昨日は地獄メンバーと厳冬期の白山を目指した。
メンバーはYSHRセンセー、大魔人さん、パク、ヤマケイ、ふしきと自分の6名。
もはや恒例行事。特に頭を使うこともなく準備を済ませて白峰へ向かう。
途中「道の駅瀬女」で車中泊。厳冬期は少しでも標高が低いところで寝た方が快適だしトイレがあるのもGOOD。
10時半に起きて白峰の風嵐ゲートへ向かうとすぐにYSHRセンセーも到着。11時過ぎに先行してスタートしていった。
その後自分とふしきがスタート。パクは2時間遅れで追い付いてくる予定だ。
久しぶりの白山の林道歩き。2年ぶりくらいかも。
長く感じるのは変わらないがかなり慣れた。スノーシェッドも板を脱がずに雪を繋いでいく。
百万貫の岩の手前でセンセーに追い付くもスノーシェッドの水でシールを濡らしたせいで団子になるトラブル発生。何度も団子を落としながら進んでいると後ろからきたヤマケイに追い抜かれてしまった。市ノ瀬を過ぎてしばらくいくと後ろからヘッデンが追い付いてきた。ふしきかな?と思ったら大魔人さんだった。ほぼ休憩もなく歩いてきたみたいなので大変だったでしょう。
白山の林道はスノーシェッドとデブリが面倒。
ツララが落ちてきたらヤバい。
闇夜の行進。7時間の夜は長い。
スタートから5時間で別当出合に到着。まずまずのペース。
休憩舎の中でふしきを待つがなかなか到着しないのでセンセーと自分が先に吊り橋を整地してラッセル開始。ちょうど吊り橋中ほどまで来たところで後ろからヘッデンが3つ見えた。ひとつ足りない。残念ながらふしきが別当から引き返したようだった。
スタートから5時間程度で別当出合に到着。休憩舎の中へ。
2月の吊り橋。末端だけ雪がこんもり。中間は骨組みだけなので難易度が高い。
山に取り付いたところでパクが先頭ラッセル開始。相変わらず速い。ヤマケイが前に出るとバトルになって更にペースが速くなりそうなので足止め笑。結局最後は大魔人さんを入れて3人で引っ張る形に。みんな強いのでペースが速いことに変わりはないが、それにしても追い付けない。多分自分が遅い。2週間前の立山のこともあったので今回ハッキリと自分の体力が落ちていることを悟った。
一旦遅れだすと悪循環に陥る。
焦ると行動が適当になる。本来しなければならないエネルギー補給をしなかったり防寒対策もまあいっか、で先延ばしにする。
限界以上の体力を振り絞って更に体調が悪化する。そうなると集中力も切れてルートミスにつながったり怪我の原因になったりする。
そういう状況も見てきた。だから今回は躊躇なくギブアップすることにした。
みなさんは先に進んでください、自分は適当なところで引き返します。
快晴微風で最高のコンディションだったのに登頂できなかったのは残念だがその代わり素晴らしいパウダーのご褒美が待っていた。バテバテだったのに滑りの体力は別腹。貸し切り大斜面を楽しんだらラスト別当出合まではブナの森のツリーラン。
素晴らしい朝、素晴らしい雪景色。でも体力的には既に怪しい。
ラッセルどころかトレースを追う元気もない。
それでも何とかエコーラインに乗り上げた。この景色を目に焼き付けるために。
山頂のすぐ上をジェット機が飛んでいった。室堂に向かう仲間を見送って自分は下山開始。
帰りの斜面では素晴らしいパウダーが待っていた。
ツリーランも最高。
名残惜しいが登り返す元気はもちろんない笑
まだまだパウダーは続く。
これを渡らないと帰れない。
別当出合の様子。ちゃんと中には入れます。
最後は毎回しんどい長い林道歩きをこなして12時前にゴール。
正直不完全燃焼だが命には代えられないし仲間にも迷惑はかけられない。こういう判断ができたことはある意味今回の一番の収穫だったのではないかと思っている。