新医学アラカルト-44.イチジクの出す白い汁- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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医学関係の仕事に携わっている傍ら長年収集した医学切手を使用して、医学関係の出来事を興味深くそしてわかり易く解説いたします。

イチジクを切ると白っぽい果汁が溢れてきますが、この果汁にフィシンという成分が含まれています。 

フィシンは、イチジクの茎の乳汁に含まれるタンパク質分解酵素の一種で、肉や魚などのタンパク質を分解し消化を早めてくれる効果がありダイエットにも効果的ですが、食べ過ぎた時の胃もたれを防いでくれる嬉しい成分なのです。

一方、フィシンは口や手につくとヒリヒリしたり痒くなったりすることがありますが、食べても害にはなりませんが、皮膚が弱い人は注意が必要です。

パパイヤ由来のパパインやパイナップル由来のブロメリンと同じ、システインエンドペプチダーゼとして知られるプロテアーゼに分類されます。

イチジクの実や葉、若い枝先から出る白い汁をイボの頭の部分にすこし浸け続けると3日ほどで小さなイボならとれるので、 昔から用いられてきたんですよね。

私も子供の頃小さなイボにイチジクをもいだあとにでる白い汁をつけたことがあります。
 

【おまけの話】

フィシンは輸血検査に用いられます。

輸血検査のフィシン法は、赤血球膜表面の陰性荷電を担う赤血球抗原を破壊・減弱させることで、ゼータ電位を下げ、輸血副作用を引き起こすある種の抗体の結合を増加させる方法です。

切手は2007年ヨルダン発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、イチジクが描かれています。

 

 



 

切手は2000年アゼルバイジャン発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、イチジクが描かれています。

 

 



 

切手は2003年アルバニア発行の「地中海地方の果物切手」の中の一枚で、イチジクが描かれています。

 

 



 

切手は1952年イスラエル発行の「フェスティバル1952年切手」の中の一枚で、イチジクが描かれています。

 



切手は2021年イタリア発行の「原産地が保護されたイタリアの農産物切手」の中の一枚で、イチジクが描かれています。

 



切手は2014年イラク発行の「フルーツ切手」の中の一枚で、イチジクが描かれています。