毒蛇の話-6.カーペットバイパー- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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カーペットバイパー(Echis carinatus:エキスカリナトゥス)は、中東からインドにかけての広い地域の標高1000m以下の低地に生息しています。

体色は茶褐色もしくは灰褐色で、白い斑紋が網目のように並ぶため、落葉に紛れるとまったく目立ちません。

鱗はざらざらしており、危険が迫ると鱗同士をこすり合わせて警告音を出しますが、その音がノコギリで木を挽く音に似ていることから日本ではノコギリヘビと呼ばれています。


毒は出血毒で非常に強く、ニホンマムシの130倍、コブラの5倍にあたり、1950年前後のインドの統計では、本種による死亡率は36%に達していました。

ほとんどのヘビは人間側から手を出さ無い限り攻撃せずに逃げていくなどの行動原則を持っていますが、カーペットバイパーの場合は気性が荒く、近くにいる人間には無条件に噛み付くことから、世界でも非常に危険な毒蛇の一種とされています。

また、インドでは、アマガサヘビ、ラッセルクサリヘビ、インドコブラと並ぶ四大毒蛇の一種として恐れられています。

切手は2007年タジキスタン発行の「タジキスタンの動物切手」の中の一枚で、カーペットバイパーが描かれています。

 

 




 

切手は1994年トルクメニスタン発行の「レペテック自然保護区切手」の中の一枚で、カーペットバイパーが描かれています。