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かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

タンパク質を十分に取ることで、術後の回復が早くなる。


わたしは術後、おそらく3週間後に日本に行こうと目論んでいます。もうチケットは購入済み。まさかこんな事になるとは思わずキャンセル不能のチケットを買いました。いつもギリギリに購入するのに、初めて計画的に購入したらこの始末。今後わたしは飛行機チケットは、予定が確定してから手配することにする。


里帰りのために迅速な傷の回復が望まれるために、数日前からたいして美味しくもないプロテインドリンクを飲んでいますが、そんなものより食べ物で十分な量を摂取しようと思う。


まずはどの程度摂取すれば術後の回復に役立つのか?

調べたところ、わたしの体重だと約80gぐらいとれば良さそう。でも余裕をみて、90gを目標にしようかな。


プロテイン含有食品としては、卵(一個約6g)、ヨーグルト(100gで約10g)、鶏胸肉(100gで約20g)、飲んでいるプロテインドリンクは20gだから、なんだ、あまり無理せずとも摂取可能かも。

卵はあまり積極的には取りませんが。ゆで卵二個ぐらい食べられるし、ヨーグルトは毎日朝と夕方に食べていて、それだけで200gぐらいは食べている。

豆も頻繁に食べるしチーズは欠かさないし。これは案外楽勝かも。


あと気をつけて摂取しなければいけないのは、ビタミンDです。わたしはエストロゲン阻害薬を飲んでおり、残念なことに女性ホルモンが枯渇した状態なんですが、その弊害として骨粗鬆症が起こりやすくなります。骨が脆くなるのは真っ平です。だからせっせと予防せねばなりませんが、それにはビタミンDが有効とのこと。これは薬局で良いサプリメントを買ってもいいかもしれないな。ビタミンDって魚に入っているらしいし、毎日は食べませんからサプリメントは有効かもしれない。


今飲んでいるホルモン剤ですが、小さな無害そうな錠剤で、対して気にも留めていませんでしたが、やはりホルモンは侮れない。どうもじわじわと副作用が出てきました。

なんとなく気持ちが悪いのはかなり初期からありましたけど、最近は体がこわばり、同じ姿勢をちょっと長く続けるとその後動きにくい。気のせいだと思い込もうとしていましたが、これはどうも気のせいではないようです。もともとすでに動きがおぼつかなくなる老齢でもあるので、全てホルモン剤の責任にはできないんですが、これはこのまま放っておくわけにはいかないと思います。やはり軽い運動だろうか?

大した副作用ではないんですよ。こんな小さなことでぎゃーぎゃー騒いでいたら、闘病仲間に顔向けができません。でも体が思うように動かない、動かすのが辛い、なんて経験は初めてですからね。重症化しないうちに対応しなければいけない。


やはり病気になったら食べ物には気をつけた方が良いんでしょうが、わたしは実を言うと結構自信満々だったんですよ。「わたしは変なものは食べていない」「わたしの作るものを食べていればバランスは取れているし、健康に良いはず」と。

だけどコレですからね。ただしがんになるのはある程度は運なんじゃないかなあ。遺伝の場合もあるのでそれは気をつけなくてはいけないけど。わたしは確かに喫煙癖はあったし、それは重大な発症ファクターの一つですが。



ここ数日間のご飯。次女が買ってきてくれたプロテインドリンク。粉は溶けにくいし、シェイカーの蓋が外れて台所が修羅場になったし、甘すぎてちょっと苦手。薬と思って飲む。牛乳ではなくてアーモンドミルクで溶かしています。暑くて調理が拷問なので、大量にミネストローネを作って、それをアレンジして食べています。リゾットにはチキングリルの残りも入れて。下はベースのミネストローネ。その隣はチキンのグリル。長女がアメリカ出張で買ってきてくれたスパイスで。ドイツはもも肉は骨付きが普通ですが、たまにお肉屋さんにPolo Finoと呼ばれる骨なしのもも肉が売っています。それで作った。


さんぼ





がんになってから、やっぱり色々と知りたくて、医者の知り合いが教えてくれた診療ガイドラインのサイトも読みましたが、もっと参考になったのは、乳がん仲間のブログです。ありがたい。力付けられたり、新たな情報を得たり、今まで目を通した全ての記事から得たものがあります。

ちなみにわたしの夫も膀胱がんなんですが、彼は全く何も知りたくないタイプです。わたしはそんな態度、信じられないけどね。


乳がん仲間のブログを拝見すると、他の病気の闘病日記とは明らかな違いがあります。乳がんの患者の多くは自分のがんのタイプをかなり詳しくブログに記載してくれています。

これは、かなり特徴的だなあ、と思ったんです。


わたしが思うに、これは乳がんはタイプによって、まるで別の病気のように治療法が変わるからじゃないかなあ。だから自分のがんの素性を調べられる限り調べ上げ、それをブログに記してくれると、参考にするためにブログを読む時、とても助かる。みんなよく自分の病気のことを調べて、医師任せではなく、自分が主役で治療に取り組んでいる人が多いなあと思います。


