クレバス転落による遭難事故について | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

今シーズンはクレバスに転落する事故が多い。

いや、正確にはクレバスに転落する事故に関する報道が多いというべきか。

 

4月には月山スキー場で転落事故が起きた。スキー場の関係者ということで山のことは熟知していたらしい。

 

最近ではアラスカのデナリで山岳カメラマンの平賀淳さんが同じくクレバスに転落して亡くなられた。身近なところだとグレートトラバースのカメラマンのひとりといえばわかりやすいだろうか。

高校時代からインターハイの山岳競技で優勝するほどの実績と実力を持っていたようだ。

余談だが平賀さんは自分と同じ山梨県出身で地元ではサッカーが盛んというイメージがある韮崎高校を卒業している。韮崎高校といえば元サッカー日本代表の中田英寿さんの出身校。恐らく年齢的にも平賀さん中田さんはとーつ違いなので同じ時期に在学していたのだはないだろうか。

 

そして昨日は鳥海山で行方不明になっていた方がクレバスで発見されたというニュースが流れた。

 

 

こちらの方も地元酒田市の方で鳥海山は、庭のように登っておられたようだ。

知り合いの方が行方不明になった仲間を捜索しに行ったところクレバスの底で見つかったらしい。

このニュースに関しては気になることが一点ある。

 

「鳥海山で行方が分からなくなっている知人を探しに行く」と、きのうひとりで山に入ったということです。

 

「ひとりで」という記載に悪意を感じる。

二次遭難リスクはゼロでないにせよ、登山届をきっちり提出して山に入ることは別に悪いことじゃない。このブログでもよく書いているが単独=危険 という単純なことでもない。

結果的にもこの方のおかげで警察が見つけられなかった遭難者は見つかり家に帰ることができた。

 

ちょっと話が逸れた。

 

クレバスは怖い。

どれだけ経験を積んでも体力があって知識があって慣れた山域でも落ちるときは落ちる。

気をつけてなんとかなるレベルじゃないかもしれないが、少なくとも「ここにクレバスがあるかもしれない」という意識を持ちながら山に登りたいと思う。

 

わかりやすいクレバスは良いが、ヒドゥンクレバスや死角にあるクレバスは気づきにくい……