今更言うまでもなく山の景色は本当に素晴らしい。
その素晴らしい山の景色の中でも朝夕の景色は更に5割増しとなる。
朝も夕方もどちらも現実離れした景色を見せてくれるのだが、レア度という観点ではやはり夕日だろうと思う。
朝の景色は夜中スタートで日の出の時間までに稜線に上がれば見られるが、夕方の景色は基本的に山に泊まらなければ見ることができない。
朝日連峰にて
朝日は一日の始まり=希望を感じさせてくれるが、夕陽は一日の終わりを告げると同時に寂しさのようなものを感じさせる。
冬山での夕陽は寂しさに加えて大自然の厳しさや静けさとの相乗効果もあってもはや異次元の世界だ。
山肌の白い雪がオレンジ色に染まるので山全体が夕焼けを演出する。
冬の燕岳から槍ヶ岳を望む
蝶ヶ岳から眺める穂高連峰
夏山の夕暮れ時は落ち着いた雰囲気を演出してくれる。
雷雨は止み日中の灼熱地獄から一転、一気に気温が下がり過ごしやすい環境になる。
雲も下がって空気が澄んでくる。
冬山ではとてものんびりできる状態ではないが夏山ならコーヒーでも飲みながらいつまでも景色を眺めていられる。
農鳥小屋にて
もうしばらく日帰り山スキーシーズンが続くが、季節が変わったら久しぶりにテントでも担いで夕陽を見に行こうか。