昨日は自分的に百名山の最難関と言っても過言ではない草津白根山に登ってきた。
草津白根山は2018年の噴火事故以来事実上「登れない山」となっていた。
噴火警戒レベルはだいぶ前に1まで落ちたので登ってもいいことになっているものの、アプローチするための登山道が立入禁止となっていたからだ。
だったら登山道を使わずに登ればいい、ということで既に廃業した表万座スノーパークから廃ゲレンデを使ってアプローチしよう。
車道脇に車を停めて表万座スノーパークへ向かう細い林道をスキーで歩いていく。
前日のものと思われるツボ足トレースが残っていたがスキー用に新しくトレースを延ばしていく。そもそもこのルートは標高差750mくらいしかないので少しでもラッセルしないと手ごたえがない。
途中藪ラッセルしながらスキー場の広大な駐車場に到着。でかい。この駐車場もスキー人気絶頂の頃には満車になっていたのだろうか。
このルートは標高1400mからスタートし2100mまで標高差700mのほとんどをゲレンデで稼ぐ。営業中のスキー場なら圧雪されているのであっという間だが廃ゲレンデはブッシュもあるし整備されていないので割と大変。ラッセルはもちろん、笹薮の空洞がかなり厄介だった。
車道脇にあったドライブイン?営業していなさそうだったがこの辺が起点となる。
月明りと前日のツボ足トレース。この横にスキー用のトレースを新規につける。
林道ショートカット。藪はあるが大したことはない。
朝焼け。山頂の南は晴れていた。つまり山頂は今日もガス…
表万座スノーパークの駐車場。勿体ないくらい広大なスペースが放置されていた。
ゲレンデハイクスタート。ツボ足トレースはゲレンデの途中で途切れていた。力尽きたか。
すさまじい笹薮。中は空洞でたちの悪いモナカ雪だった。
マイトレースを振り返る。笹薮がないところはくるぶしラッセルで済むので楽ちんだった。
ゲレンデでご来光。
後ろには浅間山ドン!
ゲレンデハイクのラスボス。急に見えるが直登可能。
最後まで笹薮地獄。地雷より滑れるだけマシ。
ようやくゲレンデトップ。3時間かかった。
山頂部は別世界だった。
針葉樹の森が広がっていて自分の好みに合っている。残念ながら青空はなかったが厳冬期の雰囲気を十分に楽しむことができた。
何より誰もいないのが良い。天気がよかったら登山者もいたかもしれないが、こういうプチ地獄の時の方が雪山らしさを感じることができるのだ。
山頂部の様子。意外と木が濃かった。
猿ヶ馬場山のようなしらびその森が広がっていた。まるで迷路のようだ。
登頂!百名山97座目。
下山は愚直に自分のトレースを辿る。
少しだけ晴れ間が出たり。本来この辺は晴れ率高いと思うんだけど。
ゲレンデトップまで戻ってきた。
上部は藪も薄くて割と滑りやすかった。
乗鞍のかもしかゲレンデみたいだなぁ。
ゲレンデボトムまであっという間。ゲレンデトップから20分もかかってないはず。
藪滑走も楽し。
ゴール!結局貸し切りだった。
百名山最難関?を踏破。今年中に百名山完登できるかな?