名言(256) ― 十分な睡眠の効用のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

疲れちょると思案がどうしても滅入(めい)る。よう寝足(ねたり)ると猛然(もうぜん)と自信がわく。
(語注: ・疲れちょると=疲れていると。・思案=考えること。 ・滅入る=心が暗くなり、元気がなくなる。 ・よう寝足ると=十分寝ると。)
[司馬遼太郎の時代小説『竜馬がゆく』の坂本竜馬の言葉。]


決定をあせってはならない。ひと晩眠ればよい知恵が出るものだ。
[プーシキン(ロシアの詩人)]
 
・仕事を終えて、じっくりと反省する。一日が終わって、その一日を振り返って反省する。すると、自分や他人のアラが目について、ついにはウツになる。自分のだめさにも怒りを感じ、あいつは憎たらしいと思ったりする。たいていは、不快で暗い結果にたどりつく。なぜかというと、冷静に反省したりしたからなどでは決してない。単に疲れているからだ。疲れきったときにする反省など、すべてウツへの落とし穴でしかない。疲れているときは反省をしたり、振り返ったり、ましてや日記など書くべきではない。活発に活動しているとき、何かに夢中になって打ち込んでいるとき、楽しんでいるとき、反省したり、振り返って考えたりはしない。だから、自分をだめだと思ったり人に対して憎しみを覚えたりしたときは、疲れている証拠だ。そういうときはさっさと自分を休ませなければいけない。
・自己嫌悪(けんお)におちいったとき、何もかも面倒にいやになったとき、何をしてもくたびれて仕方がないとき、元気を取り戻すためには何をすべきだろう。ギャンブル? 宗教? 流行のリラックス療法? ビタミン剤? 旅行? 飲酒? そんなことよりも、食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。しかも、いつもよりずっと多くだ。目覚めたとき、新しい力がみなぎる別の自分になっているだろう。

[以上、ニーチェ(ドイツの哲学者・詩人)]

人生の3分の1を占めるとも言われている睡眠時間。この時間が快適なものへと変わると、仕事・健康・思考などのパフォーマンスがあがり、人生が激変することだろう。
[トキオ・ナレッジ(クリエイティブ・ユニット)『睡眠にいいこと超大全』より。]



疲れている晩には決定や反省などは行わないようにして、良い食事・休息・入浴と十分な睡眠を取るようにしていくことの効用を述べている。
[追記更新:24/01/28]

 

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今回のぶんと内容が関連するぶん

・名言(107) ― 休息・睡眠の大事さのこと

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