーの店へ。前回はスープをご飯にかけてカレーライスの様にして食べていたが、北海道の人から食べ方を教えてもらった。今回は別々に食べる。うまい。カレーの刺激的な香りと野菜の甘味が見事に溶け込んでいる。



↑札幌名物スープカレー。

 続いて札幌ラーメンの名店「らーめんてつや」へ行った後、大通公園へ出てみた。札幌では12月1日からホワイトイルミネーションといって電飾で町全体を装飾している。大通り公園には無数の光がきらめき、降り積もった雪に反射してとてもロマンチックな光景だ。テレビ塔もいつもと違った電飾でライトアップされていた。



 
↑大通り公園の街路樹。           ↑雪が積もって一層幻想的だ。


 しかし、1時間ほど外を歩いていると、だんだん体全体が凍り付いてきた。最初10分位で指先が痺れ始め、次第に身体の中央部まで重い感覚が伝わってきた。さすがに北海道の夜は別格だ。歩道も一面雪に覆い尽くされているので歩きにくい。スノーシューズを履いて来たから良かったようなものの、それでも何度か凍った路面に足を取られた。慣れない人ならまともに歩くこともできないかもしれない。店先では夜のうちに雪かきをしている人たちの姿が目に付く。雪国ならでは苦労を感じさせる光景だった。



 
↑テレビ塔が輝いている。    ↑大通り公園の全景。 

スキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ  知名度の割にスキー場の規模はそんなに大きくない。一応コブ斜面・深雪コース・急斜面とバラエティに富んだコースがあるが、一つひとつの距離はそんなに長くない。また、所々に緩斜面が散在しており、ボードやショートスキーで滑った時は板が止まってしまい、漕ぐのに疲れる。初級者にはちょうどいい傾斜かもしれないが、中級以上になると物足りなさを感じる。
積雪量 AAA  ルスツよりもニセコよりも積雪量は多く雪の心配はない。年末でも2m近くある。2月には4m近くなるとか・・・。
雪質 AAA  気温が低い日はニセコの上部の雪質が麓でも味わえる。息を吹くとふわっと飛んでいくような超絶最高級アスピリンスノー。筆者の経験した中では文句なく最上級。
混雑度 AA  札幌から近いので日帰り客が多く、休日は客が増えるようだが、クワッド中心のリフト構成で輸送能力が高く、リフトで並ぶ事は無い。
雰囲気 AA  スキー場のオープンが1991年と新しいことがあって、レストランやトイレ・ホテル等どの施設も清潔感が漲っている。また、従業員の応対が訓練されていて丁寧。スキーヤーが一日中どのような場面でも気持ち良く過ごせるよう工夫されている。また、リフトはごく一部の場所を除き、フード付きのクワッドが基本なので快適に移動ができる。反面、スキー場がこじんまりしているせいか、ニセコ頂上部のような壮大な景観に欠ける。
アフタースキー AA  ルスツリゾートホテルと同様にレストランや遊び場に不自由をしない。ホテルとレストランの配置がよく考えられており、町を散策していくような感覚でレストラン選びができる。レストランは小樽の政寿司支店をはじめ、専門店が多く揃っており、味のレベルも高い。ショップの数はルスツほどではないが、基本は押さえてある。ホテルのチェックイン時にキロロカードが発行され、レストランの会計やゲレンデでの食事などキャッシュレスで行えるのが便利。また、温水プールに併設するキロロ温泉はジェットバスやミストサウナ、露天風呂もあり、毎日のリフレッシュにはうってつけ。有料(1回600円位)なのがたまにきず。
旅費  札幌宿泊でもスキー場まで1時間なので、現地のリゾートホテルに泊まるより安く上げる事ができる。ホテルピアノやマウンテンホテルに泊まるのであれば、12~3万(ツアー代朝夕食付・時期によって変動有)+リフト券・昼食代・その他必要(徳島県基準)。ホテルピアノはルスツリゾートホテルより少々グレードは上。
アクセスの良さ A  空路利用でらくらく移動。徳島発着の場合羽田経由になるが、昨年2月に開港した神戸空港利用の場合は直行で千歳に着く。空港からはバスで2時間余りの距離で、午後2時から滑る事ができる。
総合評価 AA  ニセコ・ルスツに比べるとスキー場自体は小規模で、コース自体も短いのが欠点だが、ホテルの完成度と雪質は他のスキー場を凌駕している。家族連れや初心者の彼女と来るにはぴったりのスキー場だと思う。

