かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。


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ベルリンの滞在日記の途中ですが、とてもうれしい次女の卒業式があったので覚え書きです。

 

あの日記やこの日記にも書きましたが、わたしたちの次女は、小さい頃から、気に食わない人とはしゃべらない、気に入らないことはしない、お勉強は興味なし、そのくせ、なんだかお友達を扇動していたずらを計画するようなところもあり、幼稚園から小学校の時期は、結構他の保護者に頭下げて回ったりもしました。

 

仕事の出張中に担任から電話がかかり、学校を落第しそうだから他の学校への転校を提案されたときの絶望感。そして、その出張から帰ったすぐあと日本への出張だったので、スーツケースを引きずりながら朝早く学校に出向いて、転校手続きをしたあの日の情けなさ。

 

登校したと思ったら、実は学校には行かず、街はずれの森の中で、他の学校のお友達と、さぼりを決め込んで遊んでいたことを担任の先生からの電話で知った時の驚愕。

 

出張からたまたま早く帰った時に、我が家が悪童たちで満載になっておって、どうやらパーティを開催していたらしいことが明らかになった時の怒り。

 

案外おとなしく、問題の少なかった、どちらかと言うと真面目人間の長女に対して、本当にこの次女は、あまりにも想定外の事ばかりするので、わたし、はっきり言って、「もう何を言っても無駄」と匙を投げておりまして、あまりうるさく注意もしなくなってましたね。数年前から。

見かけはヤンキー。化粧に精を出し、へそビアスを煌めかせ、爪はあくまでも長くキラキラに。胸元は深く開け、後ろに男どもを引き連れて歩くようなティーンなのです。

 

ただね、ある部分は絶対的に信じておりまして、彼女は盗まないだろう、人を傷つけないだろう、人を助ける勇気があるだろう、とは思っており、そして、やると決めたことは辛抱強く続ける根気があることも知っていました。だから、こちらも務めておおらかに見守っていたわけです。

 

去年の終わりごろから、なんとなくお勉強もちょっとはするようになり、とりわけ、算数は、先生から落第をほのめかされたこともあって、わたしとともに毎日勉強しました。その結果、最後のテストではクラスで2番になり、まあ、それまでが悪すぎたので平均点数は悪いんだけど、算数の基本はある程度頭に入ったと思われます。「なーんだ。算数って、案外ゲームみたいで簡単なんだね」というのが娘のセリフです。

 

不思議なことに、英語と国語は、授業中の態度はとても良いとは言えないらしいのですが(そっぽ向いて考え事していて、授業に参加していないらしい)、試験の成績は良いために、平均点数はまあまあでした。

たぶん、国語や英語のテストが良かったのは、本をすごく一杯読むからじゃないかな。

 

というわけで、次女は基幹学校を無事卒業しました。熟慮の末、同じ学校で続けて10年生になることにして、レアルシューレの卒業資格を取って、職業訓練に取り組むことになるでしょう。

 

そして、卒業パーティでびっくりしたのは、幼稚園時代から他人とはほとんど口を利かず、幼稚園の先生からは2年間ぐらい「この子はドイツ語がわからない子」と心の中で結論付けられていて、今だって限られたグループの中だけ饒舌で、その他の場面では固く口をつぐむうちの次女が、何とマイクをもって、先生方への感謝の辞を述べ始めたことです。

もう、わたしは本当にびっくりして、すかさず携帯を掲げ、その記念すべき場面を撮影して、ツアーの仕事でノルウェイにいた夫にすぐに送りました。夫からもすぐ、「これはなんだ?なんかの間違いか?次女がマイクをもってステージに立っているようにみえるが、これは僕の見間違いか?」という、混乱した口調のメッセージが帰ってきましたよ。

 

本当にうれしかった。いろいろ問題はあれど、きっと時間をかけてちゃんと成長してくれるかもしれない、とちょっと思ったな。

 

卒業式では各クラスで、ちょっとした出し物も発表するんですが、次女のクラスの出し物は、いろんな先生をステージに上げて、クイズ形式で参列者が参加できるようなスタイルになっており、とても良い構成でした。そして、楽しかったベルリン旅行のビデオを上手く編集してみんなで鑑賞しました。一番良い出し物だったな。

 

