新医学アラカルト-43.パイナップルを食べると舌がピリピリするのは何故?- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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パイナップルを食べると舌がピリピリした刺激を覚えたことがあるはずです。

このピリピリ感はパイナップルに含まれる消化酵素のブロメライン(ブロメリンとも呼ばれます)が、舌を保護している粘膜のタンパク質がブロメラインによって分解されることで、ピリピリとした刺激を引き起こすのです。

ブロメライン自体にも、消化をよくしたり、腸内の炎症を鎮めたりするといった効果があります。

舌に負担をかけているわけではないので、安心してよさそうです。ピリピリ感が苦手な人は、缶詰のパイナップルであれば刺激を感じずに食べられます。

※パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素であるブロメラインは、およそ60℃以上の熱で活性を失うため、製造工程で加熱・殺菌される缶詰やジュースなどではブロメラインの効果を期待することができません。

ステーキや酢豚に缶詰のパイナップルが添えられていますが、缶詰のパイナップルは消化酵素のブロメラインが失活していますので消化を助ける働きはなく、見た目をや味を引き立てるために添えられていると理解してください。

【おまけの話】

ブロメラインは、輸血検査の不規則抗体検査や交差適合試験にブロメライン法(ブロメリン法)として利用されています。

 

切手は2016年台湾発行の「通常切手」の中の一枚で、パイナップル(台農十七號)が描かれています。

このパイナップルは、水や肥料を極力与えずに樹上で完熟させてから収穫するため、酸味も少なく、芯の部分まで柔らかく甘いのが特徴です。

 

 



 

切手は1991年仏領ポリネシア発行の「果物切手」の中の一枚で、パイナップルが描かれています。

 

 



切手は2007年セントキッツ島発行の「果物切手」の中の一枚で、パイナップルとスライスが描かれています。

 

 



 

切手は2018年中国発行の「果物切手」の中の一枚で、パイナップルとスライスが描かれています。