ニュージーランドのお産の話し聞いてみた。 | 性教育とぽんずともろみ

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2021.8.30  晴れ

 

 

機会を頂いてニュージーランドでお産した方のお話を伺った。

 

 

ニュージーランドでは妊娠がわかるとすぐ受け持ち助産師を予約するのだと。

 

 

助産師は2人組もしくは2人組×2で活動していて、病院に所属していたり、自分のクリニックを持っていたり、その両方で活動しているヒトもいるらしい。

 


これ聞いてちょっと調べたら、この制度、1970年代から進めて来たものらしく、その前の1950年代は医療介入が多くお産の主体は医師を中心とした医療者が行っていたそう。

 

 

あれ…どこかの国に似ているキョロキョロ

 

 

ニュージーランドではそれが見直され、現在ではマタニティケア担当者(LMC)として助産師を選ぶ女性たちが92%との事、産む場所は病院、診療所、助産院、自宅、それぞれ。どこで産んでも経過は全てマタニティケア担当助産師が責任を持つ。

 

 

助産師教育も見直され、日本と同じように看護教育の中で助産師が育成されていた状況から右矢印ダイレクトに助産師になる教育へと変更されたよう。

 

 

すごい拍手

 

 

シビレルチュー

 

 

 

そう言えば以前もニュージーランドの話し聞いた事あった。その時は日本の現状と違い過ぎてただ凹んだような気がする爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

さて、ニュージーランドでお産した日本人の方は、助産師を予約する時期が遅くなり(それでも13週びっくり)あまり選べず、予約できた助産師とはコミュニケーションが上手く行かなくて、後期になってチェンジしたとの事。

 

 

偶然が重なって相性の良い助産師との出会いで幸せなお産とその後を過ごす事が出来たようで、ホントに良かった拍手

 

 

自宅出産を扱っていた頃、相性の問題で別の助産院から転院して来られる妊婦さんは時々おられた。

 

 

同じ理由で他院へ転院した方は1名パー転院決めた後に話し合いも持てたし転院先の助産院とも情報共有できたので今はとてもすっきりしている。(途中凹んだけど。そりゃあ)
 

 

 

自由にチェンジできるほど開業助産師が多くない日本では、相性の問題は深刻。助産師として、ミュニケーションスキル、大事おいで

 

 

お話伺った中でもっともシビレタ事グー

 

 

ニュージーランドでも、妊娠分娩経過をみるに当たってガイドラインがあるらしく、正常経過から外れた時、そのように医療機関に繋ぐか細かく決まっているとの事。

 

 

助産師はそれを妊産婦さんにわかりやすく説明する義務があり、最終的にどうするかは「女性が決める」ってトコびっくり

 

 

これ…日本と大きく違う…アセアセ

 

 

日本の「助産業務ガイドライン」は助産診断の基となる。妊産婦さんたちに説明し、納得してもらって同意を得る。…選ぶ権利は渡していないガーン

 

 

この違い。

 

 

どこから来るんだこの違い。

 

 

すぐに思いつく事が2つ。

 

 

その①

ほとんどの日本人女性は妊娠・出産について良く知らない。

上差し妊娠について学ばない、お産についても学ばない、育児については家庭科でちょろっと…って教育の現状。自分の身体に起こっている事がわからなくて不安。詳しそうな人に委ねるしかない。

 

 

その②

ほとんどの日本人女性は「自分で選ぶ」ってのがそもそも苦手。

お産の事だけじゃなく、全て「お任せします」ってなりがち。自己主張しにくいし、積極的に「聞く」ってのも苦手な人が多い。

これ、私もパソコン選ぶ時めんどくさくなって「お任せします」って言っちゃうからよくわかるキョロキョロ

 

 

この2つ、なんとかするには…

 

 

やっぱ教育だなと思う。

 

 

「妊娠の仕組み、お産の仕組みを知る」「知って選べる」

 

 

びっくりプレコンセプションケアキラキラじゃん。プレコン、がんばろと改めて思ったよ。

 

 

あと、助産師が「誰を守って、何をやる人か」見直す事が大事だ…すごく大事だと思ったのだった。

 

 

安全なお産を作って行くのは医療じゃなく女性たち自身拍手

 

 

 

 

 

カングーさんの下手くそポール、掌があせていたのが…いつの間にか塗り直してあった爆  笑