今日は朝から絵に描いたような気持ちの良い皐月晴れでした。
 庭でぜんまいもみをしていると、2羽のキセキレイが異状に鳴き騒ぎ、頭上を飛び回ります。見回すと、芝生の10メートルくらい向こうに、巣立った直後の雛が一羽キョロキョロしていました。
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                      コンパクトデジタルカメラで
 念のため脚立に上がって巣をのぞくともぬけのからです。どうやら雛たちは今朝巣立ったようです。立つ鳥跡を濁さず__ではありませんが、ツバメなどと違って、巣の下に糞などの跡がまったくありません。きれいなものです。鳥の中には、雛の糞は薄い膜で包まれていて、親がくわえて運び捨て、始めの頃は親がその場で食べる鳥もいるとか。
 小学生の頃、目も開かない「裸っ子」のキセキレイの雛を育てたことがあります。奇跡的にうまく育ち、窓から自由に出たり入ったりの放し飼いでした。私が学校に行っている間中、世話をする私の母を親だと思っていたのか、母のパーマのもじゃもじゃ頭が気に入り、夜はいつもそこにいました。    糞をするためにもぞもぞと尻を突き出すと、母はいつも慣れた手つきでそっと指でその糞をつまみ、鼻紙にくるんで始末していました。ただ、電灯の笠や箪笥の上など、所かまわずバタバタと飛び回るので、なにか家の中が埃っぽくて困りました。
 そのうちに、次第に一晩帰ってこなくなり、それが二晩、三晩と延びて、とうとう帰って来なくなりました。野生が蘇ったということだったのでしょう。
 
 雨の日も風の日も、せっせと餌を運んできては雛の糞を運んでいくキセキレイ。人や外敵が近づこうものなら、必死で鳴き声で警戒をする。親鳥の愛情にはほとほと感心してしまいます。キセキレイの子育ては本当に忙しそうです。でも、どこか楽しそうも見えるのです。巣立った雛が無事に親鳥になる日が来ることを祈っています。
 
 里山用に長年使ってきたデイパックのリュックサックが、とうとう繕いきれなくなりお仕舞いにしました。義母が昔グラウンドゴルフに行くとき使っていたものですが、スケッチをしてみました。イメージ 1
                                        Stillman & Birn  GAMMA  14.0 X21.6cm  / HOLBEIN
 家で絵を描くときには、 ビル・エヴァンスなどのジャズや静かめの音楽がBGMです。この絵を描きながら FMラジオをつけると、「N響ザ・レジェンド 一期一会の音楽家たち マゼール」という番組でした。マゼールも好きな指揮者でしたが、今回は解説の池辺晋一郎の話も聞きたくて録音もしました。クラシック音楽に親近感を持たせてくれる氏独特の駄洒落が面白いのです。
 
 ロリン・マゼールといえば、8歳で指揮者デビューをして以来その才能を華々しく開花させたマエストロ。ところが、50歳代半ばから、カラヤンの後任のベルリン・フィルの音楽監督のポストを逃したことから、指揮者人生に波乱の影がさしていったとも言われています。マゼールの顔に一層端正な厳しさが増していったように感じるのは考え過ぎでしょうか。
 この放送は2012年の秋に東京のサントリーホールで収録されたものでした。N響を指揮したモーツアルトの「交響曲プラハ」など、緩急自在に大きな起伏で表情を思い切って変化させるマゼールの指揮振りに、絵筆が一向に進みませんでした。
 

 

 JR上越線の南魚沼、北魚沼地方に沿ったあたりから眺めると、巻機連峰が堂々と大空を画しています。新潟県と群馬県、越後三山と谷川連邦のちょうど間にある「百名山」でもある巻機山(まきはたやま1,967m)。山名の由来は、頂上一帯が御機屋と呼ばれ、美女が機を織っていたという伝説によるものと言われています。

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                                                                                              WHITE WATSON P10  /  HOLBEIN

 標高差1300mの道のりの後、あの天空のたおやかな稜線に草原が広がります。そこでは、「わず走り出したくなる爽快感。ジャンプしてみると、まるで空を飛んでいるような気分がする」という人もいるようだ。
 高山植物に彩られる山頂のこのおだやかな稜線歩きこそ、訪れた人の心を掴んで離さない巻機山の魅力なのかもしれません。

 この絵を描いた所は、つい1ヶ月半くらいまではボーダーやスキーヤーで賑わった五日町スキー場。ウグイスやクロツグミののどかな鳴き声、春耕のトラクターの短調な音を聞きながら描いていると、つい眠くなってきます。      気分転換にと、時々ワラビなどの山菜採りなどもします。こんな描き方をしていると、結局二兎を追う者は何とやらで、どちらも中途半端に終わってしまうのがいつものことです。


 
 一時はどうなるかと思うほどの雪の多い冬でした。
 3月11日を最後に冬将軍は居心地でも悪かったのか、あっさりと引き揚げてくれたようです。珍しいほどきまりのよい冬でした。

 その後は一気に雪が消え、瞬く間に春が全開。県内の桜の名所は例年よりも軒並み10日くらいも早く咲き出し、行事の関係者などをあわてさせたようでした。
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                   WHITE WATSON F6  /  HOLBEIN
 我が家の「生物季節」も、どれも例年より10~2週間くらいも早くて驚きました。ようやく植物の開花状況などは2,3日早目かほぼ平年並みに落ち着いてきたようです。
 どうも、「積算温度」に左右される植物の活動は平年より早く、ツバメなどの野鳥の活動は例年とほとんど同じように感じます。
 小動物などの活動は、気温などの条件よりも、日照時間とホルモンの関係などによることが大きいからなのかもしれません。
 
 辺りは萌黄色から、あっという間に目に青葉がしみるような季節。例年5月3日頃、近所の林からアオバズクの鳴き声が聞こえ始めます。はたして今年はどうでしょうか。
 
 山では南向きの斜面から雪が崩れ落ち、懐かしい茶色の地面や枯れ草が現われてきました。ユキツバキが緑の枝を立ち上げています。時には雪を押しのけて立ち上がる「ガサッ」という音でびっくりすることもあります。
 
 ユキツバキ(雪椿)は、 主に日本海側の雪の多い地方に多く見られる種類です。 真っ赤な花が咲き、マンサクとともに春を知らせる花として知られています。
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                        WHITE WATSON F10  /  HOLBEIN 
 名の由来は雪に耐えて育つことにあるとのこと。どんなに寒い冬でも、温度が一定になっている厚い雪の下で押しつぶされながらじっと春を待つ。雪が消えると、またしなやかに枝を持ち上げて開花する力強さを持っていることからという。思わず、「冬来たりなば春遠からじ」の言葉を連想してしまう植物です。 
 初めて発見されたのが新潟県ということと、目立つことを好まず我慢強いなどと言われている県民性をイメージするということから、このユキツバキは「県の木」に指定されています。                                                                                          
   すでに赤い花が咲き出しているものもあります。遠くに見える魚野川のヤナギも黄緑色に芽吹き始め、風景の中に色味が戻ってきました。
 こうなってくると、あれほど難儀だいやだと口説いていた雪も、画面の白い部分の効果的な構成を、などと言っては雪を追いかけて車を走らせるのです。