名言 (49) ― 住む場所のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

居心地(いごこち)よい家は幸福の偉大な源(みなもと)である。これは健康と良心に次いで重要である。

(語注: ・良心=善悪・正邪を判断し、正しく行動しようとする心の働き。)

〔シドニー・スミス(イギリスの提督)〕

 

土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。
〔ドストエフスキー(ロシアの文豪)の小説『虐げられた人びと』より。〕

 

低い天井の下で長く生活をすると、人間は空間から圧迫感を受け、いつしか考え方が歪(いびつ)になる。これは建築理論的に正しい。建築は、人の生活が便利で快適になるように設計するが、ひとたび家が完成し、そこで生活が始まると、逆に人の生活を規制する。生活ばかりでなく、考え方も変える。ラスコーリニコフが低い天井ではなく、もっと広い快適な空間で生活していたら、彼には積極的で建設的な考え方が沸いてきて、こんな犯罪は思い浮かばなかったかもしれない。
(語注: ・ラスコーリニコフ=ドストエフスキーの名作『罪と罰』の主人公の青年の名。アパートの狭い一室に引きこもっていた貧乏学生の彼は金貸しの老婆の殺害を強行してしまう。)
〔サイト「読書と映画」より。〕

 



住まいや住む地域が人に与える影響について考えさせてくれる言葉だ。
〔追記更新:24/02/22〕