そして、最後に先生への感謝の辞を述べるところ、次女のクラスは、お世話になった先生全員にプレゼントを用意し、これは次女の案だったそうだけど、秘書の方、事務の方もステージに来てもらって、プレセントと感謝の言葉をささげました。秘書や、事務の方は、今まで卒業生から改めて感謝のプレゼントをもらったことが無かったそうで、とても喜んでくださり、わたしも、ちゃんとそこまで気が回る次女のことをとても誇りに思いました。

 

とても良い夜でした。先生方は最後の数か月で飛躍的に点数が上がった次女を本当に褒めてくださったし(授業態度は最後まで変わらなかったらしいが)、夫とわたしが企画したベルリン旅行については、参加生徒の保護者から感謝の言葉をいただきました。本当に良い夜だった。

 

10年生はかなり集中して勉強せねば将来いろいろなことをあきらめねばならない羽目になる。Mittleren Reifeの資格を取るのだが、次女の行く学校の場合、かなり良い成績でないと、取る意味が無いのだ。

 

しかし、次女との付き合い、16年間でわたしが学んだことは、この人は、自分自身で自覚しないことには全く行動に移さないということ。

わたしは、前以上におおらかに、見守ろうと思う。出したい口は抑え込もうと思う。出したい手は後ろに回しておく。自分で考え、自分で行動させる。見守るだけと言うのはわたしには向いておらず、相当なストレスなんだけど、きっと彼女にはそちらのほうが良いのだから。

 

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舞台上の次女

 
 
 
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さんぼ

 


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前の日記に、次女の卒業旅行の時期にわたしもたまたまベルリンにいた、などと書きましたが、実はたまたまではなく、ちゃんと計画していたもので、忙しくてなかなか訪問できなかったベルリン在住の長女のところに遊びに行っていたんです。

夫も次女も既に長女のベルリンのアパートを訪問済なのに、わたしだけ行く時間が無かった。

次女の卒業旅行の時期、たまたま仕事が入っていなかったので、急遽飛行機のチケットを取って、行くことにしたのです。

 

ベルリンなんて、わたしにとっては、飛んでいくところではなく、車で行く距離なんですが、今回は夫が強硬に飛行機でのベルリン行きを勧めてくれたので、飛行機を利用しました。

飛行機の何が気に食わないかと言うと、飛行機利用だとチェックインのちょっと前に飛行場に行かなくてはいけない、搭乗まで待たなくてはいけない、降りてから荷物が出てくるのを待たなくてはいけない、飛行場から目的地まで公共交通機関に乗らなくてはいけない、

以上の無駄な時間が嫌いなんです。もちろん、所要時間を考えたら飛行機のほうがずっと早いんですけどね。

 

と、書いたところで、実際飛行機利用で何時間ぐらい早かったのかを考えてみました。

家を出て、Stuttgartの空港まで車でベルリンと反対方向に走って、駐車場に車を停めて、飛行場到着に二時間半。このあたりで、心中「ああ、車に乗っていたら今頃ニュルンベルクは過ぎていたのに」と思う。そして、搭乗まで一時間弱待つ。心中「車だったらもうバイロイトだわ」と焦る。

やっと飛行機が出発し、だいたい一時間ちょっとでベルリンテーゲルに到着。ただ、飛行機が止まって、ロビーに出るまでにやはり45分ぐらいはかかる。 しつこいが、心中「車だったらLeipzigのあたり通過中」と思う。娘のアパートに行くためのバスに乗るが、慣れていないので、切符購入にもたもたし、それだけで30分ぐらいは過ぎる。二度の乗り換えで、アパートの入り口にたどり着くのに40分。

こんなこと考えたら、たった一時間ぐらいしか早くないじゃん。とか思う。

我が家からベルリンまで大体650km。わたしは一度日帰りしたことがあるんだけど、その際は片道だいたい6時間でした。渋滞もなかったけど。

実際のところ、車だったら渋滞も考えられるし、単純には比べられませんけどね。それに普通なら休憩もするだろうしね。因みにわたしは、一人の場合は、めったなことでは止まりません。給油とか、トイレとか必要な場合はしぶしぶ止まりますけどね。あ、お客様お乗せしてる時はちゃんと休憩しますよ。念のため。

 

次回行くときは、やはり車だろうなあ。飛行機のほうが早く着くのは事実だけど、どうも、わたしの性格からして、自分自身が動いていない時間が多い移動は、なにかに縛られているようで苦手だわ。

