23年度下期方針発表会と改善発表会、開催! | 板金屋見聞録 ~ 田名部 徹朗 オフィシャルブログ

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日本製造業の明日を信じてがんばっている皆さんへ、九州の小さな工場で日々おこる出来事を通してエールを送るブログ。

昨年のパレスチナ紛争に年明けの能登半島地震や日航機事故等

世の中騒然とすることがたくさん起こっています。

お亡くなりになられました皆様には心よりお悔やみもうしあげますとともに

被災された皆様には改めてお見舞い申し上げます。

 

そういった中ではありましたが、当社において社員参加の

年度方針発表会と改善発表会(下半期編)が

先週末に行われました。

 

これで最後にしたかったのですが、

昨年同様新型コロナ感染予防で密を避けるため、

会場を社内分散しZOOMを活用したLIVE&WEB形式を採用した

変則開催にて執り行いました。

 また、この発表は三松大学と同様に録画配信され

各社員の端末でも自由に確認できるようにしました。

 


↑上期の振り返りと下期方針を発表中の田名部

 

何度もご紹介していますが、当社は6月決算のため

7月が年度初めとなります。

それに合わせて、半期毎の年度方針伝達と

半期での優秀改善提案の部署別発表会を行います。

 

毎月選出される優秀発表の詳細内容を全員に再周知することで

改善のヒントをつかんでもらおうという趣旨もあります。

今年も様々な発表が行われ、なかなか緻密な取組や

奇抜な発想、新素材の投入など

社外に誇れるアイデアを生み出した

2部門にそれぞれ会長賞・社長賞が贈られました。

 

↑笑顔で撮れました~!

 左より、安岡会長、準優勝の戸宮君、優勝チームの石田君、

 そして田名部

 

↑表彰された石田さんの発表風景

 普段しゃべれない、通称「しゃべらんもん」が

 よくお話しました!

 

新組立工場SID-E7の竣工でスタートしたこの上期は、

半導体装置需要の低迷が響き当初前期比マイナスの売上予想をしていましたが、

その半導体装置需要の底入れ・回復基調が11月以降表れたことで

前期マイナスながら最終計画を上回る上期売上に、経常利益はコストダウン、

為替益も加わり、利益目標を大きく上回る上げることができました。

 これもひとえに原価低減や夜勤撤廃等の活動を実践した社員の皆の日々の頑張りと

お客様のご支援の賜物です。

あらためて御礼申し上げます。

 

 とは言え、昨年度からのクレーム高止まりやSID-E7竣工に伴うレイアウト変更等の

対応が遅れ、生産性向上活動の低迷、教育の長期化形骸化、間接工数の増加等

工場内の課題がまだまだ解決されたとは言えない状況は変わらずです。

 

日ごろ様々な困難や苦しい状況の中で各自努力をしていることは

本当に感謝し認めてはいることですが、

モノづくり企業としては、納期と品質を守って適正な収益を上げるか否かで

最後すべてが決まってしまいます。

 

 特に、段取り悪化や教育時間の長時間化を主因とする間接工数の悪化は

大きな問題です。

 また、不良率は改善されているにもかかわらず

流出クレームについてはここ数年の高止まり状態が今期も解消されておらず、

大幅悪化したままの前期比半減目標に対し、逆に半期でも変わらずという危機的な状況のままです。

クレームも品質管理表の順守が5割にも満たない作業によって引き起こされたものが大半です。

事前打合せ不足や取扱の不注意に伴う外観不良、作業手順の不徹底等

顧客に対し釈明に困る内容が多いことに改善の道のりが遠いことを感じています。

 

下期は、正月早々能登半島地震や飛行機事故と波乱の幕開けとなりました。

欧米や中国の景気後退リスク等不確定要素はありますが、

コロナ禍からの脱却でリモートや非接触化の需要がより高まっている

半導体、医療、通信、エネルギー関連やロボット等の自動化・省人化ニーズの需要増で

前期を上回る受注が予想されています。

その中で、史上最高の昨年度業績の裏で顕在化した様々な課題を

人権・環境に配慮しゼロベースで抜本的に見直し、

そこから2030年売上目標60億達成に向けすべての作業・仕組みを見直し、

変化挑戦していくことこそ、

スローガンを「Change & Challenge」掲げた今期の約束事です。

 

当社戦略方針である「最先端の金属加工をベースとした開発受託・コンサルタントの

ファーストコールカンパニー」実現のため、DXやIoT、SDG's等に連動した業務フローや仕組みを

安全・品質・生産性に優れた「小ロット製造代行サービス」という特別なサービスとして

より高めていき笑顔でゴールできることを願って様々な課題解決を加速してまいります。

 

 

2023年度下期は、売上目標を前期比120%、

原材料費の高騰等コスト増につながるリスクも抱えながら

付加価値の高い装置受注の取込みや生産性改善によって利益率アップを

計画しています。

 期初次年度の増産に備え実力を蓄える年としていた今年度でしたが、

増産が半年前倒しとなり変化改善が待ったなしの状況となったということです。

 

その中で、下期月次1人あたりの生産高目標をクリアし、

前年度達成できなかった工程内不良、クレーム削減や間接工数削減を

達成していただかねばなりません。

 

こういった活動を通じて実施されていく事柄が、

「ちょっと違うね、三松」と言われ、「一人三役一芸」をもった社員の皆さんが

モノづくりの様々な先進的取組を魅せて、誇りをもって商品化できる企業となるために、

各人・各部署そして会社全体の精神的技術的成長を共に成し遂げてまいります!

 また、カーボン・ニュートラルに代表されるSDG'sに関する取組(多様性、環境貢献、職場環境改善等)を

この下期も実装していき、変化と挑戦の年をより社会に貢献できる年にもしていきたいと思っています。

 

次の50年に向けた今期の飛躍を大いにご期待ください。

よろしくお願いいたします。