(期日)2006年12月 (宿泊)札幌プリンスホテル(3泊4日) (移動手段)JAL
(キロロスノーワールドHP) http://www.kiroro.co.jp/index_f.php
(札幌プリンスホテルHP) http://www.princehotels.co.jp/sapporo/


 朝5時に目が覚める。昨晩遅いくまで滑っていた割にはいつも通りに目が覚めた。今朝は朝から筋肉痛だろうと覚悟していたが、どこも痛くない。雪が軽いので身体への負担が全くないようだ。朝の支度をした後、朝食に出る。ホテルのバイキングはメニューが豊富で北海道産の小麦を使うなど食材にも気を使っているようだ。プリンスは繁華街から少し離れているが、その分サービス面の充実に力を入れているように感じた。


 8時半ホテルに出発。今日は三日間のメインとなるキロロでのスキーだ。キロロは5年前に来たことがあるが 、非常に雪質がよかったのを覚えている。今日はここでビデオレッスンというプログラムを申し込んである。コーチがマンツーマンで教えてくれた上、フォームをビデオで撮ってアドバイスをしてくれるというプランだ。普通個人指導を申し込んだ場合、2時間で2万円近い料金を請求されるが、こちらはわずか1万2千円。徳島を出発する前から予約をしていた。ホテルからは約1時間半でスキー場に到着。レッスンは午後からなので午前中は一通りのコースを滑ることにする。


 

↑5年ぶりに訪れたキロロ   

      

 まずは5年前に行かなかった長峰ゲレンデへ。このゲレンデだけ他のゲレンデから離れた所にあるので、専用のリフトで移動する。リフトに乗ると、フードに雪の結晶が落ちてきた。キロロの最高級アスピリンスノーだ。ただ、この日は気温が少し高めだったので、5年前の空を飛ぶような感覚は味わうことができなかった。長峰ゲレンデの上部長峰第2Aコースは今シーズンからパウダーラインと称して午前中は圧雪車を入れず、深雪を楽しめるようになっている。キロロのパウダーを期待して入ったが、ゲレンデは既に多くのスキーヤーが滑り踏み均したような状態だった。このコースを楽しむには朝一番に入らなければ駄目なのだろう。


↑長峰の非圧雪コース


 がっかりして一度麓まで降り、ゴンドラに乗って朝里ゲレンデへ移動。長峰方面より雪質がよいような気がする。人は少々多かったが、滑りやすい。昨シーズンからオープンした全長6kmの中斜面グランドラインコースに入る。ここはルスツのスティームボートを連想させるような中斜面の延々と続くコースですこぶる快適だった。晴れる事がめったにないキロロでは珍しく太陽も覗き、樹氷群がキラキラ輝く様は見事だった。一本滑った後、センターハウスへ戻る。中央にFM局が設営されていてDJがラジオ放送を行っている。各スキー場とも生き残りをかけて色々と工夫をしている。


↑キロロのシンボル「ニイサの鐘」

 

