新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に関する記念切手で、研究者や現場の医師・技術者などが光学顕微鏡を覗き込んで観察していますかが、新型コロナウイルスは果たして見えるのでしょうか?
結論から言いますと見えません!!
これは、新型コロナウイルスが100nm程度の非常に小さいウイルスであり、光学顕微鏡の限界である200nmよりも小さいからです。
新型コロナウイルスを直接的な観察には、電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope, TEM)が一般的に使用されます。
電子顕微鏡は、電子ビームをサンプルに照射して得られる電子の相互作用を利用してイメージを生成し、これによりウイルスのより詳細な観察が可能になります。
ただし、光学顕微鏡でもウイルスの存在を間接的に検出する方法があります。
一例を上げれば免疫染色と呼ばれる手法を用いて、ウイルスの抗原を特定することができこれにより、患者の試料中にウイルスが存在するかどうかを確認することができます可能となります。
光学顕微鏡は、ウイルスの存在を確認するためのスクリーニングや、ウイルスの成長や増殖を観察するためのツールとして使用されることがありますが、直接的な観察には限界があります。
より詳細な観察が必要な場合は、電子顕微鏡などのより高性能な装置が必要となります。
切手は2022年中央アフリカ発行の「新型コロナウイルス/感染症との戦い4連刷切手」の中の2枚でいずれも光学顕微鏡を覗き込む研究者、技術者と共に新型コロナウイルスが描かれてています。
切手は1988年台湾発行の「科学技術振興切手」の中の一枚で、電子顕微鏡で観察する科学者が描かれていてます。