放射線治療について | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

現時点での予定ですが、手術は左右とも温存手術、センチネルリンパ節は取らない。放射線は、手術後ではなくて手術中に患部に照射する方式を取ります。

センチネルリンパ節はドイツ語ではWächterlymphknoten と言いますが、Wächter は見張り番という意味だから、見張り番のリンパ節。がん細胞はリンパ液の流れに乗って体のあちこちに移動しますが、最初に行き着くリンパ節がこれなんですね。だからここを調べれば転移の実際がわかるんです。だから見張り番のリンパ節。

脱線しますが、ドイツ語の名詞ってこんな構成の単語が多くて、仮にその単語を知らなくても、分解して考えると、「ああ、あれのことね」とわかってしまうこと多いです。


温存手術の場合は、ほとんどの場合乳房に散らばっているかもしれないがんを退治するため、乳房に放射線照射をします。通常手術の4-6週間後で、3週間、毎日照射がわたしに提案されたスタンダードな治療でした。

しかし、わたしは、術中照射という方法もあることを知り、それが適応にならないか質問しました。主治医はちょうど同じことを思っていたとのことで、早速この治療の申請を始めてくれました。


術中照射はあまり一般的ではないです。ただすでに20年以上行われている標準治療で、実験的な新技術ではありません。

この治療法は術中放射線療法と日本語で言うそうですが、Intraoperative Radiotherapy 略してIORTと呼ばれます。

術中一回だけで放射線治療が終了する治療法です。


どうしてこの治療法の可能性を問い合わせたかと言うと、わたしは日本に行くこともあり、その後通訳の仕事を受けてしまっているし、期間が長いために代わりを見つけるのも難しいなあ、と思っていたので、一回で済む治療法が魅力的に思えたのと、もう一つの理由は、放射線を乳房全体に3週間毎日照射する副作用も気になったからです。


この療法の1番の問題点は、乳房全体に放射線を当てるわけではないために、乳房のあちこちに、もしかしたら散らばっているかもしれないがんには対応できず、そのため再発率がやや高くなること。

だから、細胞活動が活発な若い(と言うのは60歳以下)患者には通常実施しないそうです。

わたしは、60を越えており、OncotypeDXの結果や腫瘍の大きさなどを総合判断してわたしはこの療法に適応し、申請する価値がある、と主治医が判断してくれて、すぐにこの治療を申請しました。申請先は、わたしのかかっている病院と協力関係にある大学病院。


機械は大学病院にあるので、わたしの手術の日に機械がわたしの病院まで技師もろとも運ばれて、乳がんを摘出した後に照射する予定です。

これは乳がんを摘出した穴に、アプリケーター的なものを入れて、その中に棒を入れ込んで放射線を照射するんです。局地的な照射ですね。量は20Gyです。わたしは両方だからね、それぞれ20Gyずつです。


この治療は日本でもやっているはずですが、ドイツ同様あまり一般的では無いかもしれないですね。そもそも再発率がやや高い、と言うだけでも選択したい人は限られるかもしれないし、機械を持っている病院も少ないそうです。


まだ未経験なので、今のところ書けるのはこの程度ですが、今後経験したら、その後の感想なども記録するつもり。


ただ手術を前に、かなり落ち込んでいます。この鬱々とした気分は間違いなくホルモン剤の副作用でもあるんですが、それにしても、胸が無くなるかあるいは変形する、と言うのはかなりの負担です。わたしはくどくど書いていますが、顔面が変形して、それがとても辛いので、もう何も変えたく無いし、わたしは自分の胸が好きなんですよ。

実は写真も自分で撮りました。これは敬愛する千葉敦子女史もやったんですが。彼女はカメラマンに撮ってもらって、「乳がんなんかに負けられない」という著書の表紙にしたんだったっけ?とにかく上半身のヌードを公表なさいました。

わたしの胸の写真には、手に触れたしこりが写っています。無害そうな膨らみで、案外気がつかない人も多いかも。

わたしはしこりはどんな感じで現れるのかを実際に見たことのある人は案外少ないと思うので、紹介しますね。これは寝ているところですが、しこりがよく写っている写真です。わかるでしょう?サイズは1、5x1、5程度と思います。マーカーで落書きして隠している部分が乳房の下の部分です。体の中心側、鎖骨から5cmぐらい下にあります。

手触りは柔らかめで、無害感があります。滑らかで。動く感じでは無いです。

もう片方は、乳首の裏なので、全く気がつきませんでした。エコーでわかったんです。マモグラフィーでわかったかどうかは分かりません。



これはどうやってわかったかというと、鏡の前で全裸で体操している時にわかりました。手の上下運動で、ちょうどこの部分だけ引き攣れていたのです。そして改めて触ってみると、しこりがあったわけです。


マモグラフィーやエコーもですが、自分の体を鏡などでまじまじと観察するのもたまには必要かもしれませんね。


さんぼ