海技免状の更新・・・悩みどころ | 惣治の日々

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回顧録を兼ねて綴る
4代目竿治 参乃治会 惣治 

大型船舶に航海士、機関士、通信士、いわゆる船舶職員として勤務するには海技免状というのが必要です。

海自を2015年3月定年退職した後、航海訓練所、現在は海技教育機構に統合されていますが、

練習船に勤務する際に海技士の免状を取得していました。

 

大型の船舶職員及び小型船舶操縦者の法令は両方とも

「船舶職員及び小型船舶操縦者法」(昭和二十六年法律第百四十九号)に一本化されています。

 

 

 

現在保有している海技免状は一級通信と三級航海の2通

 

海技士の免状は大型船に乗り組む場合と小型船舶では免許が異なります。

 

2015年3月から練習船銀河丸での勤務でしたが、それに先立ち乗船時に必要な免許等の説明がありました。

 

一つは通信士の場合、海技免状の取得はちょっと特殊で

まずは無線の免許が必要。これは平成19年に取得していた「1総通」で対応可能。

 

次に、船舶局無線従事者証明を取得しなければならず、海自の定年の半年前に日本無線協会で新規訓練を受けて取得

平成26年7月14日で新規訓練終了と証明書の発行 費用はざっと3万円ちょっと、講習期間は3日間だったかな。

この無線従事者免許と船舶局無線従事者証明があって初めて海技士(通信、電子通信)が受験できます。

海技士(通信・電子通信)にも筆記試験があります。口述試験は航海士にはあった。

 

海技士(通信、電子通信は)無線従事者の免許が失効(これは、更新がない、ほぼない一生資格なのでよほどのことが無ければ失効しません)

船舶局無線従事者証明は新規訓練終了し発行されてから5年間有効、その間、通信士・通信長として乗船していれば、選任・解任の最後の解任から起算して5年間有効。

 

海技免状は更新制で5年間有効。

 

さて・・・現状はというと

海技免状は、1級通信、3級航海共に令和7年12月14日まで有効

 

一級海技士(通信)

 

三級海技士(航海)

 

 

この有効期間内に船舶に乗組み、通信士・通信長として選任されれば船舶局無線従事者証明は自動的に解任された後5年間まで再度有効となり期間が延長されます。航海士として乗組み無線局の従事者の名簿に記載することで、選任扱いでも対応可能。

 

あらためて、最後の解任を確認してみると練習船の帆船海王丸を令和元年9月24日付解任となっていました。令和元年9月24日まで海技教育機構に在職、9月25日付で転職。

なので、船舶局無線従事者証明は令和6年9月23日まで有効。

令和7年に海技免状を更新しようとすれば、その時までに大型船舶への乗り組みの可能性は極めて低く、このままでは通信士の海技免状の更新はできません。

 

船舶局無線従事者証明は新規訓練と再訓練があり、新規訓練は国(総合通信局)と日本無線協会で実施、だけど再訓練は国(総合無線通信局)だけが実施のようです。

5年以内でないと再訓練は受けられず、失効すると新規訓練からの出直し・・・"(-""-)"

ちなみに練習船で実習中の学生も1海特以上を保有していれば練習船実習期間中に新規訓練の修了の機会があります。

 

また、5年以内の乗船履歴(細部省略)がないと航海・通信毎に更新講習を受けなければなりません。

免許期間内の更新講習、失効後5年以内の失効再交付講習、失効して5年以上経過の長期失効再交付講習があるようで、金額も高くなっているようです。

 

船舶局無線従事者証明の再訓練は関東では年4回、その他では年2回、実施日は1日で開催されるようです。手数料は今現在3400円のようです。

新規訓練時には34100円(日本無線今日現在)

 

他方、小型船舶操縦免許

 

令和6年9月21日まで有効

大型船舶に職員として働く可能性は極めて低いですが、小型船舶は継続して持っておいた方が良いと思う。

 

 

関東、東京に住んでいれば、これらの船舶局無線従事者証明の再訓練や海技免許(大型・小型)ともに地理的利便性があり、更新も講習受講費用・場所的に楽でタンスの肥やしでも更新しても良いかなという気になりますが

小値賀に住んでいると更新は手間と費用的に絶望感があります。特に海技士(航海・通信)は船舶局無線従事者証明がネックになります。

 

海技免許は小型船舶だけにするか、大型の海技免許も維持するか 悩みどころです。

近々の対応としては

 

1 令和5年度の船舶局無線従事者証明の再訓練を熊本の九州総合通信局で受講するか悩みどころ

令和5年4月にチェックする必要があるようです。時間的に日帰りは出来ず一泊以上が必要。

 

2 小型船舶の更新講習は福岡海技免許センターの更新講習を佐世保でできる時期を確認して受講、更新するのが良いかな。

 

  毎月計画しているようなので、令和5年10月から令和6年前半に手続きに着手すれば良いだろうと思う。

 

 

大型船の海技免状は結構苦労して取得しているので感情的には簡単には、失効させたくない。

もう乗船して勤務する可能性は極めてゼロに近いけれどね。

 

航海士の海技免許は失効講習もあるから復活は比較的容易に思えるけど、通信の海技免許の失効講習での復活は船舶局無線従事者証明が絡んでくるので極めて面倒。

 

海技免許の更新・・・悩ましいなー

海技免許の更新等の事務は佐世保の佐世保海事事務所でできるようです。

 

 

 

 

将来、必要になるか、使うかどうかも分からない、海技免状の更新  

まっとうに考えたらムダでしかないけどね。

 

お終い。