名言(326) ― 詩作品の翻訳のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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詩とは翻訳で失われるものである。
[ロバート・フロスト(アメリカの詩人)]



著作(特に詩作品)は翻訳によって元の微妙で大事な内容が失われてしまう場合があることを、被害者として、指摘している。

詩作品の翻訳においては、精密な翻訳作業によって、その国独自の微妙な意味合いを持つ詩句・詩語など、原典の内容を正確に移すことは可能であろうが、両国では同語の言い方が異なるだけに、特に詩のいのちと言える韻律の翻訳作業は、成功例はあるかもしれないが、実際、かなり難しい作業と言わざるを得ないだろう。日本の短歌や俳句を英訳していく場合、五七のリズムや語の響き合いの面は、その解説は別個にしておくにしても、切り捨てるようだ。

詩作品は、直接、原典で読んだり、語注の多い翻訳で読むのが無難(ぶなん)かもしれない。
[追記更新:24/07/10]


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今回のぶんと内容が関連するぶん

・名言(98) ― 文章表現のこと
・名言(172) ― 文章のチェックのこと


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