毒蛇の話-3.ジェイムソンマンバ- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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ジェイムソンマンバ(Dendroaspis jamesoni:デンドロアスピス・ジェームソニ )は、赤道アフリカ原産の猛毒ヘビの一種です。

サハラ以南アフリカの中央および西部、主にコンゴ民主共和国、アンゴラ、ザンビア、ジンバブエ、南アフリカに生息しています。

マンバ属のデンドロアスピスの一種で、上面は鈍い緑色、下面はクリーム色で、体長は通常 1.5 ~ 2.2mになります。

毒は神経毒と心臓毒の両方で構成されており、人間における毒の症状には、咬傷部位の痛みと腫れ、それに続く腫れ、悪寒、発汗、腹痛、嘔吐があり、その後、ろれつが回らなくなる、呼吸困難、麻痺が続きます。

 

噛まれてから3~4時間以内に死亡した例も報告されています。

行動が敏しょうで毒性も強いですが、性質はおとなしく、進んで攻撃をしかけることはありません。

ジェイムソンマンバの鋭い牙は、中が空洞になっていてここから注入される毒素は、呼吸器を麻痺させ、かまれた人間は数時間で死亡します。


ジェイムソンマンバの毒は、心臓病の薬の開発に利用されています。

 

ヘビやサソリなどの強力な毒から、人間の病気を治療する新薬を作りだす研究が進んでいます



切手は1967年ルアンダ発行の「ヘビ切手」の中の一枚で、ジェイムソンマンバの頭部が描かれ鋭い毒牙がよくわかります。

 

 



 

1967年ルワンダ発行の「ヘビ切手」の中の一枚で、ジェイムソンマンバ が描かれています。