↑朝里の上部には樹氷もできていた    ↑センターハウスにミニFM局が

スキー場データ


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場の魅力
コースの豊富さ  コースは全部で7コース。決して大きなスキー場ではないが、北海道のスキー場の特徴である広大な横幅があり、クワッドでどんどん運んでくれるので、数字以上の満足感がある。また、札幌オリンピックで使われた女子大回転コースなど上級者を満足させるコース構成は多くのスキーヤーを惹きつける要素となっている。また、一昨年から下部のテイネオリンピアスキー場とつながったため、両ゲレンデを合わせると相当大きな規模となる。テイネからオリンピアの下部まで滑ると実に6kmの距離になるが、これは北海道で最長である。
積雪量 A  北海道の他のスキー場に比べると積雪量は少ない。ハイランドは12月でも滑走できるが、オリンピアは寒波が来ないと厳しい。
雪質 A  ハイランドの上部は標高1000mになるので上質の雪が味わえる。
混雑度 AA  北海道には大きなスキー場がいくつもあり、スキーヤーが分散するのでどこも混んでいない。リフト待ちは0分が基本だが、週末等はアクセスの良さから多少人出はあるかもしれない。
雰囲気  自然の樹木を多く残してあり、美しい光景が魅力。晴れた日には石狩平野から石狩湾までずっと見渡せる。他のスキー場と違った光景を楽しめるのもここの魅力。ナイターになると、札幌市街の明かりが輝いているのも見える。
アフタースキー AA  テイネの近辺には何も無いが、札幌から近いのでこちらに何でもある。スキーをメインにゆっくりするのなら現地宿泊だが、観光やショッピングも楽しみたいなら札幌だ。
旅費  札幌宿泊となるので、ルスツやキロロのリゾートホテルよりは安価。航空運賃も時期を選べば非常に安く上がる。今回12月上旬の出発で宿泊・移動経費込みで4日間6万円程度(2名以上で宿泊の場合5万円台となる)だった。神戸出発の場合はさらに1万円程度安く上がる。
アクセスの良さ AA  空路利用でらくらく移動。徳島発着の場合羽田経由になるが、昨年2月に開港した神戸空港利用の場合は直行で千歳に着く。空港からはバスでわずか1時間余りの距離で、午後1時から滑る事ができる。ナイターもやっているので、初日を有効に使う場合一番の候補となる。
総合評価 A  何といっても札幌から近いのがこのスキー場の最大の魅力。仕事帰りにちょっと練習等ということが気軽に行えるのはうらやましい限りである。施設も中々きれいでしかも機能的に配置されているが、レストランの運営にもう少し工夫が必要。

(期日)2006年12月 (宿泊)札幌プリンスホテル(3泊4日) (移動手段)JAL
(テイネハイランドHP) http://www.sapporo-teine.com/snow/index.html
(札幌プリンスホテルHP) http://www.princehotels.co.jp/sapporo/


 この夏仕事で北海道に行く機会があった。しかし帰県後、いくつかやり残した作業があることに気づき、残りの分を仕上げるかどうかで迷った。その残りの仕事は職務というより趣味の要素が多いので、予算や出張旅費がつくものではない。しかし、個人負担で行くにしては費用も随分かかるのであきらめようと思っていたのだが、12月に入って休日出勤の代休が二日取れることが分かった。そこで土日と合わせて四日間の休みを取り、スキーも兼ねて北海道に出かけることにした。1月上旬には家族で訪れる予定もあるのだが、たまには気ままに思う存分滑ってみたい。そこで、札幌滞在で毎日違うスキー場を訪れるプランに申し込んだ。費用も12月上旬という事で非常に安い。徳島から航空券・宿泊券・バス代合わせて6万円だ。年末や連休の半値位で行くことができるので、お徳である。折角の機会だから、これまであまり訪れた事のない場所に行こうと思い、初日は札幌に近いテイネ、二日目はキロロ、三日目は札幌国際を滑ることにした。


 初日。朝目覚めると時計は1時半だった。旅行に行く時は早朝に目が覚め、旅行中に疲れがたまって最終日に熱を出すというのが筆者のお決まりのパターンなのだが、この日はいつもより一段と早い目覚めだ。初日は現地についた後、ナイターまで滑って夜遅くホテルに入るというハードなスケジュールだったため、もう少し寝なければ倒れてしまうと思い、床に就く。次に目覚めたのが3時。もうこれ以上寝ることはできないと観念し、パソコンに向かう。


 10月からJALではツアーもWebチェックインができるようになった。これで、空港でうろうろしなくても自宅のパソコンから手続きを済ませておけば登場口に直行できる。複雑な操作が必要かと思われたが、意外と簡単にチェックインができた。6時まで時間をつぶして家を出発。外は雨だ。妻か長男と一緒に行くと晴れる事が多いのだが、筆者は筋金入りの雨男。まさか現地は大丈夫だろうなと思いつつ、空港へ車を走らせる。空港では荷物を預ける段階で液体ワックスが引っかかる。この日の筆者の格好は帽子から靴まで全身黒づくめ。おまけに風邪気味だったのでマスクをしていたから必要以上に怪しまれたのかも知れない。セキュリティゲートと搭乗口はアプリを設定した携帯で通過。便利な世の中になったものだ。


