「桃売りの歌」と「白湯」 | Sancantion【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!

887. 楽曲「白湯」の生成 その壱

きっかけは,実に些細なことで,楽曲の再生を行うスピーカの左チャンネルからの出力が低いことを疑ったことでした。そこで,Digital Performerを起ち上げ,左と右に完全に振り分けたドライなピアノ音を再生すれば,左右のスピーカの状態が確認できるのではないかなどと考え,実際に行ってみました。

 

最終的には,単に中途の配線の接触不良であった可能性が高く,接続し直したことで直ったのですが,Digital Performerを起ち上げると何か行ってみたくなるものです。そこで(旧式の携帯電話で)何気なく始めたことが,楽曲「白湯」へと結実することになります。

 

40年近く以前のことになりますが,「何故に桃売る 昼間なのに」という言説を,度々街中(長崎県長崎市?)で耳にしたことがあったような記憶が,朧げながらあるがです。

 

「夕月」(1977)

 

詳細については省略せざるを得ませんが,この40年の間一体全体どぎゃん状況でこのような言説を耳にしたのかについての考察を行って来たことで,結果的には以下のような6曲の楽曲の制作を行うことができました。一方で,2011年から断続的に継続して来た「白湯飲用」についても,この機会(尿毒)に改めてまとめさせていただきたいと思います。

 

「白湯飲用」については,白湯を飲用して体温を上げることで免疫力をアップさせるという(器官なき)身体への効果が期待できる可能性があるそうです。今現在は困難な愛かもしれませんが,10年ほど前でしたら,風邪をひきそな際に,白湯を数杯立て続けに飲用することで,その時々の液風邪などの感染症に罹患する事態自体を回避できたこともあったらしいのです。

 

 01「桃売りの歌」1984年

 02「李売りの唄」1988年*

 03「雪崩式桃売りの歌」2020年

 04「ブルガリア式桃ジュース」2020年*

 05「雪崩式茶売人」2022年

 06「白湯」2023年

 

台風前後(2022夏)

 

02と04は同じ楽曲のアレンジ違いになりますので,曲それ自体の数としましては5曲になります。

 

ところが,さらに厳密に申しますと,03と05についても,最終的な曲の印象は全くもって差異づけられて,元曲の面影は一切ないのですが,元々のMIDIデータとしましては,02のものを使用して創られたことは明白(コンパクト)な事実ではあります。

 

よって,この6曲の中で,全く独立しておるのは,06の「白湯」だけになります。

 

 

113. 「考える葦」対「とらぬ狸」

「考える葦」というものは,通常はおそらくは水田などの水場に存在しているとは思われますが,稀には,水分をあまり含まない田畑にも存在することがあるとのことです。

 

此処で,わたくしが思い付いたのは,「考える葦」が「白湯」を飲用した場合の効能になります。

 

典型的な「考える葦」の天啓(1978)

 

例えば,「白湯」を飲用しない「考える葦」の平均寿命が43年とすると,「白湯」を日常的に飲用する「考える葦」の平均寿命は,約60年に達することがあるのではと推測したものです。言うまでもなく,「白湯」の飲用が免疫力を高めた結果が,平均寿命を延ばすことに繋がったのです。とはいえ,寿命が延びることが,「考える葦」にとってよかことであったかどうかは,また別問題ではありますが。

 

一方で,「とらぬ狸」の場合は,事情が異なるという説も耳にしたことがあります。

 

言うまでもありませんが,「白湯」の飲用が「とらぬ狸」の場合は逆に作用して,「白湯」を飲用しない「とらぬ狸」の平均寿命が43年とすると,「白湯」を日常的に飲用する「とらぬ狸」の平均寿命は30年に満たないのではないかという風説を何処かで目にしたことがあるような気がするのです。

 

これらのことを勘案しますと,「白湯飲用」が免疫力を高めることはおそらく確かではあると思われますが,免疫力の向上が,寿命を延ばすこともあれば縮めることもある,という結論に達しざるを得ないのではないかなどと考える次第です。

 

 

79. "The Jonesy Book" 対 "The Bonzo Book"

