道具というものは手入れしてあげないといけない。
今日は風が強くフェリーも欠航のアナウンスで、釣りには行けそうもない。
なので、手持ちの道具で最近手入れしていないものを考えていたら、和竿を作っていた時に使っていた小刀等を手入れしていないなーと思い、道具箱から取り出してみる。
持ち手や 刃先に錆が認められる、これを放置すれば刃先がガタガタになるのは明白
ということで、手持ちの刃物を一斉点検と研ぎ、錆止めの注油
まずは砥石、合成砥石の中砥、平面を見ると中央付近が窪んでいるのでこれを平らにする。
コンクリートにガシガシ擦りつける。
これで平らになりました。砥石の番手でいくと
中砥、1000番くらい
それから仕上げ用の家宝?の天然砥石平成14年10月19日に入手した「コサ」とメモのある天然砥石
それと浮き出た錆を除く真鍮ブラシ
刃物は砥石で削るのではなく砥石上で砥石が削れ「トクソ」という砥石の粒子で研ぐ。
なので、トクソを洗い流さず、適度に滑らせる感じかな?
手持ちの刃物、大体用途は4通りぐらいで
1 和竿を作るときに使用していた「3分と8分の切出刀」系列、
2 工作で使う「肥後の守」系列
3 キャンプで使うフォールディングナイフ系列
4 釣りに使う魚を捌く小出刃、餌用に魚の切り身に餌を切る釣具系列
これはもう入手困難、四代目竿治親方から紹介されて浅草の森平で購入した。
参乃治会に入会してすぐに買ったもので平成12年頃、もう20年以上前になるな。
竿治親方の自筆 案内図
「森平は先代の頃からの付き合いがあって、竿治の紹介と言えば少し安くしてくれるかもね」
それから、竹を削ると刃先はすぐになまるので、研ぎながら使うんだと教えて頂いた。
「肥後の守」真鍮のはどこで買ったか忘れたけど、黒の柄のものは佐世保の金物屋さんで見つけた。
下のは海外アウトドア、フィッシングで定番のオピネル OPINEL アウトドアナイフフランス製だけど
そんなに高価ではない実用ナイフ。流行っていたので試しに買ったけどあまり出番はありません。
ガーバーのフォールディングナイフ、これは護衛艦「しらね」でリムパックに行った時思い出のために日本では手を出せなかったけど、ハワイで買ったはず。
ガーバーは1939年にアメリカのオレゴン州で創業した、世界でもっとも有名なマスプロ・ナイフ・メーカー
ナイフの老舗
下のはホームセンターだったと思う。その下は鉛筆削り用に買ったはず。
肥後の守で十分だったのだけどね。
父の遺品と竿治親方に出会う前に購入していた切出刀2本
たぶん ホームセンターで買ったと思う。
「切味の家」の小出刃、アジ切りは練習船乗船時、神戸元町にある刃物店さんで購入
凄い品揃えで、話を聞いていたら、堺の職人に直接打ってもらっているそう。
練習船で空き時間に釣った魚を捌くのにちょうどいい。
お気に入りで、莢を作りました。
これは堺の久丸 ホームセンターで買ったかなー
最後は 鉈
宗次作 竹割鉈 これは切れる
刃物・・・「バカとハサミは使い様」、刃物を含めて道具との出会いは一期一会。
何らかの意図とタイミング、たまたま寄った金物屋、刃物屋で目に留まるものがあります。
高級品と言われるもののコレクターではないですが。
番外編はいつの頃かある WOOD MAN AN100
確か補給艦「ときわ」でインド洋方面の派遣の際、中東のスーパーマーケットで買った
なんとブラジル製
練習船で鹿児島に寄港した際、地場産業の販売所で購入
伝統的工芸品だそうで・・・未使用
後日調べたら アマゾンで売ってた (´∀`*)ウフフ
そのうち娘にでもあげようかな。
刃物には不思議な魅力がありますね。
造り手の思い、使う人の思い
道具は整備、手入れしてやらないといけません。
手入れしてやるとちゃんと働いてくれます。
ほったらかしにしておくと、いずれ朽ちてしまいます。
久しぶりに 刃物の研ぎを楽しみ、堪能しました。
お終い