新医学アラカルト-39.沈黙の臓器とは- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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肝臓や腎臓は沈黙の臓器と言われていますが、その理由はこれらの臓器に障害があっても自覚症状が出にくく明らかな症状が出るころには既に病気が進行してしまっているためです。

肝臓や腎臓は、症状を自覚したときには病気が進行しているケースが多いことから「沈黙の臓器」と呼ばれることがあります。

沈黙の臓器と呼ばれる臓器はいくつかありますが、その中でも代表的なものは次のとおりです。

1.肝臓

肝臓は体の右上腹部にある人体の最大の実質臓器で、解毒、タンパク質の合成、胆汁の生成など、さまざまな重要な機能を担っています。

肝臓には痛みを感じる神経終末がないため、肝臓が損傷を受けても、症状が現れないことがよくありそのため、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。

2.肝臓

腎臓 は、背骨の左右に1つずつある2つの豆型の臓器で、老廃物のろ過、血液の電解質のバランスの調整、赤血球の生成など、さまざまな重要な機能を担っています。

腎臓にも痛みを感じる神経終末がないため、腎臓が損傷を受けても、症状が現れないことがよくあります。そのため、腎臓も「沈黙の臓器」と呼ばれています。

※膵臓も沈黙の臓器と言われますが、実際は「暗黒の臓器」と呼ばれることが多いです、この理由は後日解説いたします。

切手は2000年タイ発行の「タイ赤十字社臓器提供キャンペーン切手」で、肺臓・心臓とともに肝臓と腎臓が描かれています。

 

 


 

切手は1975年シンガポール発行の「科学と産業切手」の中の一枚で、施術の光景と病んだ腎臓が描かれています。

 


切手は1975年オーストリア発行の「第27回欧州透析移植協会総会記念切手」で、頭の中に病んだ腎臓、人工透析装置、腎臓移植が描かれています。