松山千春コンサート・ツアー2024春  東京国際フォーラム【3】 | Blog ばったもんのめっけもん

 

「今日は2階席も近い感じがするな!握手できそうだろ、ナイストゥーミーチューできるぞ」

第2部幕開き。
1部は恋愛の歌。2部はフォークシンガーとしての歌を。
歌もお衣装も照明も変わってびっくりする。
第一部の大人の恋愛を表現する世界から一転、いくつかの色が点滅しながらワクワク感を加速させる。千春は、メガネまでちゃんと換えてる。スニーカーがぴかぴか反射してたけどどうなってるの・・・?発光してるの?


◆メンバー紹介
「私が詞を間違えてすまないなーと思ってるんだけど、何事もなかったように弾いてくれるメンバーです」

・エレキギター:山崎さん
「59歳」に客席から「えー!」という反応。
「なんで俺の68には、みんな「えー!」って言わないんだ。髪か!」

・ピアノ:中道さん
「中道の披露宴に、メンバーは呼ばれたのに俺だけ呼ばれなかった。。故郷でもやったんだろ?そっちも・・。大丈夫。俺は根に持つタイプじゃないから。おい、あれ何年前だっけ?」
13年前です
「昨日のことのようだ」
「次はよろしくお願いします」

・パーカッション:春名さん
「神戸の春名時計店の息子です。俺と同い年。どっちが若く見える??」
(それぞれの拍手の大きさ・・)
(なんか不満げな千春)

・ドラム:栄二さん
「ドラムはボコボコ叩けばいいんだからな!そうそう、今日はカトちゃんが来てくれてるんだ。カトちゃんドラマーだからな。はりきってやれよ!英二!」

・ベース:高野さん
「お前は成長してるなー。いくつになったの?」
「31です」
「はー!すごいね。まだまだこれからだな!な、もう伸びきった連中・・?」(と他のメンバーたちへ・・)

・アコースティックギター:古川さん
「古川の演奏はいつ聴いてもいいなぁ。頭はどんどん似てくるな~」
「3回結婚した古川のあとは、2回離婚した夏目!」

・キーボード:夏目さん
渾身の演奏

「今日はメンバー紹介やらないはずだったんだけど、言われてなくてやるってなると、やる気になるんだなぁにっこり



◆第二部続き
「ウクライナにパレスチナ。早く停戦できるよう、岸田さんにはもっと動いてほしい。世界で唯一の被爆国なんだから」
北方領土問題では、千春の生まれるちょうど100年前に、日露で領土に関する協定が結ばれた。
1945年にはヤルタ会談。当初の内容がそのままだったら、足寄はソビエト領になるところだった。
となると、俺はソビエト人。チハルスキーとかいってな!今日は日ロ友好公演ですよ。その話は失敗になったんだけど、いまも四島の問題は続いてる。あの土地の人たちは、お墓参りも行けないんだ」「俺は平和主義者だし。戦争は、人間の最も愚かな行為です」「自分にとって最強の武器はギター」

「政治資金規正法、俺に言わせればお前ら全員バカ」
「お前ら何のために国会議員になったのか。0から考えなさいって。そうすれば小手先じゃなくてお互いに話し合える」


☆『山の向こう』
「足寄に居たころにこの曲を創った。いつか最期には、足寄の土くれに戻る俺です」
千春の故郷である足寄町は四方が山の弩田舎で、”山の向こう”に行けば夢もあるしお金も稼げると、思って生きていた。だけど、成功して金銭面で成功しても何か虚しい。本当に大切なものは、あの何もない足寄町で貧乏だけど家族全員が一緒に過ごせていた、あの原点だった・・という歌。自分はちっぽけ・何もないといった「観念の抑圧」から、何かをしなきゃ得なきゃ・何者かになりたい・環境を変えれば自分も変われる・・と思い込んで行動する。ただ、場所を変えても何かを得ても虚しくて疲れてしまって、最終的に”最初からすべてが在った”と気づく。最後の歌詞の「間違う」も人間だけの特典。幸せは最初から「そこ」にあった=ただここに在るだけで幸せである。ということに、欲におぼれて気づけなかったと結ぶ。


「何事も”過ぎる”は良くない。日本は平和過ぎておかしくなってるのか?人としての道徳・尊厳を失いつつある。そんなふうに想いながら、今も歌っています」