劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」 | Blog ばったもんのめっけもん

 

 

セーラームーン30周年の節目で、アニメのリメイクシリーズ(”crystal”と呼ばれている)が10年かけて完結。旧アニメはオリジナル性が強く、ラストも原作と違う(というか、アニメ独自設定が吉と出てる面が多かったのが、旧作の凄さ)。
 

crystalの1・2シリーズは原作準拠を謳いつつ、漫画をそのままアニメに焼き直す限界(絵の再現度もだし、見せ方は寧ろ違えないと成立しない)を感じてしまった。 
でも、3期に至って「原作と旧アニメ両方の良さを表現する」方向性が。 

映画化された4・5期には旧アニメキャラクターデザインの只野和子さんが入ったことで、さらに旧アニメ寄りになるのだけども。この3期ってのが「原作寄りのアニメ」で作画も安定しててとても良かった。シリーズとしても外部太陽系戦士が登場する、人気絶頂となった章。
需要を分かってるエンディング(所謂、”はるみち”) 体格とか肌の色の違いだとか・・。
基本的に「背中を預け合える二人」が、向かい合う&触れ合うってのがね・・・。旧アニではお互いを思って死を選ぶので、それを彷彿とさせるショットも入ってる。優勝。

 


そして今回、リメイクシリーズの最終章。
原作準拠だけど、省かれたり絵コンテ変わってる箇所は分かる程度のファンなので、オマージュまみれのオープニングにはまんまと泣く。

 

 

20数年前に出てきた、スリーライツというアイドルグループ。アニメ版では、変身前が男性・変身すると女性という、時代先取りジェンダーレスな美麗設定。今年になってTwitter連日トレンド入り/アクスタ/anan裏表紙/タワレコ来店してたりして、推し活全盛期の令和ってすごい。 
敵も味方も一切合切セーラー戦士というカオスな物語で、最後に登場するのが「セーラーカオス」という・・。最大の敵セーラーギャラクシアが、圧倒的破壊力と恐怖をもちながら「何かが違ったら、月野うさぎだったかもしれない女の子」と思わせるほど感情移入させる林原めぐみさんの演技が素晴らしかった。。「何かが違ってしまった」のかもしれないセーラーコスモスと対になるのかも・・と思わせるほど。

 

 


旧アニメでは、「シリーズの大エンディングに『ムーンライト伝説』を流すためにオープニングテーマを変えた」ことで生まれた『セーラースターソング』。うさぎちゃん視点と思っていた歌詞(消えた地場衛を探しに行く)が、今回は、プリンセス火球とスターライツとしても解釈できるようになった。25年越しで新しい物語として読める『セーラースターソング』すごい。

 


1番はプリンセスを探すスターライツ、2番はスリーライツを失った火球。2番、コーラス部分以外は火球しか歌ってない。。そしてOPがセーラースターソングなら、大エンドロールに流れる曲は約束されていて。そっからさらにあれとあれがある。3段エンディング。



とにかくとにかく、30年間ありがとうございました。
小学生のときに進学先の公立中がブレザーと知ったときはショックだったけども人生あきらめないでよかった。
ちびうさ世代だったから、シリーズ通してどんどん内面が成長していくちびうさちゃんが最高(ちびムーン&カルテットの次世代組も活躍したの嬉しい)