血液の鉄人の医学と切手のサイト

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医学関係の仕事に携わっている傍ら長年収集した医学切手を使用して、医学関係の出来事を興味深くそしてわかり易く解説いたします。

キューピッドと天使は、どちらも羽を持つ存在として描かれることが多く一見すると似ているように思えますが、実は異なる存在です。

 

それではそれぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

【キューピッド】

起源はギリシャ神話に登場する愛の神「エロス」がローマ神話では「キューピッド」と呼ばれていました。


役割:は愛の神として、弓矢を射って人々の心を射抜き、恋に落ちさせる存在です。


特徴としては、一般的に裸で描かれることが多いですが、服を着ている場合もありますが、弓矢と矢筒を持っていることが特徴です。
 

また子供の姿で描かれることが多く、無邪気な悪戯好きというイメージがあります。

【天使】

起源はユダヤ教・キリスト教に登場する神の使者です。


役割:としては神の言葉を伝えたり、人々を導いたり、守ったりする存在です。
 

特徴としては人間の姿をした存在で、羽を持つことで特徴付けられます。


聖書に登場する天使にはそれぞれ名前があり、ミカエルやガブリエルなどが有名です。


頭上に光輪(ハロー)がついている場合もあります。


 

 

切手は1995年米国発行の「ラブ切手」で、天使が描かれています。

 


 

この天使の絵は盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家ラファエロ・サンテイ(1483~1520)の『システィーナの聖母』の中に描かれたもので、世界で一番有名な天使と言われています。

 

切手は1999年アイルランド発行のクリスマス切手」で、天使が描かれています。

 



切手は2011年英国発行の「欽定訳聖書の400周年小型シート」で、天使が描かれています。

 



切手は2005年ジブラルタル発行の「クリスマス小型シート」で、天使が描かれています。

 



切手は1989年英国発行の「グリーティング切手」の中の一枚で、キューピッドが描かれています。

 




切手は1998年チェコ共和国発行の「ラブ切手」で、キューピッドが描かれています。

 



切手は1986年デンマーク発行の「イベント切手」で、キューピッドが描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルノイブルクの笛吹き男とは、オーストリア北部、ウィーンにほど近いコルノイブルクの町に伝わる伝説上の人物です。

1646年、スウェーデン戦争の後に、コルノイブルクの町でネズミが大量発生しました。

 

市長は旅のネズミ捕り男を雇い、大金の報酬を約束しました。男が黒い笛を吹いてひどい音をだし、町の家々を回ると、大量のネズミがおびき出され彼に従いました。

男はネズミを町から遠ざけた後、報酬を要求しましたが、市長は約束を反故にし、男を町から追い出そうとしました。

 

男は怒り、黒い笛を吹いて町の子供たちを誘拐してしまいました。

子供たちは男に導かれてドナウ川に浮かべた船に乗せられ、どこかへ消えてしまいました。

この伝説は、ハーメルンの笛吹き男伝説とよく似ていますが、ラストシーンが異なります。

 

ハーメルンの笛吹き男伝説では、笛吹き男は子供たちを岩穴の中に連れ込み、閉じ込めてしまったという結末ですが、コルノイブルクの笛吹き男伝説では、子供たちは男に導かれて船に乗せられ、どこかへ消えてしまったという結末になっています。

コルノイブルクの笛吹き男伝説は、18世紀頃から語り継がれていると言われています。その起源は定かではありませんが、スウェーデン戦争の混乱期に、ネズミや子供たちが大量に死んだという出来事が、何らかの形で伝説化されたのではないかと考えられています。

コルノイブルクには、笛吹き男の像や記念碑が建てられており、毎年7月に「笛吹き男祭り」が開催されています。

 

切手は1988年オーストリア「賢者と伝説切手」の中の一枚で、コルノイブルクの笛吹き男が子どもたちを連れ去る様子が描かれています。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この話は1284年6月26日ドイツの街ハーメルンにおいて起きたとされる出来事についての伝承で、グリム兄弟を含む複数の者の手で記録に残され現代まで伝わっています。

話の内容としては、ドイツのハーメルンの町でねずみが大発生しその被害に困り果てた人々は、ある日、町に笛を持ち色とりどりの布で作った衣装を着た男が現れ、報酬をくれるなら街を荒らしまわるネズミを退治してみせると持ちかけた事に始まります。

ハーメルンの人々は男に報酬を約束し、ネズミ退治を依頼しました。

男は笛を吹いてネズミをヴエザー河におびき寄せて溺れさせ退治しますが、町の人は約束した報酬を笛吹き男に支払いませんでした。

激怒した笛吹き男は聖ヨハネとパウロの祭礼の日に、再び現れて住民が教会に礼拝している間に、笛吹き男は再び笛を吹き鳴らしハーメルンの子供達を街から連れ去ってしまいます。