Jeff Beckの訃報に接した際,いろいろと調べていたときに見つけたのが,"The Jonesy Book""The Bonzo Book"の2冊の書籍になります。"The Jonesy Book"は,Led Zeppelinのベーシスト&キーボーディストであった旅の御方(John Paul Jones)について,主にその使用楽器についてとてたまに詳細に記された書籍になります。

 

"Achilles Last Stand"で使われた8弦ベースは,Alembic製やとばかり思うていたら,BecVarというAlembicと関係の深い工房で造られたものだそうです。この曲のベースパートは,8弦ベースの多重録音(低音のリフやフレーズと高音のリズム刻み)によって構成されているとのことです。"Presence"制作時,(今までのFender Bassとは完全に異なる)8弦ベースを目にしたJimmy Pageは,Jonesに対して隠すことなく異和感を表明したらしいです。

 

 

1977年北米ツアーの後期日程で導入された特注のManson製アコースティック・トリプルネック(8弦&12弦ギター+8弦マンドリン)を巡る,Jimmy Pageとのエピソードもとてたまです。

 


Jimmy Pageは,90年代半ば頃のPage+Plantにおいて,やはり特注のManson製アコースティック・トリプルネック(John Paul Jonesモデルとはデザインや色は異なる)を使用していますが,演奏に使われたのは"The Battle of Evermore"たった1曲だけで,しかもマンドリン部分しか使てない! この所為を,1977年にトリプルネックの導入で自身よりも目立ったJohn Paul Jonesに対する当て付けではないかなどと看破してはります。

 

 

 

17. 楽曲「白湯」の生成 その弐

同一のMIDIデータを使用しても,途轍もない『差異と反復』を経れば,全く別の楽曲(手鏡)が生成される可能性があるということは,現在身体を以て体験していることであります。楽曲制作作業の初期段階に於いては,「橋にも棒にも」状態が続きますが,ある瞬間に『差異と反復』が発生すると,そこからは身体にとってとめどもない「快楽(分泌)の坩堝」になる可能性があることを忘れてはいけません。

 

反復は差異を生成し,差異はさらなる反復によって,全く異なる差異を生成することがあります。2023年一発目の楽曲「白湯」の制作過程に於いては,当初は16小節ほどのドラムスとベースの断片の如きものしかなかったんです。それが,あなた,あっという間に膨れ上がり,現在は10分間を超す楽曲になっておるがです!

 

どこでどんな差異が発生して,楽曲が見違えるような姿になったかについては,いつも詳らかではありゃあせんのです。今回きっかけとなったのは,おそらくドラムキットの変更が端緒であったとは思います。

 

元々Funked Up Kitだけだったのですが,それをSky Kitに変更し,さらにIndustrial KitとGrounded Kitで別のドラムスを加えたトコから,とてたまな快楽が沸々と発生し始めたような気がします。

 

Quant Problems「数量の問題」

 

また,今回のアレンジの脇役ながらたいへんによかスパイスの如きものになっているのが,ReaktorSine Beats2というSequenced Snthです。これは一体どういう仕組みになっているかもわからずに使っておるのですが,場所によって適宜オンオフを切り替えることで,なかなか強度の高い差異を齎すことに成功しております。

 

 

29. 「桃ジュース」対「白湯」

ここで,さらなる難問(南門)が待ち受けます。

 

そうです。粉砕した大量の果物の桃を使用した「桃ジュース」問題です。「白湯」と「桃ジュース(ブルガリア産?)」では,どちらが身体への効用があるのかという問題ですが,未だに結論は出ておらず,此岸や彼岸に於いて多種多様な言説が燻り続けておるとの話も聞きます。

 

一つだけ解決策があるとするならば,「桃はなくても 生きては行ける」という,常に既に差異づけられた言説の存在でありましょうか。

 

 

40487. 「エロ烏賊」対「エロい大蚊」

ここで,さらなる南問が待ち受けます。差異ざんす。

 

言うまでもなく,「エロイカより愛をこめて」の存在です。

ここに於いて,Led Zeppelinの4人が常に既に現前