身近に存在する危険な植物-2.アジサイ(紫陽花)の近縁種であるアマチャ(甘茶)は大丈夫?- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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アマチャとは、ガクアジサイの変種にあたるユキノシタ科の植物です。

 

仏教ではお釈迦様の誕生を祝う「花祭り」で、若い葉を乾燥させたものがお茶として振る舞われ古くから薬用として利用され、抗アレルギー作用や内臓機能の改善、アンチエイジング効果など、美容と健康によいお茶として注目されています。

 

特に花粉症やアトピーに対する効果は、市販薬に匹敵するといわれるほどです。

ただ、2009年に花祭りでアマチャを飲んだ保育園の園児119人のうち28人が、30分~1時間のうちに嘔吐の症状を訴えたほか、次ぐ2010年には同じく花祭りでアマチャを飲んだ小学生99人のうち45人もの児童が気分を悪くし、10~30分後に嘔吐した事例があります。

 

いずれも1日以内に快方へ向かう軽症とされていますが、体質によって合う合わないがあるほか、子供が飲むときは注意が必要かもしれません。

 

また、濃すぎるのもよくないとされてるので、アマチャを作るときは使用量をちゃんと守りましょう。

アマチャはヤマアジサイの変種であろうと言われており、花はアマチャの中にも品種が様々あり一概には言えませんが、ガクアジサイのような咲き方をします。


テマリ咲きや八重のものなどもあるそうです。


アジサイと違うところは、葉に光沢が無く、やや葉が細長いところでしょうか。


これはヤマアジサイに良く似ています。


山に自生しているアマチャの葉を摘もううとして、ヤマアジサイと間違えるということがあるため、容易に摘んだりされませんように!


素人は判別が大変難しいので、気をつけて下さい。

 

切手は2008年日本発行の「霊峰富士と四季の植物切手」の中の一枚で、ガクアジサイが描かれています。

 



はがきは1992年日本発行の「かもめーる」で、ガクアジサイが描かれています。