三松スマートファクトリーへの道Vol.16~小物部品管理システム | 板金屋見聞録 ~ 田名部 徹朗 オフィシャルブログ

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日本製造業の明日を信じてがんばっている皆さんへ、九州の小さな工場で日々おこる出来事を通してエールを送るブログ。

三松スマートファクトリーへの取組のご紹介

第16弾をお届けいたします。


今回ご紹介するのはモノ探しの時間短縮や

間違い防止のために取り組んだ

新しい小物部品及び棚管理システムです。

 しかも、この管理データは生産管理システムと

連携し計画進捗管理にも反映されています。

ミニ自動仕分け倉庫みたいなモノでしょうかね。




溶接作業前には、部材を集める作業が発生します。
例えば、板金部品の各パーツと、ナットやソケット、ボルトなどの市販部品を揃えて
手元に集めてから作業に着手します。
三松では月間10万点を超える生産があるということはお伝えしている通りですが、
そうなると購入する市販部品の数も膨大です。


↑所狭しと置かれた溶接小部品類


溶接用のものを一カ所にまとめると

とても探しきれないので、
お客様コードや、管理番号(工番)の下一桁で

仕分け管理していたのですが、
これでもまだ探すのが面倒だという声が

多数ありました。


↑新しい溶接用小部品棚


そこで、箱の数は従来より多くなるものの、

より細かく分類できる工番の下2桁で

仕分けするように変更しました。
納品業者様にも協力していただくことになりましたが、この改善によりかなり探しやすくなりました。
ただ、これだけでは終わらず、現場の声を聞き

更なる改善を行いました。

現場から上がったのが、以下の2つの声です。

〇『部材納入が、もっとリアルタイムで分かるようにできないか?』

納入された部材は、結局バーコードを社員が読ませないことには生産管理に登録されず、
現実とデータにずれが出ることがありました。

〇『部材を準備する前に、ちゃんと揃っているかを一目で分かるようにできないか?』

予定の日だから準備を始めたのに、前工程が終わっていなかったり、
部品が入っていなくて作業が始められないケースがありました。
折角前工程完了状態がリアルタイムで分かるので、もっと気軽に確認できればと思ったのでした。

そんな声を反映して、以下のような改善を進めています。




棚の横にモニターとバーコードリーダを用意します。
このリーダで、納入業者様に納品受付も兼ねて

部品バーコードをスキャンいただくことで、
更にリアルタイムの入荷状況が分かるようになりました。
またスキャン時、どの棚に入れればいいか表示されるため、
納品業者様の負担減・入れ間違い防止にもつながります。

三松社員は、そのリーダで工番を読み込めば、
・前工程が終わっているのか
・部品が全て入荷しているか
・個別入荷の箱だけではなく、在庫棚からも取り出す部材があるか
などが画面に表示され、一目で分かります。

まず溶接で運用し、仕様が固まれば同仕様で棚を作成している、
新工場・SID-E7にも水平展開予定です!


↑SID-E7の棚もスタンバイしています。

そんな進化し続ける生産管理システムですが、

販売も行っています。
お客様の運用に合わせてカスタマイズの対応も可能です!

生産管理システムももちろんのこと小物部品管理にお困りの方がいらっしゃいましたら是非、お声かけ下さいませ!