咳が止まらないのはカビのせい?
湿気の季節に増える「過敏性肺炎」とは
6月、雨が続いてジメジメするこの時期。
「風邪じゃないのに咳が止まらない」
「部屋にいると息苦しくなる気がする」
その不調、もしかしたら過敏性肺炎かもしれません。
過敏性肺炎はアレルギー性の肺の炎症であり、放っておくと慢性化して日常生活に支障をきたすことも。この記事では過敏性肺炎の原因・症状・対策について、医療機関の情報をもとにわかりやすく解説していきます!
◆ 過敏性肺炎とは?
過敏性肺炎(かびんせいはいえん)とは、カビ・細菌・ほこり・化学物質などを繰り返し吸い込むことで、肺にアレルギー反応が起き、炎症を引き起こす病気です。
医学的には「外因性アレルギー性肺胞炎」とも呼ばれています。
・風邪とよく似た症状(咳、発熱、倦怠感)から始まる
・特にエアコン使用開始直後の6〜8月に多い
・家の中での症状悪化が見られる場合が多い
◆ なぜ6月に多いの?
梅雨から夏にかけては、以下のような条件が揃いやすく、過敏性肺炎の発症リスクが高まります。
・エアコン内部のカビや細菌
⇒冬の間に溜まった汚れが、冷房使用と同時に室内に拡散
・押し入れや布団の湿気・ほこり
⇒ダニやカビの温床に
・加湿器や空気清浄機の微粒子汚染
⇒タンクの洗浄不足による菌の繁殖
・農業/木材加工などの職業性アレルゲン
⇒特定の仕事環境で吸い込むケースも報告あり(※職業性過敏性肺炎)
〇出典:日本呼吸器学会公式サイト
◆ どんな症状が出るの?
・咳(乾いた咳) ・微熱 ・息切れ ・倦怠感
※風邪と間違われやすいのが特徴です。
慢性化症状:
・症状が数週間以上続く ・呼吸困難、体重減少
・肺が硬くなる「線維化」が起きることも
〇出典:近畿中央呼吸器センター
◆ どうやって防げばいいの?(対策3選)
⇒フィルター・内部ユニットのカビ除去が大切。
・対策② 布団や押し入れは乾燥と換気を
⇒布団乾燥機・除湿機・こまめな窓開けで湿気対策を。
・対策③ 咳が続く場合は呼吸器内科へ
⇒「ただの風邪」だと思わず、2週間以上続く場合は受診推奨。
◆ まとめ:咳が長引く季節は「肺を疑う」意識を
梅雨〜夏の不調、「ちょっとした咳」も見逃さないでください。
過敏性肺炎は早期対応で改善する病気です。
咳が長引く、息苦しい、そんなときは一度、環境を見直してみましょう。
ご家族や職場の方とも共有して、健康な夏を迎えましょう。
文・構成:坂田年彦(認定理学療法士・スポーツ理学療法/人間科学修士)
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