山から見下ろすと、順調に育つ魚沼コシヒカリの青田の清々しい風景が広がっています。

山でスケッチをしていると、疲れ、寒さや暑さ、時間の都合などで、どうしても早描き一本やりになってしまいます。ほかに、寄って来る虫などで集中力が散漫になるということもあります。

とくに、目の前をちらちら飛び回るあのメマトイはどうにもうるさい。東洋眼虫という寄生虫の原因にもなるというから侮れない。時々鼻に吸い込んだりするとさらに気分が悪い。防虫ネットは鬱陶しい。評判のハッカ油もどうもいまいちです。

 

                             

               御嶽山から金倉山を望む    Clester SM  /  W&N

 

しかし、このメマトイもようやくシーズンオフとなったようです。ツバメなどのひな鳥が飛び方の練習をしながら飛んでいる虫を捕食したり、トンボ類が多くなってきたためか、最近はほとんど現れなくなってきました。これでようやく落ち着いてスケッチに集中できます。

ただ、気持ちのよい条件がそろうと、スケッチを夢中で根気よく続けやすいためか、絵にどうもスピード感やザックリとした感じがなくなり、いかにもつくったような面白みのない絵ができあがってしまいます。現場の雰囲気を大事に、思い切りのよい描き方を心がけているつもりなのですが・・・・。

 

              山 々 を 低 く 覚 ゆ る 青 田 か な ( 蕪村 )

 コロナ禍のなか、PCの具合まで悪くなり、このブログも1ヶ月以上も止ってしまいました。

 

 明日19日は、コロナ対策の県を跨いでの移動などが緩和されるとのことです。以前から、今年の残雪期には谷川岳にスケッチに行くつもりでいました。運行会社は相応の対策はしているでしょうが、あの狭いゴンドラ、リフト乗り場のあの長蛇の列を思い浮かべるとどうも気持ちがよくありません。何よりもマスクをして山登りなど、思っただけでも具合が悪くなりそうです。

 谷川岳のトマノ耳1963m付近から南西方向の残雪と新緑、岸壁、青空とのコントラストのスケッチを楽しみにしていたのですが、大事をとって諦めました。

 

 

           谷川岳 トマノ耳にて             WHITE WATSON  SM / C.W&N

 

 オジカ沢ノ頭、オジカ沢への斜面や俎嵓1890mへと続く残雪期の稜線のアルペン的な風景を、2、3年前描いたこの絵を見ながら思い出しています。

 標高はほぼ同じオジカ沢ノ頭より、遠くにある俎嵓の方をより高く描いていました。そのほかおかしなところがいくつもあります。絵だから、「絵づくり」だからいいではないかとも思いますが、どうも落ち着きません。

 日増しに雪渓部分が狭くなり、今頃どんな風景が広がっていることでしょうか。

新型コロナの緊急事態宣言の続く毎日、仲間と絵を描くこともできません。あまりに変化のない毎日のため、一昨日、久しぶりに誘い合い、「3密」に気をつけて野外で写生会をしました。

 

全員マスク着用、紫外線対策のサングラス(色に影響のないスモーク)とまぶかにかぶった帽子、などと、ちょっと異様な風袋に感じる通行人もあったかもしれません。

でも、よく見ると仲間の女性たちは、帽子や着ている服も、あたりの新緑や公園の色とりどりの花々とよくマッチして、皆さんとても素敵でした。

 

 

 

 

 

近くで描いているMizueさんとKazukoさんのマスクが何とも言えずおしゃれです。毎日マスクの品評会のようなテレビ画面で、私のマスクを見る目は肥えているのです。そのマスクを気に入っているご本たちも、写真は二つ返事でOK。聞けば、同じ仲間のAoyagiさんの手づくりとのこと。彼女の、絵だけでなくデザインセンスの良さと手縫いの見事さに改めて脱帽です。

お昼を食べながら、「デザイン・技術良し、モデル良し____ネットで飛ぶように売れるよ!」などと私が下種なことを言うと、Aoyagiさんはただ笑っていました。

 

 つい10日あまり前には、はらはらと桜が散り、今年の春は、外出自粛でどこにも花見に行かずにこれで終わりか・・・・などとちょっと感慨にふけったり、新型コロナを心配しているうちに、今日はいきなり30℃越えの真夏日になりました。

 

                 越後駒ケ岳                     FABRIANO STUDIO   20 X  25cm  /   W&N

 


                                                                               ( 赤) 気温  (黄) 湿度

 

2,3日前には気温が2℃の日もありました。今日は湿度も20%台まで下がるなど、内陸部の当地方は一年中でもっとも気候の変化が大きな季節になっています。コロナのこともほんとうに気になります。今年はことのほか、体調管理には気をつけながら、新型コロナウィルスが早く収束するように祈っています。