年末から降雪が止まらない、冬はまだまだ終わらない。
ずっと地球の温暖化とか暖冬だとかいわれ続けてきたが、今年の冬は一味違う。
例年1月まではそこそこ雪が降っても、2月に入ると好天が続いたり気温が上がってくるので徐々に雪が減っていくというパターンが多かった。
しかし今年は金沢でも2月の降雪量としては観測史上最大を記録したし、豪雪で有名な新潟県の津南町でも歴代1位となる419cmを記録している。
実は津南町にはちょっと愛着があって、社会人になりたての頃アルペンスキーの合宿で毎年のように訪れていた思い出の地だ。
合宿中は津南町のとある民家に泊まらせてもらっていたのだが、バカみたいに雪が降り続けるので一家に一台除雪機があるのは当たり前で、毎朝除雪から始まるのが日課になっていた。家の入口も二階にあったり、屋根のカタチは雪が落ちやすくなっていたり、豪雪地帯ならではの色んな工夫や生活様式を目にしてきた。
あの当時でも大変だなぁと思っていたが、アレより更に積雪量が多いって一体どれだけ降ったのか?ちょっと想像できないことになっている。
多くの地域で生活に支障が出ている中で不謹慎なことを言うようだが、山スキーヤーの立場としては最高のシーズンだといえる。
藪や沢はすっかり埋まってどこでも歩けてどこでも滑れる状態になっているし、恐らく6月一杯は余裕で雪が残るので長いシーズンになりそうだ。
ただし雪崩には細心の注意が必要だ。
いつもより雪が多いということは、これから暖かくなって全層雪崩の季節に入ると、雪崩の規模も大きくなる可能性がある。
高温時や雨の日は山に入らない、極力気温が低い時間帯に行動する等、いつも以上に注意を払う必要があるかもしれない。
これからの季節は全層雪崩に注意!