2024年・新年のご挨拶 | 板金屋見聞録 ~ 田名部 徹朗 オフィシャルブログ

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日本製造業の明日を信じてがんばっている皆さんへ、九州の小さな工場で日々おこる出来事を通してエールを送るブログ。

 

 

年初から能登地震、JAL機衝突事故、小倉の火災等
この度の災害により被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
一日も早く日常生活を取り戻せるようお祈り申し上げます。

三松は本日1月5日より業務を開始いたしました。
年頭におきまして社内でお話させていただいた挨拶をもって皆様へのご挨拶とさせて
いただきます。
本年もどうぞよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

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皆さん、まずは能登半島での震災、羽田での航空機事故で亡くなられたり、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

ということで、新年おめでとうございますは遠慮させていただきます。

 

今年はクリスマス前後の寒気とは打って変わって暖かい正月で穏やかに過ごせた方が多かったのではないでしょうか?

私も例年どおり湯布院の温泉でゆっくりとした正月を過ごさせて頂きました。

おみくじはなんと

中吉。いよいよ運盛ん。と素直に喜んでいます。けれど心正しくないと災いがあるとの注意もありますので謙虚にいかねばと自戒しています。

 

さて、振り返りますと昨年は、コロナが5類に移行され長かった災禍からやっと解放されたと思ったら、ロシアのウクライナ侵攻の長期化に加えて10月にはパレスチナでの紛争ぼっ発と平和に対する強烈なアンチテーゼが突き付けられたり、世界的な猛暑で地球温暖化が現実のものとなってきたりと暗いニュースも多かったです。藤井壮太の八冠、WBCでの優勝から大谷選手の1000億契約など日本人の世界での活躍に胸躍らせた1年でもありました。

物価高に伴う利上げによる欧米の景気低迷や中国経済の失速等もあり、失速状況の世界経済と日本の2023年でした。

当社におきましても、
工場見学会開催新組立工場SID-E7竣工などのビックイベントをてこに低迷した前半に対し、後半は半導体関連の復調やコストダウン活動、円安による収益向上で持ち直し。なんとか史上最高売上と利益。今期上半期も前年マイナス14%とは言いながら計画を超える売上に前期を上回る利益を上げることができました。

三松にとりましてはたくさんのお客様のご支持、そして皆さんの頑張りのお陰で、無事に新しい年を迎えることができました。

本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

さて、2024年は、世界経済は減速傾向であり、三松は力を蓄える年という位置づけを皆さんにお知らせしていましたが、予想に反し、自動化受注増や半導体関連の復調により半年前倒しで受注が大幅増の予想をしています。

 

更に長期的な見通しとして改めて皆さんに申し上げたいことは、

年ごとの受注量のアップダウンがあるとはいえ2030年に向けてますます国内人口減少が進む中で需要も減少し人手不足が深刻化していくことが我々にとって大きな問題となっているということです。

このことの意味するところは、これに先立って工場の生産性向上、技能教育の早期化、すなわちスマートファクトリー化を三松として待ったなしで進めていかねばならないことと、逆にビジネスチャンスとして省人化ロボット化の需要を取りこんでいけるかが問われているということです。

三松で働くすべての皆さんの成長によってしか幸せな未来はないということが問われているということだと認識しています。

 

 だから、他社にできないロボット装置開発事業、SEサービスやMAによる営業効率化にデータ活用した生産と原価管理をベースにした泥臭い地道な改善を実践してもらっているのです。

開発設計からアッセンブリまでを網羅する「製造代行サービス業」の名に恥じない品質管理力と技術力のアップを図るために難易度の高い仕事にスピード感をもってチャレンジしているのです。

 

だから、そういう三松を信じてお客様はお仕事を発注していただいているのです。

だから、自分の目の前に世の中の社会課題解決に貢献できる仕事があることに感謝して、期待していただくお客様のために最高のサービスを提供していくことが我々三松社員の務めであり、これこそが一番の社会貢献であるのです。

 

皆さんには年末に方針書として間接工数低減、教育の短縮・効率化などいくつかのお願いをしています。

大事なことは、これらのテーマを“「深堀された分析」「もっともっと、なぜなぜ問答」に裏打ちされた活動をして下さい“です。

 

他社では取得できない様々な生産データの宝庫が三松です。

でも、最近の活動を観ていますと、忙しかろうが忙しくなかろうが何か場当たり的な対応をしていないかと感じることが多いのが実情です。

「ちょっと、違うっちゃないと三松」なのです。

 

せっかく皆さんが入力しているデータをもっと駆使して下さい。深堀された課題をスピード感もって改善し変化していくこと、停滞を衰退にしていかないことでこの激動の時代をしっかり生き残っていける会社になっていく、なっていけるということを頭に刻んでおいて下さい。

 

今年の干支は甲辰(きのえたつ)の年です。私も年男となります。

 

春の日差しが、あまねく成長を助く年
です。

甲辰(きのえたつ)は、春の暖かい日差しが大地すべてのものに平等に降り注ぎ、急速な成長と変化を誘う年になりそうなのである。
すべてのものに平等に降り注ぐということは、これまで陰になっていた部分にも日が当たり、報われ、大きな成長を遂げるといったことが期待できる。逆に、自分にとって隠しておきたい部分にも日が当たり、大きな変化が起きる可能性もある。
のだそうです。
 

年末にもお話しましたように停滞した2023年からこの2024年は様々な仕事が活発化していき、前期から一転して半期で最高の売上が予想されています。

11月には創業50周年といおう節目の年ともなります。

 

まさに、上り龍がごとくの成長の年とし「ちょっと違うね、三松」をChange&Challengeで更に体現していきたいと思っています。

 

 

 最後になりましたが、(懐から大入り袋は「3度はない」)

本年が皆さんとご家族にとって、実り多き年となりますことを祈念して私の年頭の挨拶とさせていただきます。