そして、乳がんは長く付き合わねばならない病気だからというのもあるかも。これは前の日記にも書いた故千葉敦子女史も書いていらしたけど、乳がんは案外転移しやすく、しかもかなり後になってひょっこり転移することもあり、一生付き合う病気と思っておいた方が良い。残念ですが、いろいろな資料を見る限りわたしもそう思います。あとホルモン療法の場合は数年にわたって続くことが普通だし、なかなか完全に解放されないがんかもな、と思います。だから自然と詳しくなるという側面もありそう。


わたしは、乳がん患者の中でも、割と珍しい同時性両側乳がんです。かたっぽにできて何年か後に反対側にがんが発生するのを異時制両側乳がんというそうです。そっちの方がやや多いそうです。わたしのような同時性は大体全乳がん患者の1-2%ぐらいだそうです。


これは不幸中の幸いだったと思うんだけど、最初の病理検査の結果にミスがあったために、それは片方だけがミスだったんだけど、わたしの腫瘍内科医は、右左もどっちもOncotypeDXという遺伝子検査に出しました。これは念のためだったんだろうけど、そのおかげで、右左が全く別の性質を持ったがんだとわかって、治療法が定まったのでよかったです。


もしミスのあった方だけをOncotypeDXテストに出していたら、こっちは再発転移のスコアが高いので、化学療法も検討したかもしれません。だけど、どちらも調べて、もう片方がおとなしいタイプだったため、総合評価で化学療法よりも手術とホルモン療法の方が利益が高いという結果になったんです。


遺伝子検査と言えば、わたしは両方乳がんということもあり、遺伝性の乳がんかもしれないと怪しまれて、遺伝性のがんかどうかを調べる遺伝子検査もやりました。子供がいますので大事な検査だったんです。

ということは三回遺伝子検査したってことですね。遺伝子検査ってかなり高いんですよ。今まで高い健康保険料を「取られて」いたと考えていたけど、意識を改めます。今後もせっせと働いて、ありがたく保険料を納めようと思います。これは下顎腫瘍の時も書いたなあ。

ちなみにこの遺伝子検査に対してもわたしは一切自費では払っていません。これはこの検査がわたしの治療方針を定めるために必要だと医師が決めたから認可されたのです。ドイツにいて良かったと思う瞬間です。


かなり多くの闘病仲間のブログを読みました。勉強になるし、日本での治療の進め方も参考になるし。わたしは、詳細を書くのはもう少し後にします。手術の後の病理の結果が出てからまとめるつもり。

今の所はどちらもER陽性、HER2陰性、グレードG2です。典型的なルミナールAに近いと思います。


手術は温存の予定。センチネルリンパは取らない予定です。わたしの年齢、OncotypeDXの結果、今のところリンパに異常がないことなどを総合評価して、リンパ節を取った後のリスクの方が大きいと判断しての決断です。わたしのような状態の場合、医学的にきちんと証明されたわけではないけど、経験的にリンパをとっても取らなくても余命は変わらない、という主治医の見解です。これは乳腺外科医として長い現場の経験を持つ主治医の言葉には説得力がありましたし、なるべく色々変えたくない、というわたしの希望にもあっているので合意しました。


わたしは顔の左半分の神経をとっているために、いまだにすごく不快な感覚異常に常に、ほんとうに常に悩まされており、これを忘れる時間は寝ている時だけです。だから、あるものはつけたまま、余計なものは取らずにそのまま、変化は最小限にしたいわけ。がんだけは仕方ないから取りますけどね。


闘病ブログを書いていらっしゃる仲間の皆さんに習い、わたしもちょっとは役立つ情報を書きたいと思いますが、今のところはまだまとめられていないので、手術後、さらに詳しい素性がわかったら、まとめてみようと思います。


タンパク質摂取のために、適当に作ったごった煮。今夫もおらず、1人なんですよ。1人だと適当になるね。こんな姿勢は千葉敦子女史が最も忌み嫌う姿勢だろうな。自分が主役の人生なら、自分のための食事は手を抜いてはいけないんだけどね。