 

ベルリン滞在の思い出を書き留めておこうと思ったら、つい飛行機と自動車移動の比較になってしまいました。長くなったのでこのあたりで切ります。

 

費用の面を言えば、飛行機はベルリン往復で160€ぐらいでした。荷物も預けなかったけど、もし預けるのならプラス30€。Stuttgart空港近くの駐車場代が28€。車の場合は燃料代で130€ぐらいかなあ。

 

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飛行場で、悶々と搭乗を待つ。わたし、本当にこんな時間が苦手なんです。 

 

さんぼ

 

 


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その学業に対するやる気の無さで、わたしをさんざん悩ませた次女も、とうとう卒業が近くなりました。

幸いなことに(というか、そうでなくてはすごく困るんだけど)卒業試験も無事に合格し、基幹学校の卒業資格を取得。9月からは、続けて10年生に通学して、長女が持っているのと同じ卒業資格を取るために勉強を続けることになります。

 

で、先日クラスのみんなが楽しみにしていたベルリンへの卒業旅行が催行されました。

 

この旅行については、この日記とかこの日記に書きましたけど、夫とわたしがクラスのために全面的に協力し、手配したもので、夫など、自分の支持する政党の知り合いのお偉いさんに連絡して、旅行の補助を申請し、国会議事堂見学と議員会館での昼食のプログラムを作り上げた。これは生徒たちにとっては有難迷惑だったんだけど、先生と保護者からはかなり感謝されました。

 

最初は夫自らハンドルを握って、自社のバスで生徒たちをベルリンに案内する気満々だったんですが、次女の強硬な反対により、知り合いの運転手にツアー運営は任せました。

 

田舎の子供たちが、生き馬の目を抜く大都会で、引率の先生方も神経が摩耗したと思うんだけど、何の問題も無く、しかも生徒たちはかなりの時間、自由にベルリンを楽しむことを許され、すごく楽しかったみたい。

 

以前の日記に、次女の行く学校は結構外国人が多いと書いたんだけど、トルコからの移民が一番多く、彼らは是非とも「ドイツのイスタンブール」と呼ばれるクロイツベルク地域にぜひ行ってみたかったそうで、次女もそのグループに混じって、ベルリン到着早々、クロイツベルク散策に繰り出したらしい。

 

あとはベルリンの歴史、戦争の歴史などを勉強するために、東西分かれていたころの名残の施設の見学―壁とかバンカーとか―、ディスコに行ったり、ミニゴルフに行ったり、ドイツ最大のデパートKaDeWeに行ったり、マダムタッソーに行ったり、目一杯滞在を楽しんだようです。

 

次女は既に数回ベルリンに行っているので、割と土地勘があったために、ちょっとの自由時間でも効率的に地下鉄やトラムなどを乗りこなして、お友達を引き連れて行きたいところに行っていたようで、本当に楽しかったみたい。

 

旅行の後で、クラスの子供たちと会う機会があったんだけど、口々にお礼を言われ、面白おかしく遊んだだけでなくて、ちゃんと戦争の悲劇、ベルリンの歴史、ドイツの政治の成り立ちも勉強できたことがわかりました。本当に良かった。

 

しかし、卒業旅行の時期、わたしもたまたまベルリンにいたんですよ。で、次女の団体と街中で出くわしたりしたんだけど、まあ、子供たちの服装の自由なこと。わたしの中学、高校時代、修学旅行と言ったら、もちろん制服着用で、かならず決められたグループでの行動を強いられていた覚えがあります。

ドイツの子供たちは、ほとんどの女の子がお化粧べったり、アクセサリーにも気を使い、暑い時期だったんだけど、タンクトップで胸の谷間も露わに歩き回っているのには、恐れ入りましたよ。もちろんわたしの次女も例外ではなかったです。まあ、引率の先生方にしたって、同じようなものでしたけどね。

 

みんなのとても良い思い出になったことが確信できて、手をかけて準備した甲斐がありました。本当に良かった。

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ブランデンブルグ門の前で。ベルリン旅行のお約束の写真スポット。お友達と。ところで、ドイツのティーンの60パーセントぐらいは、この真ん中で分けて長く伸ばしたヘアスタイルしてる気がするなあ。

 

さんぼ

 


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