 羽田からの乗り継ぎ便はドル箱路線らしく最も大きな777だった。各座席に専用のテレビ画面がついているやつだ。これでゲームをすることができる。子ども達がいたらさぞかし喜んだことだろう。やがて、千歳空港に近づいてきた。上空から見ると大地が雪で真っ白に覆われているのが分かる。超暖冬の今シーズン。本州のスキー場はまだ全く雪がない状態だが、北海道はここ二週間ほど気温の低い日が続いたため全土が雪と氷で覆われている。木のある部分だけは黒々としている。雪が枝や葉には引っかかりにくいからだろう。水平線にうっすらと靄のかかる幻想的な光景の中、千歳空港に着陸をした。現地の気温は-9℃と表示されていたので身構えていたのだが、空港に入ると汗ばんできた。北海道の冬は屋外は日本一寒いが、室内はこれまた日本一の暑さだ。厚着をしてくると大変な目に会う。


 

↑各シートにテレビがついている。    ↑千歳空港に近づくと、雪で真っ白になった大地が見えた。    


 やがて空港にスキー場に行くシャトルバスが着いた。ニセコやルスツに行くバスは大型だが、テイネに行く人は少ないのだろうか?小型のマイクロバスだった。高速を降りた後チェーンを巻くのに時間を食う。今回テイネを訪れたのは三浦ドルフィンスキースクールに入るのが目的だったのだが、講習の時間に間に合わなくなったため諦めることにする。


 バスがスキーセンターに着いた。センターに入るとすぐに更衣室があり、ここで着替えたあとエレベーターで四階まで上がるとゲレンデへ出られるようになっている。途中の階にはレンタルショップやレストランがあり、客の動線を良く考えた構造になっていることに感心をした。


 着替えが終わってゲレンデに飛び出す。いよいよ今シーズン初の自然雪だ。直前まで30cm位しか積もっていなかったのだが、寒波が来たおかげで今の積雪量は約90cm。十分な雪の量と思ったのだが、傾斜の急なコースではブッシュや小石も出ており、気をつけないと板を痛める恐れがある。それに気温が高いので雪も水分を多く含んでいるんだろう。いまいち板の滑りが悪い。少し不安を抱えながら、クワッドに乗って一番下部のパラダイスコースに出る。このコースは初級コースと表示があるが、出だしが急なので中級者も楽しむことが可能だ。何よりコース幅が広いため思った通りのライン取りが可能で、コース脇には深雪の部分も残っていて楽しい。


 ここで2・3本滑った後、今度は北壁リフトでテイネ山の頂上へ。頂上には異様な物体がある。テイネハイランドの名物、電波塔だ。これが何本も並んでいて一種独特の雰囲気を作り出している。ここからは左右のコースに分かれるようになっているが、まずは中級の林間コースを滑走。雪質がいい。上部に来ると気温が下がるのでそれだけ雪も軽くなるようだ。圧雪も丁寧にされており、とても滑りやすい。こちらも斜度の変化があるので何回も滑っても飽きないコースだ。惜しむべくは架かっているリフトが低速のペアリフトであること。長い距離を移動するため時間のロスが大きいのと、吹雪いた時には耐えられない寒さになるだろうと思った。この林間コースは上部から札幌市街の光景が見え、まるで街中に滑り込んでいるような錯覚に襲われるコースだと言うが、この日は曇っていたためその素晴らしい光景はうっすらとしか見えなかった。林間コースから左に折れると、初級のナチュラルコース。樹林の中を滑っていくので、こちらも景色がきれいだ。コースの途中で札幌オリンピック舞台にもなったテイネの名物コース「女子大回転コース」に合流する。最大斜度34度の上級コースだ。午前中にたくさんのスキーヤーが滑った跡がある。コブも所々にあるきついコースだったが、幅が100mもあり、人も少ないので安心して練習ができた。何回か滑ると順調にターンを刻めるようになった。