さんぼ

現時点での予定ですが、手術は左右とも温存手術、センチネルリンパ節は取らない。放射線は、手術後ではなくて手術中に患部に照射する方式を取ります。

センチネルリンパ節はドイツ語ではWächterlymphknoten と言いますが、Wächter は見張り番という意味だから、見張り番のリンパ節。がん細胞はリンパ液の流れに乗って体のあちこちに移動しますが、最初に行き着くリンパ節がこれなんですね。だからここを調べれば転移の実際がわかるんです。だから見張り番のリンパ節。

脱線しますが、ドイツ語の名詞ってこんな構成の単語が多くて、仮にその単語を知らなくても、分解して考えると、「ああ、あれのことね」とわかってしまうこと多いです。


温存手術の場合は、ほとんどの場合乳房に散らばっているかもしれないがんを退治するため、乳房に放射線照射をします。通常手術の4-6週間後で、3週間、毎日照射がわたしに提案されたスタンダードな治療でした。

しかし、わたしは、術中照射という方法もあることを知り、それが適応にならないか質問しました。主治医はちょうど同じことを思っていたとのことで、早速この治療の申請を始めてくれました。


術中照射はあまり一般的ではないです。ただすでに20年以上行われている標準治療で、実験的な新技術ではありません。

この治療法は術中放射線療法と日本語で言うそうですが、Intraoperative Radiotherapy 略してIORTと呼ばれます。

術中一回だけで放射線治療が終了する治療法です。


どうしてこの治療法の可能性を問い合わせたかと言うと、わたしは日本に行くこともあり、その後通訳の仕事を受けてしまっているし、期間が長いために代わりを見つけるのも難しいなあ、と思っていたので、一回で済む治療法が魅力的に思えたのと、もう一つの理由は、放射線を乳房全体に3週間毎日照射する副作用も気になったからです。


この療法の1番の問題点は、乳房全体に放射線を当てるわけではないために、乳房のあちこちに、もしかしたら散らばっているかもしれないがんには対応できず、そのため再発率がやや高くなること。

だから、細胞活動が活発な若い(と言うのは60歳以下)患者には通常実施しないそうです。

わたしは、60を越えており、OncotypeDXの結果や腫瘍の大きさなどを総合判断してわたしはこの療法に適応し、申請する価値がある、と主治医が判断してくれて、すぐにこの治療を申請しました。申請先は、わたしのかかっている病院と協力関係にある大学病院。


機械は大学病院にあるので、わたしの手術の日に機械がわたしの病院まで技師もろとも運ばれて、乳がんを摘出した後に照射する予定です。

これは乳がんを摘出した穴に、アプリケーター的なものを入れて、その中に棒を入れ込んで放射線を照射するんです。局地的な照射ですね。量は20Gyです。わたしは両方だからね、それぞれ20Gyずつです。


この治療は日本でもやっているはずですが、ドイツ同様あまり一般的では無いかもしれないですね。そもそも再発率がやや高い、と言うだけでも選択したい人は限られるかもしれないし、機械を持っている病院も少ないそうです。


まだ未経験なので、今のところ書けるのはこの程度ですが、今後経験したら、その後の感想なども記録するつもり。


ただ手術を前に、かなり落ち込んでいます。この鬱々とした気分は間違いなくホルモン剤の副作用でもあるんですが、それにしても、胸が無くなるかあるいは変形する、と言うのはかなりの負担です。わたしはくどくど書いていますが、顔面が変形して、それがとても辛いので、もう何も変えたく無いし、わたしは自分の胸が好きなんですよ。

実は写真も自分で撮りました。これは敬愛する千葉敦子女史もやったんですが。彼女はカメラマンに撮ってもらって、「乳がんなんかに負けられない」という著書の表紙にしたんだったっけ?とにかく上半身のヌードを公表なさいました。

わたしの胸の写真には、手に触れたしこりが写っています。無害そうな膨らみで、案外気がつかない人も多いかも。

わたしはしこりはどんな感じで現れるのかを実際に見たことのある人は案外少ないと思うので、紹介しますね。これは寝ているところですが、しこりがよく写っている写真です。わかるでしょう?サイズは1、5x1、5程度と思います。マーカーで落書きして隠している部分が乳房の下の部分です。体の中心側、鎖骨から5cmぐらい下にあります。

手触りは柔らかめで、無害感があります。滑らかで。動く感じでは無いです。

もう片方は、乳首の裏なので、全く気がつきませんでした。エコーでわかったんです。マモグラフィーでわかったかどうかは分かりません。



これはどうやってわかったかというと、鏡の前で全裸で体操している時にわかりました。手の上下運動で、ちょうどこの部分だけ引き攣れていたのです。そして改めて触ってみると、しこりがあったわけです。


マモグラフィーやエコーもですが、自分の体を鏡などでまじまじと観察するのもたまには必要かもしれませんね。


さんぼ