岩手のバレー部の生徒が顧問からのパワハラを理由に自殺した事件で、顧問が懲戒免職になった。
会社でのパワハラは昔と比べてだいぶ減ってきているように感じるが、体育会系の世界ではまだまだこのようなことが横行している。
たまに小学生のバスケの試合なんかをみても相変わらずコーチが子供に怒鳴り散らしている姿を見かける。
強豪校に限ってこのような文化が根付いているように感じるのは気のせいか。
ビジネスの世界ではトップダウンの恐怖政治ではイノベーションが起こらない、心理的安全性を前提に総力戦でワンチームでやっていこうという風潮なのに、スポーツの世界はいまだに変わらないのはなぜだろうか。
きっと自分もそうやって鍛えられてきた、そうやって強くなってトップまで上り詰めた、だからこのやり方が一番正しい!というロジックなんだろう。
だがそうやって人の尊厳を奪いながら仮にチームが優勝したとしても何が残るのか。
今回の事件のように命を落としてしまえば何のためにスポーツをやっているのかわからない。
あるサイトによるとスポーツの意義をこう説いている。
スポーツは、青少年の心身の健全な発達を促し、特に自己責任、克己心やフェアプレーの精神を培うとともに、仲間や指導者との交流を通じて、青少年のコミュニケーション能力を育成し、豊かな心と他人に対する思いやりの心を育みます。
パワハラでチームを優勝させることが目的では断じてない。
ああ、この文章をみてやっぱり登山っていいなぁと改めて思った。競うわけでもなく、自ら心身を鍛えられて、リスク管理能力も養われる。最高じゃないか。
パワハラとは無縁の世界。というかこんなところでパワハラしてたら死ぬわ。