1/9 巻機山 贅沢ガイドスキー | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

三連休の最終日は越後の名峰「巻機山」を滑ってきた。

山スキーのための山なのに実は7年ぶり。久しぶりに聖地巡礼といこうか。

巻機山を滑ろうと思った時にとある約束を思い出した。

2年ほど前になるが新潟出身のTJAR戦士である貝瀬さんと「冬の巻機に行きましょう」と言葉を交わしていたのだ。

 

貝瀬さんは昨年のTJARで6位に入賞した強者の中の強者なのだが、実はお恥ずかしながら彼がTJARに出場するまでそんなすごい山屋だとは知らなかった。なのでお互い普通のヤマレコユーザーとして、山スキーヤーとしてメッセージのやり取りをさせてもらっていた。

 

 

夏山にご一緒するような力量は当然持ち合わせていないのだが、山スキーなら何とか同行できそうか。

変に気を遣わず、というか空気を読まず2日前にメッセージしてみる。「巻機山行こうと思ってますがどうですか?」と。

いきなり2日前に誘うとかなめてんのかって感じだがまさかの快諾。フットワークの軽さに助けられた笑

ということで、自分の想い付き&わがままに付き合ってもらうことになり申し訳ないが貝瀬さんのホームマウンテンをガイドしてもらうことになった。

 

今回は頭は使わない。スタート地点、ルート、時間ともに貝瀬さんのお任せ定食だ。

4時半に西谷後バス停を出発ということになったので30分前に現地に到着。フライングはないはずなので笑

準備をして待っていると貝瀬さんがやってきた。はじめまして。阿吽の呼吸でスタート。なんとなく山スキーヤー同士の間というものがある。

さすがに三連休最終日なのでトレースはバッチリだったが貝瀬さんが適宜ベストなトレースを選んで登っていく。本当に頭を使わなかった。

問題はペース。

TJAR戦士のペースは速すぎる。これでもかなりペースを落としてくれているようだがそれでも速いし休まない。

こういう時に我慢して速い人のペースに合わせすぎると後でとばっちりがくることがわかっているので適宜泣きを入れる笑

強者だが心優しいTJAR戦士は休もうといえばちゃんと休んでくれるのだ笑

 

連休最終日はTJAR戦士 貝瀬さんとの山スキー。

 

今日も月明りがきれいだった。

 

稜線は見えている。月も見えている。ということは晴れるのか!?(甘い)

 

7合目以降はトレースも消えてラッセルになる。

 

万太郎山、仙ノ倉山のモルゲンロート。

 

シュカブラ地帯をニセ巻機山に向かって登っていく。

 

ニセだとわかっているので騙されない。

 

幻想的なご来光。

 

上越国境の山々とご来光。

 

ニセ巻機山で地吹雪の洗礼。これが冬山の日常だ。

 

一旦下って避難小屋へ。小屋はすっかり雪の下に埋まっていた。

 

山頂に近づくにつれて暗くなってきたのは気のせいか?

 

登頂!でもガスガスで何も見えん!ガスガスの実の能力者ですみません・・・

 

さっきまで晴れてたし、下ってからも晴れた。

自分たちが山頂付近にいた30分間だけガスってた。もはや偶然とは思えない。

貝瀬さんは今年巻機山初登頂だったらしいのだがこんな天気にしてしまって申し訳なかった。

山頂直下の一枚バーンは楽しみにしていた斜面のひとつだったがこの天気、この視界だったのでだましだまし降りるしかなかった。

 

ホワイトアウトの一枚バーンを慎重に落として針葉樹の森まで。貝瀬さんはさすが雪国育ちの滑りだった。

 

スノーモンスターが育つ避難小屋方面に向かって登り返し。

 

モンスターと青空

 

波打つ雪原を歩いていく。

 

ラスト滑走準備。山頂が晴れているのは無視。見えない見えない。

 

視界があるって素晴らしい。巻機山って素晴らしい。

 

井戸尾根の樹林帯もパウダーがぎっしり詰まっていた。

 

ラストは林道をボブスレーして終了。5時間の朝活でした!

 

トレースがあったとはいえ散超往復5時間はかなり速いほうだと思う。

貝瀬さんと一緒に登っていると自分が遅くなったのかと思うがそうでもなさそう笑

夏山は無理でも冬山はまたご一緒できるように体力づくりに励むとしよう。

 

貝瀬さん、突然の誘いにも乗ってくれてありがとうございました。

 

ルートやコースタイムなど詳細情報はヤマレコへ!