名言(281) ― 多弁や巧言のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

・昔の賢者(けんじゃ)が軽々しく言葉を口にしなかったのは.、自分の言葉に実行が追いつかないのを恥としたためである。
・まずは行動をしなさい。言葉は後(あと)からついてくるのだから。
・なすべきことは速(すみ)やかに実行して、発言する言葉は慎重に選びなさい。
・巧みな言葉を用い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする人間には、ろくな人がいない。。

[以上、孔子の『論語』より。]

・物事をよく知らない人ほど、何でも軽々しく知ったかぶりをしてしゃべるものである。
・ある物事についてよく喋(しゃべ)る人は、その物事の本当のことがよく分かっていない。
・真の知者(ちしゃ)は言葉が少なく、言葉の多い者は知者(ちしゃ)ではない。
・本当に信頼できることばは飾り立てられておらず、飾り立てたことばは信頼できない。

(語注: ・知者=物事の道理をわきまえた賢い人。)
[以上、老子(古代中国の思想家)]


多弁(たべん)能なし
(注: 口数が多くて話だけは上手(うま)いが実際には役に立たない人やあまり仕事をしない人のことを皮肉って言っている。)
[諺(ことわざ)]


ペラペラ喋(しゃべ)る人ほど中身が無い。
[福沢諭吉(啓蒙思想家)]

言うは易(やす)く、行うは難(かた)し
(注: 口で言うのは簡単だけれど、言ったことを実行するのはむずかしいということ。)
[諺(ことわざ)。中国の書物『塩鉄論』より。]



上では、行動や中身が伴わない口先だけの多弁や巧言を戒(いまし)めている。また、あることについて多弁な人はそのことについてよくわかっていないのだと指摘している。軽薄な多弁や巧言は慎(つつし)みたい。
(語注: ・多弁=よくしゃべること。言葉数(かず)の多いこと。  ・巧言=巧みに言い回した言葉。口先だけでうまく言うこと。)
[追記更新:24/03/28]


※※ 
今回のぶんと内容が関連するぶん 

・名言(113) ― 口禍のこと
・名言(98) ― 文章表現のこと


※※※  
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★名言・100選
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