 

↑テイネハイランドの名物「電波塔」    ↑テイネの山頂から。天気が良ければ石狩湾まで見える。

↑これまたテイネ名物の「女子大回転コース」札幌オリンピックで使用。

 昼の部は15時30分で終了。北海道のスキー場はどこもそうだが早い時間帯にナイターに入る。夜になると照明も灯り、一段と気温が下がってきた。夕方から降り続いた雪のおかげでゲレンデのコンディションも最高の状態になった。ナイターは一つのゲレンデしかオープンしていなかったため、飽きてしまって終了時間までは持たないだろうと予想していたが、実際滑り出すと雪が良いこともあって地元では絶対にできないような小刻みのターンも可能になり、気がつけば夜の7時過ぎまで滑っていた。結局6時間位の滑走だったが、クワッドでどんどん運ぶ上に一本の距離が長いので、時間の数倍の密度の高い練習ができた。


↑ナイターも人が少なく快適だった。



 8時頃バスが到着し、約1時間ほどで札幌市内のホテルに到着。札幌プリンスホテルは27階建てのタワー。部屋からの眺めは良かったし、天然温泉もある設備等で不満はなかったが、スキー場のホテルではないのでチューニングルームがない。せっかく持ってきたアイロン等の道具が無駄になってしまった。
 

↑札幌プリンスホテル。イルミネーションがきれいだった。

 前週に引き続き、平日に寒波が来たので腕山では約5㎝の降雪。気温も氷点下前後で圧雪が良く効き、最高のゲレンデコンディションと聞いて家族で出かけた。現地に着いて車外に出るとものすごく寒い。腕山では多分今シーズンで一番の寒さだ。温度計は-5度を指していた。2月のレースの時にこれぐらい冷え込んでほしかった。


 リフトで上がってまずメインのパノラマコースを一本降りる。先に下まで降りてビデオを構えていたら、いつも最後に降りてくる妻が一番に降りてきた。何かフォームが今までと違う。以前は腰の位置が随分谷の方に傾いていたが、前よりも10cm位谷側に出てきている。つまり、後傾姿勢が直って板に乗れるようになっているのだ。前回志賀高原で中級斜面を嫌と言うほど滑った経験が斜面に対する恐怖感を克服した。前回までの独特のフォームは上級スキーヤーの多い志賀高原では凄く目立っていたが、今回はゲレンデの風景にもなじんで見えた。万年初級者だった妻もようやく中級者のゾーンに一歩足を踏み出した。この変貌ぶりには子ども達も驚き、「お母さん、すごく上手になっている。」と声をかけていた。



↑志賀高原以来一ヶ月ぶりの妻。しかし、中級コースを余裕で滑走。

 この日 は大回りで何本か滑った後、コブ斜面に入ってコブの練習をする。長女は今シーズンの初めから上手に板を揃えて回っている。我が家では一番上手い。長男はハの字でコブを外さずに下りられるようになっていたが、この日二回目のチャレンジで何かをつかんだのか、急に板を揃えて回り始めた。それからというものコブの苦手な筆者にもう先生気取りで「怖がらんと行きなよ」とか「途中でジャンプすると上手く回れる」とか言って指導を繰り返した。「コブの横に板の裏側を当てるようにして回る」等とえらく専門的な事も言っていたが、自分で発見した事なのだろうか?筆者はジュニア部の保護者の方にアドバイスを受け、それまで数mで吹っ飛んでいたコブ斜面を何とか回れる(降りられる)ようになった。この日はそれぞれに上達した実感をつかみ、いつもは休憩が先行しがちな子ども達も夕方までほとんど休憩を取らず滑り続けた。帰る時には久しぶりに子ども達の「面白かった」と言う声が聞けて良かった。

 
↑コブ斜面に挑戦する長男         ↑油断するとこんな事に・・・

転んだ長男を救出向かう妻!
しかし。結果は・・・

↑そもそもあなたがコブに入ってどうにかなるんですか?
 
↑子ども達はジャンプ台で技を決めていた。