マエストロ~ミッキー井上は大好きな指揮者のひとり会員オケの定演以外のピックアップ公演は井上さん多し
たとえば芸劇マーラーシリーズとか・・・(今年の12月のマラ3は超楽しみですね)
2019年6月29日
すみだトリフォニーホール
新日本フィルハーモニー交響楽団
定期演奏会:RUBY
<アフタヌーン・コンサート・シリーズ>第23回
Cond:井上 道義
【第1部〈オール・ショスタコーヴィチ・プログラム〉
ジャズ組曲第1番
Ⅰ.ワルツ Ⅱ.ポルカ Ⅲ.フォックストロット
『黄金時代』組曲 Op.22a
第1曲 序奏(Introduction)
第2曲 アダージョ(Adagio)
第3曲 ポルカ(Polka)
第4曲 踊り(Danse)
【第2部】
交響曲第5番 ニ短調 Op.47
第1楽章 Moderato - Allegro non troppo
第2楽章 Allegretto
第3楽章 Largo
第4楽章 Allegro non troppo
今回は井上さんのプレトークとばかり思っていましたがロビコンでしたまあいつものとおりルーティンポスターやオブジェetc.をパチリ
余裕をもって先頭へ並んでいたのでロビコンも真正面で拝聴
ロミジュリもそれなりに良かったのですが~やはりサンサン幻想曲が編曲物と違って素晴らしかった
数十センチの至近距離だったので二人の息遣いやアイコンタクトもよく判りなんだか王侯貴族のよう
Harpの写真は近すぎてボケボケだったので割愛しますが、四百数十名の浄財で購入できたHarpのお披露目とボードのとおり~ハープへの感謝を込めて~ということで素敵なひとときを過ごしました
No.5で大活躍
第1曲目からアイロニーを感じるタコワールドが始まり井上さんへの期待がイヤが上にも高まりました
交響曲だけでなく軽妙洒脱な曲も書いているショスタコのその裏にあるお約束の舞台裏も垣間見えます
第2曲目の「黄金時代」はショスタコが1930年台前半の一連のオペラやバレエ音楽のひとつでしたが
ご存知のとおり社会主義リアリズムの路線に押し潰され現代ではポルカなど一部演奏されていますね
ジャズ~よりさらに後年の作品を連想させるテイストが感じられて、NJPもオヤ・・・いつもと違う(失礼)
曲想を掴んだ造り込みに目を見張りましたタコ5への期待がますます高まっていきます
メインのタコ5が始まる前にミッキーからプレトーク「カルメンからハバネラなどの引用があるんですね。」
「最終楽章はaccelerandoの前にpoco a pocoがついているので私は楽譜どおりにいきます。」とのこと
ハバネラは第1楽章第2主題や第2楽章主題部など随所に変奏されて現れますが、それより最終楽章
よくあるギアチェンジ型ではなくポコ ア ポコ=少しずつで、アッチェレランド=だんだん速くで真正面からやるとの宣言に期待感は最高潮相当のグリップ力とテンポ感がなければ難しいやり方ですね
第1楽章の弦による第1主題から美しい第2主題~入りの雰囲気がバツグンなことにまずビックリ
Pfのfffから始まる展開部もHrの低音の厚みがすごい~Tpなどの金管陣も飛ばしすぎかと思うほど
再現部からコーダの静寂に至るころにはもう圧倒的なショスタコワールドに飲み込まれ金縛り状態
第2楽章レントラー風スケルツォも乗りまくりミッキーも指揮台でレッツ~ダンシング~~
第3楽章は私がNPJを聴いてきたなかでは最高ランクにはいる弦のアンサンブルでもう私の目には涙が溢れ、なにか宗教性さえ感じさせる厳かさに心打たれましたぶらぁぁぼぉぉ~~
最終楽章が木管のトリルとTimpのクレッシェンドであまりにも有名な冒頭が始まると、金管陣の強力な咆哮で私の感情移入もMAXへ宣言どおりミッキーはテンポをジワリ~ジワリと上げていきました
第1楽章から飛ばして金管がオーバーフローじゃないかとハラハラ~こんな気分は自分の娘の吹奏楽コンクール本番以来か強奏に次ぐ強奏のあとHrやTpの超ハイトーンのロングトーンが待っています
ハラハラドキドキしながら綱渡りでなんとか乗り切ってフィニッシュ~決して例えばBPOなどのように超高精細とか艶やかでもなくやや荒いところもありましたが、なにより熱い演奏にブラニッシモ~
井上さんが冒頭に「タコ5は嫌いでした。だって素晴らしい演奏を聴いたことない。」とコメントするほど指揮者としても手ごたえがあったのでしょう
個人的にライブを聴いた今までのタコ5のなかではそしてNJPのなかでBESTに感じる演奏会でしたどうもありがとう~感謝カンシャ