4/9 伯母子岳 熊野古道を歩く | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
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日曜日の伯母子岳(おばこだけ)の山行記録。

例年の4月といえばまだまだ山スキーシーズン真っ只中なので南国の低山に登っている場合ではないのだが、今年は雪が少ない上にこの日は天気も微妙だったのでピンチはチャンス!ということで奈良、和歌山の境にある伯母子岳に登ってきた。

こういう経緯で選んだ山だったので正直これまで山の存在も知らなかった。二百名山のひとつなのに。

そして恥ずかしながらここに至る登山道がかの有名な「熊野古道」の一部であることも初めて知った。狭い日本なのにまだまだ知らなことだらけ。そういう意味でも今回この山に登った甲斐があった。

 

熊野古道には大辺路、中辺路、小辺路があって、今回歩いたのは高野山を起点とする小辺路の一部区間である「水ヶ峰~伯母子岳」までを歩いたことになる。

 

 

高野山のことも詳しくないが、NHK大河ドラマの真田丸で真田昌幸が隠居生活をしていた九度山があることは知っていた。

そしてなぜか武田信玄、勝頼の墓もあったりするらしいのでいつか訪れたいとは思っていた。(今回はいけてないが)

 

とまあ結果的に掘ったら色々出てきた「伯母子岳」の山行が行く前から楽しみだった。

 

前日の土曜日のうちに登山口、というか下山口の奥千丈登山口まで向かい車中泊。これはいつものパターン。

4月だというのに夕方の時点で気温1℃。めちゃ寒い。寒波が来ているのだから当然だが標高1,000mなのにこれって?

翌朝2時半に起床、3時前にチャリで登山口となる水ヶ峰まで23kmほどのサイクリング。寒い、風を切りたくない。

カッパと手袋で防寒対策をしつつ、アップダウンがそれなりにあるので気が紛れてよかった。

2時間ほど漕いで水ヶ峰に到着。さあ後半登山の部スタート。ここから熊野古道をなぞって伯母子岳まで向かい車をデポした奥千丈登山口まで歩いて戻ることになる。

 

前日下山口の奥千丈登山口に向かうも直前で倒木に阻まれる。仕方ないのでこの近辺で車デポして車中泊。

 

翌朝3時前にチャリスタート。登山口となる水ヶ峰まで2時間ほどのサイクリング。

着いた。まだ暗い。そして寒い。

 

熊野古道を歩いてるんだなぁという実感。

 

ご来光。

 

黄色い花なのにアオモジというらしい。

 

さすが「古道」というだけあってしっかりした道だった。

 

伯母子岳の登山口のひとつである大股集落に到着。登山ポストもあった。

 

小辺路に関する案内板。世界遺産なのにほとんど人もいなくて贅沢三昧。

 

チャリやら歩きやらで既に結構消耗したが本来はここがスタート地点。

 

古の雰囲気を感じさせてくれる。

 

ムラサキヤシオ

 

萱小屋跡。跡という割にはちゃんと小屋の中に人がいて焚火もされていた。現役。

 

こんなに歩きやすい登山道は早々ない。「道」なんだよなぁ。

 

伯母子岳登頂。二百名山ゲット。

 

これから歩く牛首山方面の山並み。下山口も標高はほとんど変わらないのでほぼ稜線歩きの縦走だ。

 

馬酔木の花。立派だった。

 

何度も言うが立派過ぎる登山道。

 

牛首山。この名前の山は八ヶ岳とか他にもあるがほぼ形が牛首なのでわかりやすい。

 

更に先にある口千丈山。

 

奥千丈登山口に到着。本当ならここまで車で来られるはずだったが…なぜ車が入ってる??

 

例の倒木の先っぽが折られてスペースが確保されていた。執念ですね笑

 

43kmの旅路を終えた。冬に逆戻りしたような天気だったがレアな山域でレアな山行が楽しめてよかった。

 

今回登れなかった小ピークがいくつかある。夏虫山とか護摩壇山とか龍神山とか。何年先になるかわからないが再び訪れることがあったらこの辺の他のピークにも登ってみたい。

 

ルートやコースタイムなど詳細情報はヤマレコへ!