私たちがどんな考え方を持つのか。
それによって私たちの人生は決まってしまう。
しかしながら、このようなことは誰も教えてくれないし、考え方がいかに大切かということに気づいている人は意外と少ない。
「どんな考え方をしようが私の勝手でしょう。あなたからつべこべ言われたくない」これが現在に生きる私たちの考え方である。
親から何を言われても、「そんなことに私は興味がない」、「自分の考え方は自分で見つけるから、ほっといて」とこんな具合である。
仕事や経営にとって、考え方は大変重要であり、自分の考え方、あるいは社長の考え方が人生や企業のすべてを決めるといっても過言ではない。
自分の不運や不遇ばかりを嘆いていても、自分の人生を好転させることはできない。
あなたが本当により良い人生、より豊かな人生を望むのであれば、どこかで覚悟を決めて、考え方を180度切り替える努力をしなければいけない。
自分はなんと運のない男かと、情けない思いで過ごしていると、不運が相次いでやってくる。
そうなってくると、だんだん不平不満がつのり、世の中や人生が嫌になってくる。
そんな時、開き直って考え方を180度変えてみる。
不運や不遇などを一切忘れて、とにかく前を向いて今の仕事に全精力を注ぎ込み、自分の人生が良くなることだけを考えて、努力を重ねていく。
そういう努力を重ねていけば、必ずと言って良いほど、成果が少しずつ現れてくるようになる。
成果が出てくるようになると、仕事がだんだん面白くなってくる。
面白くなってきたら、さらに仕事に打ち込むようになってくる。
そのように、歯車が良い方向に回り始めるのである。
しかしながら、人生には山あり谷あり、岐路に立たされることも少なからずあり、どちらに行くのか選択を余儀なくされる。
そんな時に大事なことは、自分自身の判断の基準、つまり、自分の座標軸を持っているかどうかである。
座標軸とは何かと言うと、それはあなた自身が持っている考え方である。
好き嫌いで物事を判断することもできるが、ひとつ判断を間違えてしまうと、不幸な人生を歩むことになってしまう。
判断には、正しいものも間違ったものもある。
その繰り返しで、私たちの今がある。
つまり、私たちの人生とは、その時そのときに下した判断が集積したものなのである。
例えば、10の判断をする時に、そのうちの9までは良い判断をしたけれど、最後の1つを間違ったために、すべてをダメにしてしまうことだってあり得るのである。
では、その判断基準はどこにおけばいいのか。
それが自分の人生に対する考え方、つまり、自分の座標軸なのである。
そして、その座標軸はどこからきていれば、より正しい判断ができるのかが重要になってくる。
私たちの幼少期や学生時代のことを考えてほしい。
祖父母や両親、あるいは学校の先生からよく言われていたことがあるはずである。
人には親切にしなさい、約束は守りなさい、人には公平に接しなさい、何事にも勇気を持って取り組みなさい、等々。
つまり、人として何が正しいのか、何が正しくないのかといった、とても単純で素朴なことなのである。
正義、公平、公正、誠実、勇気、挑戦、博愛、勤勉、謙虚、親切、思いやり、努力、正直、素直などが挙げられる。
そして、それこそが人生成功の原理原則であり、そういったものを自分の座標軸に据えて、どんな障害、どんな困難に出くわしても貫いていけば、成功という二文字が必ず見えてくるはずである。