東京時代はプログラムを選んだり複数回聴いたりと、自分が欲するままに堪能していました
今回の来日公演も10/5Aプロ(ブル7)や10/6Bプロ(シベ7&中国人)も聴きたいところですが、上京することは早々に諦め
今回はチョ・ソンジンも聴けるし、ありがたやということで・・・北九州は小倉にあるソレイユホールへ参上です
小倉駅到着
2022年10月9日
北九州ソレイユホール
ロンドン交響楽団
日本ツアー2022
Cond:サー・サイモン・ラトル
Pf:チョ・ソンジン
【第1部】
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
(R.ワーグナー)
パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
(S.ラフマニノフ)
【ソリストアンコール】
調⼦の良い鍛冶屋(G.F.ヘンデル)
【第2部】
交響曲第2番 変ホ長調 Op.63
(Sir E. W. エルガー)
第1楽章 Allegro vivace nobilmente
第2楽章 Larghetto
第3楽章 Rondo:Presto
第4楽章 Moderate e Maestoso
【アンコール】
歌劇「フェニモアとゲルダ」から間奏曲
(F.ディーリアス)
前回のLSOはコチラ
今回は本拠地ではないけれど、好みの2F最前列中央やや下手、だれにも見晴らしを邪魔されずPfの手元もよく見える席で鑑賞
それだけではなく九州の相場ではチケットが高かった後ろを振り返るとガラガラ
ラトルごめんなさい
私はというと後で理由を書きますが、ちょっと没入することができなかったトホホ
KAJIMOTOらしいパンフ
まずは第1曲目 よく単独で演奏される前奏曲と終曲の組み合わせ「前奏曲と愛の死」、旧厚生年金会館であるソレイユホールなので音響はイマイチですが、LSOのレベルであればそれを凌駕するサウンドでシッカリしっとりと、この美しい曲を聴かせてくれました
特徴的な半音階の上昇動機と下降動機、そして二つが重なる時の「トリスタン和音」と無限旋律によってこの物語の展開と悲劇的結末を暗示し、うねりと高鳴り、静謐と純粋をよく表現します
それがどうしたとはいうものの、国内オケの大編成よりもLSOが頂点は高く大きい、ダイナミックレンジは巨大かつ多彩~ラトルのやりたかった(かもしれない)音楽が伝わってきます
大好きなワーグナー(ワグネリアンの足元には及びませんが)のしかもトリスタンとイゾルデ、思わず初っ端からウルウル~このコンビは解消されラトルはバイエルン放響の首席指揮者への就任後も客演はするのでしょうが
2曲目のパガ狂~チョ・ソンジンが奏者だから第24変奏の各演奏にコメントするなんてできないし(Tb族の私には土台無理)野暮はよしときましょう
ただ当時の世界的ヴィルトゥオーゾピアニストだったラフマニノフの変奏曲であれば難易度は容易に想像できるし、変奏の元ネタもパガニーニなのだから尋常なテクではないのでしょうが、彼は全く余裕の演奏でラトルとの息もピッタリ
明確な打鍵と堅確なテクに裏打ちされた表現力は比類なく、今回の演奏は特に強靭にしてシナヤカ、もっといろいろ聴きたくなる魅力的な演奏にやはり遠征した甲斐がありました
ラストの曲は当時崩御したエドワード7世の追悼として捧曲された交響曲で、その性格上1番よりも馴染みは薄いのもしょうがないか(人それぞれ好きな方にはゴメンナサイ)
今回の来日公演のプログラムを俯瞰するに実に多彩な演目が展開されており、この選曲もラトルらしく演目によるテイストの使い分けも実に巧みで、コンビの成熟度とLSOが一段のレベルアップとなったことを痛感しました
ただ・・・ただ・・・今回は
前回のブログでコメントした九響ライン開始記念&来場お友だち登録で、小泉監督直筆サイン入りファイルと来年2月の春の祭典公演(センチュリーとの合同演奏会)半額優待券が抽選で当たり、私の乏しい運もそこで枯渇したようです
自席に着席すると何やら強烈な臭い・・・右隣の小太り男性から・・・ゲゲゲ
これは体育の授業で他人の汗が染みこんだ剣道防具の臭いがヨミガエル
前半は「色即是空」「心頭滅却すれば火もまた涼し」etc.これもまた修行と自己暗示でなんとか乗り越えましたが、一息ブレークタイムでTwitterの速報をつぶやいたあと戻ると、もういけません
集中しようとすればするほど、目の前の超ごちそうが風邪をひいて味がわからない、とても残念な状態でエルガー2が終演してしましました・・・トホホ×100
まあラトルLSOに参戦できただけでもヨシとして速攻で帰宅しました
人生イロイロ~こんなこともアルさ
これから午後はコチラ