後十字靭帯損傷・断裂

後十字靭帯とは、膝関節の中にある靭帯で、大腿骨と脛骨を繋ぎ、

脛骨が後方にずれたり、膝が不安定になるのを防ぐ機能を持っていますが、

前十字靭帯損傷・断裂ほど膝の不安定さはありません。


膝蓋骨・脛骨顆部骨折・内側側副靭帯損傷などの他の症状を伴う

ことが多くみられます。

また、後十字靭帯の断裂ではなく、後十字靭帯付着部剥離骨折を

起こすこともあります。



症状としては、断裂した当初は激痛と膝関節周辺の腫れ

膝関節可動域制限がありますが、これも前十字靭帯ほどの激痛ではなく、

日がたつとともに、痛みも腫れも引いてきます。


次回に続きます。



内視鏡検査の場合は、そのまま半月板切除術や半月板縫合術に移行する

事が多くあります。

半月板を切除すると、将来、変形性膝関節症になる可能性もあるので、

なるべくなら縫合すべきですが、整形できないぐらいバサバサになっている

こともあり、必ずしも縫合できるとは限りません。

また、縫合したとしても必ずくっつくとは限りません。


術後はギブス固定しますが、ギブスを取った後は筋力がかなり落ちるので、

再度の損傷や前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯損傷を防ぐために、

リハビリに力を入れなければなりません。

手術をすれば、痛みや可動域制限が残存する可能性は低いですが、

保存療法の場合は、痛みが残存する可能性があり、何より悪化して

変形性膝関節症になる可能性を残します。


痛みが残存すれば後遺障害14級9号が、手術を伴ったものに関しては

後遺障害12級13号が認定される可能性があります。

半月板損傷

膝関節の安定性を高め、関節の動きを滑らかにして、膝にかかる衝撃を

吸収するクッションの役割を果たすのが半月板です。



膝関節に体重がかかった状態で、膝を制限以上に大きくひねることで、

半月板が損傷します。損傷の形態から縦断裂(長いものはバケツ柄状断裂)、横断裂、水平断裂、それらが組み合わさった変性断裂などに分けられます。


症状としては、膝関節の痛み、腫れ、膝のひっかりなどによるクリック音

などが起こり、膝がロッキングし、膝関節の可動域制限を起こすことも

あります。


半月板損傷は、レントゲンではなかなか分かり難く、MRIおよび内視鏡検査が有効的です。