130人の少年少女が笛吹き男の後に続き、洞窟の中に誘い入れられ洞窟は内側から封印され、笛吹き男も洞窟に入った子供達も二度と戻って来ませんでした。

物語の異説では、足が不自由なため他の子供達よりも遅れた2人の子供、あるいは盲目と聾唖の2人の子供だけが残されたと伝えられています。

血液の鉄人の解釈としては、子どもたちは笛吹き男の吹き鳴らす特殊な笛の音によって、集団催眠となり笛吹き男の言いなりになったと思いますが、これも今になっては本当のことは分かりません。

また、子どもたちがハンチントン舞踏病であったとする説もありますが、ハンチントン舞踏病は大人になってからの発症率が高いことや、遺伝性の病気で、街の子どもたち130人が全員この病気にかかっていたという説は無理があると思います。

※ハンチントン舞踏病(現在はハンチントン病と呼ばれている)とは、自分の意志ではなく体が動いてしまう病気で、子どもたちが踊りながら街を出て行ったことから、この説が唱えられるようになっています※

この物語への最初の言及は、1300年頃にハーメルンのマルクト教会に設置されていたステンドグラスに見られると言われており、このステンドグラスは1660年に破壊されていますが、残された文献に基づいて現在のステンドグラスが復元さ、このステンドグラスには、色鮮やかな衣装を纏った笛吹き男と、白い着物姿の子供たちが描かれているといいます。


 

切手は2020年ドイツ発行の「ドイツの伝説切手」で、笛を吹きながらネズミをおびき出す光景が描かれています。

 

 




切手は1959年ハンガリー発行の「おとぎ話切手」で、笛を吹きながら子どもたちを連れ去る光景が描かれています。

 



 

切手は1978年ドイツ発行の「昔話切手」で、笛を吹きながら子どもたちと体の不自由な人を連れ去る光景が描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EG.5は、オミクロン株から派生した変異株の1種で、世界保健機関によりますと、2023年2月に発見されました。

エリスというあだ名はギリシャ神話の女神にちなんだもので、ソーシャルメディア上で名付けられた。

※ギリシャ神話の女神エリスとは、戦場では血と埃にまみれた鎧を着て槍を持ち、火炎の息を吐く不和と争いの女神※

これは、世界保健機関が新型コロナウイルスの主要変異株の「簡単な呼称」として、ギリシャ文字を使っている慣例にならったものとみられる。

エリス株(EG.5)は、頭痛、咽頭痛、関節痛、発熱、倦怠感、せき、鼻水、呼吸困難などの症状を引き起こします。

 

切手は2023年中央アフリカ発行の「新型コロナウイルス小型シート」で、切手には"ERIS"の文字とウイルス粒子、感染予防を意味する赤十字の盾、シート面にはエリスのウイルス粒子・予防ワクチン・感染予防を意味する赤十字の盾・マスクをする男性が描かれています。

 



 

切手は2023年中央アフリカ発行の「新型コロナウイルス小型シート」で、切手には"ERIS"の文字とウイルス粒子とシート面丈夫に"ERIS"の文字・女性の感染者と切手にはエリスの模式図(左上)・エリスの模式図(右上)・エリスのウイルス粒子と予防ワクチン(左下)・エリスのウイルス粒子と感染予防を意味する赤十字の盾が描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニパウイルスは1999年のマレーシアの養豚業者の中の患者発生で初めて確認され、その後さらに12回の発生がみられましたがその発生は全て南アジアです。

ニパウイルスは新興動物由来感染症ウイルスで、パラミクソウイルス科に属するウイルスで、コウモリが自然宿主と考えられています。

感染経路は主に、感染した動物(コウモリやブタなど)の体液や分泌物との接触、または汚染された食品の摂取などです。

ヒトからヒトへの感染も報告されていますが、比較的まれです。

ニパウイルス感染症は、発熱、筋肉痛などのインフルエンザのような症状から始まり、重症化すると脳炎を起こし、死亡することもあります。

特に、脳炎になると意識障害、痙攣などの神経症状が現れることが特徴です。

なぜ危険なの?

致死率が高い: 重症化すると死亡率が高く、有効な治療法が確立されていません。

感染経路が複数: 動物からヒト、ヒトからヒトなど、様々な経路で感染が広がる可能性があります。

新たな感染症: 新興感染症であり、まだ解明されていない部分が多く、予期せぬ感染拡大のリスクがあります。

【どうすれば防げるの?】

1.感染動物との接触を避ける

 

コウモリやブタなどの野生動物との接触を避け、特に生肉や未加熱の動物製品の摂取には注意が必要です。

2.衛生管理

 

手をよく洗い、食品を適切な温度で調理するなど、基本的な衛生管理をする必要があります。
 

 

【参考資料】

 

 

 
 

 

 

下記の三種の切手は2023年中央アフリカ発行の「ニパウイルス小型シート」で、インドでのニパウイルス流行が描かれています。